映画に文学に食べ物にファッション。距離こそ離れているものの、我々日本人にとってイタリアの文化は馴染みの深い異文化の1つではないでしょうか？ また、イタリアというと「のんびりした人柄」、「バカンスを多くとる国」などと、日本とはちがったペースで社会が動いているという印象を持っている人も少なくないかと思います。

現地で暮らしていても、「こういう考え方が日本人とは違うなぁ」とハッとさせられる場面に出会うことが何度もあります。今回は、「イタリア的スローライフの特徴」をまとめてみました。

時間の感覚が違う

イタリアでは、日本のように物事が事前に決まって社会が機能しているというわけではありません。どちらかというと、ぎりぎりまでスケジュールの変更があったりと、どたばたな事が多いです。だからなのでしょう、日本人のように先々のスケジュールを決めるという事をあまりしません。手帳に今月のスケジュールがびっしりなんて人はあまりいないと思います。

今日と明日の事を決めて、その時その時を楽しむ、これがイタリア流なような気がします。

忍耐力がある

日本のように公共サービスがスムーズに機能しないイタリア。それを知っているからでしょう、少しぐらい予定通りにいかなくっても、イタリア人はどたばたしません。「Vediamo（みてみましょう）」という言葉をよく使う彼ら。「どうなるかわからないけれど、様子をみよう」という意味で頻繁に使われています。せかせかせずに、次の予定が分かるまでは待つ、これがイタリア流かと思います。

どんな時でもコーヒー休憩を欠かさない

イタリアでは、100円たらずでコーヒーが美味しく飲めるバールは、まさに生活の一部。背広を着たサラリーマンだってコーヒー休憩は欠かしません。そしておしゃべりなイタリア人はたった5分の休憩でも楽しい会話に花を咲かせます。

年齢にとらわれない

日本では◯◯歳になれば、あれをすべきだ、こうあるべきだといった「目に見えない規律」のようなものが存在する気がしますが、イタリアはその点いたって自由。創造力、ファンタジーに富んだイタリア人はいくつになっても楽しい事が大好き。これがいつまでも笑顔で暮らす彼らの秘訣なのかもしれませんね。

日本社会に属する以上、イタリアンスタイルを完全に取り入れて生活する事は現実的ではありませんが、スピードばかりにとらわれず、たまにはのんびりと構えてみる、この姿勢はぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

【注意】もちろんこれらの項目はすべてのイタリア人に通じるわけではありません。例外ももちろん存在します（笑）。

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Yoko

yoko ブログライター

現在ヨーロッパで大学院生活を送る。専攻はヨーロッパ学。趣味は旅、写真、料理。美味しいご飯と美味しいお酒が大好き。格安切符を見つけては、そのへんをブラブラ。現地の日常生活に触れられるような、庶民的な旅をする事がモットー。