11月の第4木曜日、アメリカとカナダでは祝祭日で、サンクスギビング・デイ(Thanksgiving Day) を祝います。日本ではお正月にあたるでしょうか。木曜日から4連休になり、単身者も家族の元へ帰ります。
そもそもサンクスギビング・デイって何でしょうか?サンクスギビング・ディナーでは、何故七面鳥を食べるのでしょうか?
サンクスギビングの由来
イギリスの国教会の弾圧を受けていた、ピューリタン(清教徒)を含む102名が、信仰の自由を求め、メイフラワー号に乗って、アメリカへ渡りました。
1620年冬、北アメリカ大陸 マサチューセッツのプリマスに到着したものの、厳しい寒さと食料不足、伝染病などから、生存者は半数になってしまいました。
栄養失調と病気に苦しむ入植者を見かねた先住民のインディアンが、狩猟や、農作物の苗を分け栽培を教えたそうです。翌年収穫は成功し、大豊作になりました。
自由を求めた土地での収穫の成功を喜び、神に感謝を捧げる祝宴に、恩人であるインディアンを招いたのが、「サンクスギビング」の始まりと言われています。
(参考記事)
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サンクスギビング・ディナーご馳走の由来は?
日本のおせち料理のように、伝統的な定番のご馳走がありますよ。
■ターキー(七面鳥)
ターキー・デイ(七面鳥の日)と呼ばれるように、ディナーのメインは七面鳥です。
大きな丸ごとの七面鳥を買い、お腹にスタッフィング(パン、野菜、米、栗など、作り手により異なる)をして、オーブンで時間をかけて焼きます。
食べきれないほど出来るので、レフトオーバー(食べ残り)で、サンドイッチやサラダにアレンジして、その後1週間は、七面鳥が続きます。当時は野生が走り回っていたため捕獲してご馳走にした説あり。
■クランベリー・ソース
グレービーソースの他に、ターキー(七面鳥)に合わせるのは、クランベリーのソース。クランベリーの酸味が、淡白な七面鳥の味を引き立てます。こちらも当時は、野生で生えていたとか。ソースは缶詰を使うのが主。
■さつま芋の甘煮 Candied Yams
Yam(さつま芋)を甘く煮て、マシュマロや、くるみなど好みでトッピングして、オーブンで焼く料理。当時は野生だったそう。現在は、缶詰の甘煮を使って、料理もラクチン。
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■デザートは、パンプキン・パイ
秋の豊作のシンボルでもあるパンプキン(かぼちゃ)のパイが主流です。かぼちゃの缶詰、パイ皮も冷凍シートを使えば、かなり簡単に出来ます。
この他、アップル・パイやピーカン・パイなど、いずれも秋の自然の実りをパイにしたもの。
ターキー・デイは、宗教的な意味合いは薄くなり(入植者とインディアンとの友好関係は長くは続かなかった)、家族でお決まりのご馳走をいただく習慣だけが残っています。長く休める祝日でもあり、たっぷり料理を作って、後は同じものを食べ続けるということも、日本の「おせち」に似ていますね。
その後のクリスマスのご馳走は、人種によって異なり、ハム(骨付き塊の大きなもの イメージ)、ローストビーフ、 ローストポーク、再びターキーなど色々です。
[Photo by Shutterstock.com]
sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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