大人になると長期の休暇はなかなかとりにくいものですが、ヨーロッパ諸国の人たちはおよそ1カ月の夏期休暇を取ります。フランスも例外ではなく、7月〜8月は多くの人々が夏休みを楽しみます。パリは年間を通して人気の観光地ですが、この期間だけは都会を避けて、田舎町やビーチリゾートでリラックスする人が多いようです。
なかでも人気なのがフランス南部のリゾート地。一足先にバカンス気分を味わおうと、フランスとスペインの国境にある港町「Port Vendres(ポール=ヴァンドル)」へ足を運びました。知っておくとお得な交通機関の情報と、ポールヴァンドルの様子をレポートします!
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パリからポールヴァンドルへ
レンタカーを借りて南仏までドライブするよりも、長距離の移動には飛行機や列車が断然便利。首都パリからフランス版新幹線・TGVで約6時間の場所にあります。TGVはフランス国鉄(SNCF)が通っている各駅から乗ることができます。時間に余裕があるなら、ローカル線を利用するのももちろんOK!早割でずいぶん金額が変わるため、ローカル線・TGVともに早めの予約を心がけましょう。
※パリから国内線でペルピニャン=リヴサルト空港まで飛んで、SNCFペルピニャン駅から1ユーロバスに乗るのもひとつの手段。
今回はフランス南西部の街トゥールーズより思い立っての出発だったため、チケットはSNCFが乗り入れしている「Toulouse-Matabiau(トゥールーズ・マタビオ)駅」で購入。片道36.20ユーロ(約5000円)です。
トゥールーズ・マタビオ駅構内の様子 ©sweetsholic
ローカル線、TGVともこちらの券売機で購入 ©sweetsholic
新幹線のような見た目のTGV ©sweetsholic
ポールヴァンドルってどんなところ?
フランス南東部の高級リゾート地ニースやモナコ、コート・ダジュールなどと同じ地中海沿岸に面した港町で、場所はスペインにほど近い南西部。ワインの生産が盛んなラングドック=ルシヨン地域圏にあるため、中心部から少し離れるとワイン畑が一面に広がる素敵なところです。
どこまでも続くワイン畑 ©sweetsholic
地中海に面した町の中心部には、シーフードレストランやタパスバーにカフェやベーカリーなどが軒を連ねます。清潔感のある屋内フィッシュマーケットはぜひともチェックしておきたいところ。
のどかな港町・ポールヴァンドル。北アフリカや地中海諸国等を結ぶコンテナ船が多数乗り入れます ©sweetsholic
30分程度で歩いて回れる距離のため中心部から近辺のビーチまでは徒歩でも十分。高級ホテルからバックパッカー向けのホステルまで、宿泊施設も多数。旅の目的に応じて選びたいものです。
シーフードバーで旨みが凝縮した牡蠣を堪能。ムール貝も生で食べられるほど新鮮! ©sweetsholic
ポール=ヴァンドルと周辺の観光地をつなぐ激安バス
目的地を効率的に回るのに便利なのが、スペインとフランスの国境の境にある街「Cerbère(セルベール)」と国際空港のある北カタルーニャの中心都市「Perpignan(ペルピニャン)」を結ぶ1ユーロの「Le bus à 1€(ル・ビュス)」。
5分の距離でも1時間半かかる場所でも、片道1ユーロ(約140円)! どの街でも観光名所やSNCFの駅など分かりやすい場所にバス停があるので、旅の初心者でも使いやすい交通機関だと思います。ポール=ヴァンドルからペルピニャンまでこのバスを利用してみたところ、日本の長距離バスのように快適でした。 旅人にとってはとても有り難いサービスです。
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