10月末のハロウィーンまで、あと少し。ニューヨークでは、お店のウィンドウがハロウィーン仕様に飾られ、これからのホリデーシーズンの幕開けを告げます。ニューヨークの住宅地ではどんな飾り付けをしているのか、見てみましょう。
Trader Joe’s Chelsea
ニューヨーク郊外住宅地
ほのぼの可愛い系
マンハッタンでは、一戸建ての住宅はほとんどなく、集合住宅が多いので、あまり大掛かりなデコレーションは望めません。
NY郊外では、中流上の子供のいるファミリーは一戸建てに住んでおり、
1.子供にねだられて(何何ちゃんの家はもう飾り付けしているよ)、
2.近所がデコレーションするので(やっていないと逆に目立つ?)、
3.目立ちたい!(各家々、趣味や嗜好が異なります)
などの理由で、飾り付けしています。
ユーモラスなパンプキンのファミリーが、前庭にずらりと並んでいます。赤レンガの壁にオレンジが良く映えて、素敵です。このパンプキンは、ビニール風船で出来ているので、手軽な値段。
小さなパンプキン(本物)がいっぱい転がっていて、パンプキン畑のよう。多分、小さなお子さんのいるお家か、お母さんの趣味なのでしょう。後方のパンプキンは、ライティングします。個人的には、こういう可愛らしいほのぼのしたのが好きですね。
本格的に怖い系
本格的に、怖いのも多いです。この家の前には、いつのまにか、お墓(RIP)が。ベンチには骸骨が座っていますよ。蜘蛛の糸に見立てたのは、綿を引っ張って伸ばしたもの。手軽に雰囲気が出ますので、試してみては。黄色のテープは警察が事件の時に張る、立ち入り禁止テープ。これもハロウィン時に人気。もちろん偽物で、パーティグッズのお店などで買えます。
住宅の入り口脇にあったお墓と骸骨。これもびっくりしますよね。実は、いずれもプラスチックで出来ています。暗くなってからは、近くを通りたくないですが、泥棒よけになるかもしれませんね(苦笑)。
こちらのお宅も、凝ったデコレーション。
昼間見る分にはまだ良いのですが、この骸骨のまとった襤褸が、夜間は風に揺れてかなり怖いんです。小さい子供は怖がって近づきません。
ゴーストに占領されてしまったお宅。幽霊船や、棺に入ったミイラ、生首まであって、ゴーストのディズニーランド?海賊船は、ビニールを膨らませたもの。骸骨や、生首、お墓は、プラスチック製で、いずれもパーティグッズ、ハロウィーンの専門店で買えます。
NY住宅地のハロウィーンの飾り付けを見る機会は少ないと思いますが、なかなか興味深いですよね。アメリカは色々な人種がいるので、宗教も異なり、ハロウィーンはすべての人種が行うわけではありません。ユダヤ系、中国系、アラブ系、ラテン系は、宗教的にゴーストを飾ることを嫌がるようです。その代わり、収穫の秋、実りの秋をシンボルとするかかしやかぼちゃを飾る場合もあります。
ハロウィーンから、11月のサンクスギビング、12月のクリスマスと、アメリカは最も華やかなホリデーシーズンになりますよ。引き続き、ご案内したいと思いますので、お楽しみに。
[All Photo by Sara Aoyama]
sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
【大学生が見た海外の“今”】研修中のカメラロール見せてください!アメリカ
Dec 7th, 2023 | TABIZINE編集部
TABIZINE10周年企画、第3弾は日本女子大学とコラボ。大学生ならではの視点で切り取られた海外の“今”をお届けします。今年2023年から国際文化学部が新設された日本女子大学。新学部では1年生から約2週間の海外研修で他国の言語や文化を学ぶプログラムが必修となりました。彼女たちの研修中のカメラロールや等身大の体験談から見えてくる、教育や文化、価値観の違い、そこから得た学びとは? 第2回は、アメリカ編。レポーターは、日本女子大学国際文化学部1年生のみおさんと、M.Nさんです!
