アジア屈指のリゾート地パタヤ。人気の観光地の一つですが、そんなパタヤにはアジアのサグラダファミリアと呼ばれている建物があるのをご存知でしょうか?
それは「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」。その外観も目を見張るものがありますが、神々しい彫刻やタイらしいアクティビティもあり、一度は訪れたら虜になる不思議な場所です。
釘を使っていない建物、サンクチュアリ・オブ・トゥルース
アグレッシブで威風堂々とした風格。繊細で美しいという表現よりも、無骨で凄まじいという表現がピッタリなこの木造寺院は、「釘を一切使っていない建造物」としてタイではとても有名な観光名所です。1981年に着工が開始されましたが、海の湿気と強烈な直射日光の為にどんどんと建物が劣化。30年以上経つ現在でも、建築と修繕が進められている姿から「アジアのサグラダファミリア」と呼ばれています。
圧倒する凄まじい彫刻の数々
100メートルを誇る巨大な建物も目を見張るものがありますが、この「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」で圧巻なのが、なんといってもその彫刻の数。不自然さを感じてしまうその精緻で迫力ある彫刻には、見ているこちらが圧倒されてしまうほど。侵入者を威嚇する悪魔のような彫刻もあれば、仏の様に優しい表情をする仏像があったりと、とても不思議な場所です。
サンクチュアリ・オブ・トゥルースの目的とは?
ここでおそらく誰もが気になるであろうことが、このサンクチュアリ・オブ・トゥルースが何の目的で作られたのかということ。当然この建築が建てられたのは、単なる観光目的で作られた訳ではありません。実はこの建物、タイの大富豪の一人「レック・ヴィリヤファン氏」の私費で作られたものであり、その目的は17世紀から続く木造建築の技術を、現代に残そうという意図があるとか。だからこそ、ここまで凄まじい彫刻が求められたのですね。
このサンクチュアリ・オブ・トゥルースの入館料は500バーツ(約1600円)。タイではかなり高額な金額ではありますが、一度は訪れてみたいと思います。タイの匠達による技術の継承・・・それがこのサンクチュアリ・オブ・トゥルースの目的であり、そしてその為にずっと造り続けられるのかもしれません。
■「
サンクチュアリ オブ トゥルース」(The Sanctuary of Truth)
営業時間:8:00~17:00
定休日:なし
TEL:0-3836-7229-30
住所:206/2 Moo 5, Soi Naklua 12 , Naklua, Banglamung, Chonburi 20150
[All Photo by shutterstock.com]
Kamai Tomonori
アパレル.電材商社で働いた知識を生かし、不動産・ファッション・電機系の記事をメインに執筆。webを中心とした活動をしており、ライター以外にもコンテンツのディレクション業務や、文章の編集構成などエディターとしても活躍。
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