世界最大最深のソグネフィヨルドや世界遺産のベルゲンなど、圧巻の大自然と歴史深い建築がある国、ノルウェー。多くの観光スポットがあるこの土地で、足がひるんでしまうような絶叫&絶景スポットを集めてみました。自然が作り出した驚きの光景をお楽しみ下さい。
ノルウェー・トロルの舌(Trolltunga)
断崖絶壁の飛び出した細長い岩に立つ人々。ノルウェーでは人気のある「トロルの舌」といわれる観光スポットで、世界的にも有名な絶叫&絶景スポットのひとつ。まるで罰ゲームのようなその光景には、思わず目を覆いたくなりますが、標高1000メートルからの風景はまさに格別。綿アメのような雲海や、この地に咲く美しい植物、そしてパノラマに広がる絶景をみることができます。
成田空港からノルウェー・ベルゲンまでは約16時間。そこから更にレンタカーを借りて、約3時間の場所にこのトロルの舌がある「オッダ(odda)」に到着します。日本からは直行便が無い為時間と手間がかかりますが、世界最大のソグネフィヨルドの光景は、疲れを吹き飛びますほどの驚きと感動を与えてくれそうです。
ステーガスタイン展望台(Stegastein Lookout)
小さな田舎町、ノルウェーアウルラン(Aurlandsvangen)から車で15分。ソグネフィヨルドの美しい絶景を眺める事が出来るステーガス展望台は、世界中から多くの人が訪れる観光スポットです。しかし驚くのは美しいソグネフィヨルドの絶景よりも、展望台の形状です。ウォータースライダーを彷彿させるような急斜面の展望台は、絶叫スポットそのもの。アクリルの柵があるとはいえ、約650メートルの吸い込まれそうになる風景は、美しさ以上に恐怖心を味わえる場所です。
シェラーグボルテン(Kjeragbolten)
シェラーグ(Kjerag)の麓の集落地であるリーセボーテン(Lysebotn)から徒歩で3時間。6キロメートルのハイキングコースを歩き、シェラーグ山の険しい岩山を登ると、ようやく奇跡の岩と呼ばれるシェラーグボルテン(Kjeragbolten)に到着します。
畳半分程の岩の下には、約1000メートルのおぞましい絶叫空間が広がっていますが、目の前にはリーセフィヨルド(Lysefjorden)の美しい光景が。決して楽に来られる場所ではありませんが、この絶景と奇跡の岩を見ようと、多くの人がこの地を訪れます。
プレーケストレーン(Preikestolen)
フィヨルド・リーセフィヨルドの断崖絶壁に位置するプレーケストレーン(Preikestolen)。25メートル四方の巨大な一枚岩の上には防護柵が一切無いため、強風が吹くと恐怖がよぎります。しかし、プレーケストーンから眺めたフィヨルドの景観はとても美しく感動的。氷河と海が作り上げた独特の地形を一望する事ができます。
アクセス方法は、ノルウェー都市のスタヴァンゲル(Stavanger)からこのプレーケストーン登山口まで、フェリーとローカルバスを使い約2時間。そして、プレーケストーン登山口から更に約2時間の山道を登り、ようやくこの岩にたどり着きます。5~9月の限られた季節にしか訪れることはできませんが、プレーケストレーンからの景色とスリル感は、一度行ったら病み付きになるそうです。
いくつもの絶景&絶叫スポットが点在するノルウェー。自然によって創りだされたこの景色は、多くの感動と衝撃を与えくれます。しかし観光スポットとはいえ、岩場やアップダウンの激しい場所が殆どで、観光客の多くが軽装でアタックする為、怪我や事故に繋がるケースが増えています。そういった事故を防ぐためにも、アタックする場合は、必ずトレッキングシューズや水分の準備など、山登りに最適な装備を整えてからチャレンジをすることを強くおすすめします。
[Some Photos by shutterstock.com]
Kamai Tomonori
アパレル.電材商社で働いた知識を生かし、不動産・ファッション・電機系の記事をメインに執筆。webを中心とした活動をしており、ライター以外にもコンテンツのディレクション業務や、文章の編集構成などエディターとしても活躍。
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