ニューヨークでステーキといえば、ステーキ・ハウスの老舗 ピーター・ルーガー(Peter Luger )。ここでは選び抜いたビーフをドライエイジング(冷蔵熟成)しており、とろけるような日本の霜降り肉とは違う、ビーフの旨さを噛み締めるステーキが味わえます。 ステーキの高評判と共に知られているのが、「予約が取れない人気店」であること。今流行のオンライン予約は受け付けず、電話予約のみ。ディナーの予約は数ヶ月先まで埋まっています。時間のない旅行者には、ランチが狙い目。ランチなら、予約が取りやすいのです。
予約済でも受付に来訪を告げ、名前が呼ばれるまでテーブルに着席出来ません。多くの人はこのバーで、喉を湿らせて順番を待ちます。壁にはザガットの評価が誇らしげに並んでいますよ。
©Sara Aoyama
オニオン・ブレッドが超美味
しばらく待ってやっと席に着くと、まず運ばれるのがこのオニオン・ブレッドです。ステーキのためにお腹をすかせておかなければと分かっていても、止まらない美味しさ。外側はパリッと、内側はしっとり、もっちり。数種類盛られたパンはいずれも美味しく、お代わりをもらって、持って帰りたいほど。
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ステーキが来るまで、ビールを飲んで待ちましょうか。地ビールのブルックリン・ラガー(Brooklyn Lager )にしましたが、オリジナルのピーター・ルーガー・ラガー(Peter Luger Lager)も美味しいそうですよ。
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名物のTボーンステーキ、Steak for Three (3人前)
価格は時価。
ヒレとリブアイの両方が楽しめる贅沢さ。外側は焦げ目がしっかり。ビーフの良い匂いにクラクラ。
ミディアム・レアでオーダーしたステーキは、綺麗な薔薇色。ウェイターが各自の皿にサーブしてくれます。しばらく見蕩れてしまいました。口に入れ、噛み締めるとワイルドな肉の旨味が口いっぱいに広がります。柔らかい日本の牛肉とは違う、男前のステーキです。皆が、ディナーの予約を辛抱強く待つ理由が分かりましたよ。オリジナル特製ソースは甘めで大味なので、塩、胡椒でシンプルに頂くのが正解だと思います。付け合わせは、ジャーマン・フライドポテト(Luger’s Special German Fried Potatoes)をチョイス。
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お腹はいっぱいなのですが、デザートは食べてみたいですよね。せっかくの機会ですから、頼んでみました。
チーズケーキ(Cheese Cake)
生クリームてんこ盛り。”Schlag” という生クリームは、意外にサッパリしています。
チーズケーキは、クリーミーで、まろやか。今まで食べたチーズケーキの中で、一等賞に輝く美味しさでした。どんなにお腹がいっぱいでも、ぜひ試して頂きたい逸品。
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チョコレート・ムース(Chocolate Mousse)
ウェイターさんにお薦め頂いたのですが、これがまた絶品。チョコレートが濃厚、そしてスムース。美味しいデザートに、大満足。ピーター・ルーガーは、ステーキのみならず、パン、ケーキのベーカリー系も選んだものを提供しています。
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ステーキは食べきれなかった場合は、持ち帰り用に包んでくれますので、お願いしましょう。男性ウェイターのみのサービスは、きびきびとプロフェッショナルで、1887年以来の老舗の重厚さを感じます。
ステーキの価格は時価。アルコール、付け合わせ、デザートの量にもよりますが、一名80-100ドルくらいの予算を考えておけば良いでしょう。
一度は足を運んでみたい、古き良きアメリカを感じさせる大人の店でした。最後にコインのチョコレートを貰えるので、お土産に頂いて帰りましょう。
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■ピーター・ルーガー(
Peter Luger )
住 所 178 Broadway Brooklyn, N.Y. 11211
予 約 718-387-7400
(予約は電話のみ。ディナーの予約は先になるが、ランチなら取りやすい。)
支払い キャッシュオンリー。クレジットカード取り扱い不可。
sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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