離婚大国アメリカで、現在トピックになっているのは、70年間生涯を添い遂げた夫婦のラブストーリーです。
オハイオ州に住む妻ヘレン、夫ケネスのフェルムリー夫妻(Helen and Kenneth Felumlee)は、10代で知り合って恋に落ち、片時も離れませんでした。
当時合法的に結婚出来る21歳という年齢を待てず、ケンタッキー州に駆け落ちし、彼が18歳、彼女が19歳の時に婚姻届を提出したそうです。
(結婚はしたものの、駆け落ちしたと両親に話すのが怖くて、しばらくそれぞれの実家に住んだそうです。)
オハイオ州で8人の子供に恵まれた家庭でも、朝食時はいつも手を繋いでいました。
ケネス氏は、列車検査官、ゴミ収集人、郵便配達をして家計を支え、妻ヘレンは、子育てをし、家事をこなし、日曜日は教会で教えるという生活でした。
そして、23人の孫と、43人の曾孫という大家族に恵まれました。ケネス氏がリタイアした後は、夫妻で全米50州をバスで旅行したそうです。
ケネスは心臓疾患にかかり、血行不順のため足を失いました。ヘレンはいつでも手助け出来るよう、彼に近いソファーの上で眠り、夫から離れなかったそうです。
そんな二人が生涯離れたのは、たったの15時間半。
妻が老衰のため92歳で亡くなった15時間半後、後を追うように夫ケネス氏も、91歳で老衰により亡くなりました。
“We knew when one went, the other was going to go,” said their daughter, Linda Cody.
フェルムリー夫妻の娘リンダは、「父母のどちらかが逝けば、残された方も逝ってしまうことが、私達には分かっていました。」と語っています。
“He was ready. He just didn’t want to leave her here by herself.”- Daughter Linda Cody
「父には準備が出来ていました。母一人で、天国に行かせたくなかったのです。」
仲の良い夫妻は、天国に旅立つ日の朝食でさえ、手を握りあっていたそうです。
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sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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