ドバイの面積は、4,114 km²と、埼玉県とほぼ同じ。決して広くはないのに、雄大な砂漠、美しいビーチ、近未来的な大都会の3拍子が揃っています。
青く澄んだ憩いのビーチ
観光客や地元の人々の憩いの場となっている「ドバイマリーナ」。自然の豊かさを感じられる澄んだ海が印象的ですが、実はここ、高層マンションやショップが建ち並ぶ都会のど真ん中にあります。
海と反対側にはビル、ビル、ビル・・・ん? ラクダ?
なぜラクダがビーチに・・・。
どうやら、付近にあるホテルがラクダに試乗するサービスを行っているそう。
ビーチ×ビル×ラクダなんて、なんとも異色な組み合わせですが、この光景が、多様なドバイをよく表しているようにも思います。
ピンク色に染まるデザートサファリ
ドバイはもともと砂漠地帯。中心部から小一時間車を走らせると、だだっ広い荒野や砂漠が広がっています。「デザートサファリ」と呼ばれる砂漠のツアーは、ドバイに来たら欠かせないアクティビティ。
夕暮れ前に集合し、専用の4WDで砂漠のなかへと進んでいきます。
途中、ガゼルやオリックスに遭遇。鷹狩りのパフォーマンスもあります。
そして、スリリングな砂丘ドライブ!
砂丘を勢いよく登ったり下ったり。乗り心地はまるでジェットコースター。
20分ほど砂丘ドライブを楽しんだあとは、サンセットが待っています。この地の砂はもともと赤みを帯びているため、夕日に照らされると、辺り一面ロマンチックなピンク色に。
夕日に見入るツアー参加者たち。なかには涙ぐむ人もいます。きっと忘れられない思い出になりますね。
サンセットを見届けたら、今度は砂漠のなかにあるキャンプ場に移動し、ディナータイム。ここでもいくつかのアトラクションを無料で楽しめます。
たとえばラクダ乗り。やっぱりラクダはビーチではなく砂漠が似合いますね(笑)。
日本では髪染めとしてお馴染みのヘナで、ボディペインティング。一人ひとりの個性に合わせて、アラブの模様を施してくれます。タトゥーに似た仕上がりですが、1週間ほどで自然と消えます。
中東で古くから親しまれている嗜好品、水タバコもありました。
日が暮れると、背後にライトアップされた砂漠が妖艶に浮かび上がります。砂漠がこんなに美しいとは・・・ドバイで初めて知りました。
食事はケバブやカレーなどアラブ料理が中心のブッフェ。それぞれ食べたり遊んだり自由に過ごしたあとは、キャンプの灯りをすべて消して、数分間の星空鑑賞。
耳を澄ますと、星や砂の音が聞こえてきそうな、神秘的なひとときでした。
きらびやかな夜景と150mの噴水ショー
(C)ドバイ政府観光・商務局
まだまだドバイの一日は終わりません。夏場は日中気温が40℃以上にもなるドバイ。夜の方が過ごしやすいため、日が沈んでからも街はにぎやか。
ライトアップされた「ブルジュ・ハリファ」。全長828.0m、160階建てと、世界一高い超高層ビルです。こうも高いと写真におさめるのも大変!
(C)ドバイ政府観光・商務局
24時まで営業している巨大ショッピングモール「ドバイモール」の前では、18時から23時までの30分おきに、こちらも世界最大の噴水ショーが行われます。毎回異なる音楽に合わせて、噴水もさまざまな踊りを披露。
その高さは最大で150mも吹き上げるとか。日本人の感覚では考えられないスケールのエンターテインメントです。
昼間のビーチ、夕暮れ時の砂漠、真夜中の都会、たった一日の弾丸コースでも、多様な観光ができてしまうドバイ。
欲張りな旅人も大満足の、驚きや感動が、ここにはありました。
[取材協力:ドバイ政府観光・商務局]
[Photo by AOI,ドバイ政府観光・商務局]
AOI ライター・編集者
編集プロダクションを経てフリーランスに。自然が好き。堅苦しいことが苦手。旅するときはあまり計画をたてない。一度国際線に乗り遅れたことがある。
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