炭酸水大国フランスには夢の水道があった!
フランスには、日本でもお馴染みのペリエ以外にも多くの炭酸水ブランドが存在します。また、レストランでも「お水を下さい」というと「ガス入りか、ガスなしか」と大抵聞かれます。それほど炭酸水を頼む人が多いというわけです。パリでは通常のお水と値段もそこまで変わらないので、炭酸水の需要率も多いのだそう。
また、炭酸水は美容と健康にも良い効果があるとパリジェンヌたちに愛されていますが、なんとパリには公共水道から炭酸水が出る公園があるのです!
好きなだけ冷たい炭酸水が飲める「ルイイ公園」
パリ12区にある「Jardin de Reuilly(ルイイ公園)」内にある「ラ・ペティアント(La Petillante)」は、市民たちが無料で自由に炭酸水を飲める水飲み場として親しまれています。
炭酸水は、公営水道会社オー・ド・パリが通常の水道水に炭酸バスを混ぜて、冷やしてから市民に提供するというシステムが採用されていて、真夏でも蛇口をひねれば、ひんやり美味しい炭酸水が出てくるという仕組みになっています。「大好きな炭酸水が好きなだけ飲めるなんて画期的」とパリジェンヌたちも絶賛しているそうです。
こちらが炭酸水の水のみ場。ペットボトルや水筒は持参していくのがおすすめ。週末には、行列になることもあるそうですよ。
バケットサンドと炭酸水で理想のピクニック!
ルイイ公園は、たくさんの木々や花をみることができるので都会のオアシスとしても知られています。
都会の喧騒を忘れてしまうような、緑溢れるのどかな公園内は、多くのパリジャンがピクニックを楽しんでいます。パン屋さんでバケットサンドやクロワッサンを買って、緑豊かな公園へ。冷え冷えの炭酸水と一緒に楽しめるなんて、まさに理想のピクニックではないでしょうか。
公園専用の歩道橋もあり、1日中のんびり過ごしたくなるような美しい景観です。
実はエコの目的で作られたものだった、炭酸水水道
どうして炭酸水が出る水道ができたのでしょうか? 美容と健康に良いから? 実は、エコ目的でつくられたものなのです。フランスはペットボトルの消費量が世界8位、プラスチックゴミを少しでも減らすために、市民の憩いの場所ルイイー公園内に炭酸水水道を設置したのだそう。連日、炭酸水を汲みに来る方もいるようで、たしかに廃棄物や容器の使用量は減りそうです。
ルイイ公園では、開園時間内なら、いつでも好きな時に炭酸水が飲めます。緑溢れる素敵な公園で頂く、一杯の炭酸水。フランスならではの面白い体験ができそうです。
■ルイイ公園(Jardin de Reuilly)
住所:rue Jacques Hillairet 75012 Paris
メトロ:8番線 Montgallet
開園時間:8:00~20:30 (土日祝:9:00~)
[Photo by shutterstock.com]
HARUNA ライター
ライフスタイル、旅行、美容・健康、ファッションなどのコラム記事を執筆しているライターのHARUNAです。両親が貿易雑貨の仕事をしており、幼少の頃から買い付けに同行してヨーロッパなど各国を周りました。その影響で海外旅行が大好きに。文章を書く仕事を経て、現在はフリーのライターとして活動中。海外旅行が生きがいで、特にハワイとフランス好き。各国の楽しいニュースをお届けしたいと思います!
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