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日本でレアなラテン映画が楽しめる!「ラテンビート映画祭」にいこう

Oct 2nd, 2013

日本でレアなラテン映画が楽しめる!「ラテンビート映画祭
」にいこう

ラテンアメリカ・スペインの話題作を先取りできる映画祭

日本にラテンアメリカ、スペインの秀作を紹介してきた「ラテンビート映画祭」が今年で10回目を迎えます。メキシコ、チリ、コロンビア、アルゼンチン、ブラジル、スペインで制作された、ドラマ、ドキュメンタリー、アニメーションなどさまざまな19作品が公開されます。今回のプログラムでは、今後日本劇場公開されるものも含まれていますが、この機会を逃すと、なかなか観られない映画も多く含まれています。まさにラテン文化ファンにとっては貴重な映画祭なのです。

注目のメキシコ関連作品

今回のラテンビート映画祭のプログラムには例年にもまして、メキシコにゆかりのある作品が多いのです。そんな関連作品をいくつか紹介していきましょう。

アイム・ソー・エキサイテッド!(英題) Los Amantes Pasajeros

日本でレアなラテン映画が楽しめる!「ラテンビート映画祭
」にいこう
Photo by Paola Ardizzoni & Emilio Pereda © El Deseo

配給:ショウゲート 2014年1月25日(土) 新宿ピカデリー他にて公開予定

監督:ペドロ・アルモドバル/出演:カルロス・アレセス、ハビエル・カマラ、ラウル・アレバロ、ロラ・ドゥエニャス、セシリア・ロス、ブランカ・スアレス/2013年/コメディ/スペイン/90分

スペインの巨匠監督、ペドロ・アルモドバルの新作コメディ映画。いきなりですが、これメキシコ映画ではありません。でも、舞台設定がスペインからメキシコシティへ向かう旅客機内なので、メキシコ人俳優も何人か出演しています。
機体トラブルが発生し、大惨事の危機がせまる旅客機内で、ファーストクラス担当の3人の客室乗務員(すべてオネエ系)が、乗客たちがパニックに陥らないよう、リラックスさせるために、ディスコダンスを華麗に披露したり、怪しい薬入りのカクテルをふるまうなどの乱痴気騒ぎを起こします。これが、かなり痛快なのですが、乗客たちは、実はそれぞれ複雑なものを背負っているひとたちだったりして、その人間模様がコメディタッチにうまく盛り込まれているのです。大笑いのあとに、気がつけば、じんわりと感動させられてしまう作品です。

 

エリ Heli

日本でレアなラテン映画が楽しめる!「ラテンビート映画祭
」にいこう
©Martín Escalante / Mantarraya
監督:アマ・エスカランテ/出演:アルマンド・エスピティア、アンドレア・ベルガラ、リンダ・ゴンサレス/2013年/ドラマ/メキシコ/105分

メキシコの新鋭監督アマ・エスカランテの『エリ』は、今年のカンヌ国際映画祭で、最優秀監督賞を獲得し、世界中を驚かせた作品です。
メキシコ中央高原部グアナファト州の田舎町にある自動車部品工場で働き、妻と幼い子ども、思春期の妹、父と慎ましく暮らす生真面目な青年、エリが主人公。自分や家族が、ひょんなことから犯罪にまきこまれ、その苦悩と闘いの物語を描いています。
いままで、メキシコの工場地帯といえば、バハカリフォルニア州のティファナやチワワ州のシウダーフアレスのようなアメリカとメキシコの国境地帯のマキラドーラ(アメリカに輸出する際に無関税の工場)が知られていましたが、最近ではグアナファト州にもたくさん外資企業工場が増えてきました。主人公が働くのも日系工場だったりします。そんなリアリティのある舞台背景に、メキシコの経済格差や地域格差、そして絶対の存在である権力に抵抗するために立ち上がる一青年の姿は、痛々しく、辛いです。でも、それだけではけっして終わらない、人間の生きる力を痛感させる映画なのです。

 

Miho Nagaya

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