温泉が恋しい今日この頃。心地良いお湯に浸かって、手足を伸ばすと、日常の疲れも飛んで行ってしまいます。温泉も浸かりたいし、美味しいものも食べたい、そんなあなたにぴったりの温泉がありますよ。館内のあちこちに美味しいものが置いてあり、何時食べても、どれだけ食べても、OK。宿泊料に含まれているのです。「あ、ここにあった！」と見つけるのは、宝探しのようで楽しいもの。

美味しいものはどこにある？

玄関口にあるホカホカの焼き芋。新聞紙で包んで、お部屋に持って行きましょう。
越後南魚沼産コシヒカリのモチモチしたちまきもあります。きな粉をたっぷりつけて。

玄関脇の手水には、季節の野菜が涼しげに浮かんでいます。自然のインテリアでもあります。
以前行った際は、胡瓜、茄子、トマトがありました。新鮮な美味しい野菜は、丸かじりが美味。

夏には、スイカのスライス。

森林浴出来る露天風呂

露天風呂は、廊下を通って奥にあります。滑らかでとろりとした温泉に浸かりながら、森林浴を。

露天風呂のそばには、こんにゃくが。味噌が置いてあるので、味噌田楽を楽しめます。

お風呂上がりに、アイスキャンデー！

露天風呂入浴後の廊下で待っているものは、アイスキャンデー！お風呂上がりに、うれしいですね。自分の好きなものを自由に選べますよ。
内風呂の廊下には、ところてんやドクダミ茶が。ところてんつきを使って、自分で押し出すのは、ゲーム感覚で楽しめます。特製のドクダミ茶は、親戚の伯父さんや伯母さんに、「身体に良いから、飲みなさい」と健康を気遣ってもらっているみたいです。

囲炉裏（談話室）

ここでご主人に、「美味しいものを食べに寄ってらっしゃい」と声をかけられました。

お茶と一緒に、越後のお餅や、おむすびが用意されていて、好きな時に、好きなだけ食べられます。囲炉裏で炙っていただく、アツアツは最高。

南魚沼産コシヒカリ

館内食べ放題のおやつだけでなく、本場南魚沼産コシヒカリを中心に夕食、朝食も充実。
これから新米の季節。美味しいお米が期待出来ますよ。

理想の親戚の家のよう

本館の客室は、トイレ、洗面が共同（別館は客室についています）。夕食は、大広間でいただきます。田舎の親戚の家で、「よく来たね、美味しいものをいっぱい食べて、ゆっくり休んでいきなさい」ともてなしを受けているかのようです。実際にはいないかもしれない、「こんな親戚の家があったら」という理想であるかもしれません。都会暮らしで、ビルの隙間風に身体が凍えてしまったら、この宿に向かいたくなる気がします。雪の季節も趣があり、惹かれますね。

[All photo by Oosawakan]

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。