これぜ〜んぶブラウニー!「Fat Witch Bakery 代官山店」で
Sep 18th, 2022 | kurisencho
すでにハロウィンやクリスマスが心待ちな9月下旬。現在、世界に3店舗を構え、オンラインと催事でもゲットできる、ニューヨーク生まれのブラウニー屋さん「Fat Witch Bakery(ファット ウィッチ ベーカリー)」では、秋冬の新商品が登場しています。2021年にオープンした東京・代官山店と一緒に、限定&新作フレーバーをチェックしました!
【ニューヨーク旅学事典19】911の記憶「ワールドトレードセンター」
Sep 11th, 2022 | 青山 沙羅
アメリカのニューヨーク。訪れたことがなくても、聞いたことがあるでしょう。でも、実際どこにあるの? どんなところ? 「ニューヨーク旅学事典」は、ニューヨーク市在住の筆者が名所や歴史、雑学、小話などを綴っていく連載です。今回は「ワールドトレードセンター」について。
【ニューヨーク旅学事典18】空中散歩「ハイライン」
Sep 5th, 2022 | 青山 沙羅
アメリカのニューヨーク。訪れたことがなくても、聞いたことがあるでしょう。でも、実際どこにあるの? どんなところ? 「ニューヨーク旅学事典」は、ニューヨーク市在住の筆者が名所や歴史、雑学、小話などを綴っていく連載です。今回は「ハイライン」について。
【ニューヨーク旅学事典17】世界経済の震源地「ウォール街」
Aug 3rd, 2022 | 青山 沙羅
アメリカのニューヨーク。訪れたことがなくても、聞いたことがあるでしょう。でも、実際どこにあるの? どんなところ? 「ニューヨーク旅学事典」は、ニューヨーク市在住の筆者が名所や歴史、雑学、小話などを綴っていく連載です。今回は「ウォール街」について。
【時代を先駆けたニューヨーカー】アメリカと中国政府が引退させたベイビーフ
Jul 18th, 2022 | 青山 沙羅
アメリカ・ニューヨークでは、時代を先駆けた人物が彗星のように現れては輝き、そして消えて行きました。時代を先駆け、時代を作り、新たな道を作ったニューヨーカー。今回ご紹介するのは、20世紀のニューヨーク市チャイナタウンを震撼させた男の話です。
インドア派ニューヨーカーも夢中!アウトドア用品店「REI」の人気アイテム
Jun 23rd, 2022 | 青山 沙羅
いよいよ夏季を迎え、本格的なアウトドアシーズンになりました。アウトドア大国アメリカでも、海へ山へと都市から郊外へ移動が始まっています。そこで今回は、アメリカの大手アウトドア用品専門ショップ”REI(アールイーアイ)”のニューヨーク市ソーホー旗艦店を覗いてみました。
【ニューヨーク旅学事典16】アジアの熱気「チャイナタウン」
Jun 13th, 2022 | 青山 沙羅
アメリカのニューヨーク。訪れたことがなくても、聞いたことがあるでしょう。でも、実際どこにあるの? どんなところ? 「ニューヨーク旅学事典」は、ニューヨーク市在住の筆者が名所や歴史、雑学、小話などを綴っていく連載です。今回は「チャイナタウン」について。
【時代を先駆けたニューヨーカー】6500名の小さな生命を温め続けた人
May 27th, 2022 | 青山 沙羅
アメリカ・ニューヨークでは、時代を先駆けた人物が彗星のように現れては輝き、そして消えて行きました。時代を先駆け、時代を作り、新たな道を作ったニューヨーカー。今回ご紹介するのは、奇想天外な発想で多くの小さな生命を救った人物の話です。
ニューヨーク市が抱える深刻な「治安の悪化」問題~在住者が盗難にあった話・
May 11th, 2022 | 青山 沙羅
ニューヨーク市の新型コロナウイルス感染率が下がり、マスク着用義務は、学校や病院、地下鉄・バスなどの公共機関などと緩和。春になり暖かくなったことから、ソーホーやチャイナタウンでは海外や米国他州から旅行客が増えました。しかしその一方で、屈託なくニューヨーク観光を楽しむ旅行客に、「ニューヨーク市の現在の治安の悪さを知っているの?」と筆者は思ってしまうのです。前回に引き続き、筆者が体験した治安の悪化による事件の後編をお届けします。