「自由の女神」や「エッフェル塔」など、観光地にある有名なランドマークを見るのはやはり海外旅行の醍醐味ですよね。
そんな有名なランドマークを見ていると、ふと「あんな大きな建物を建てるのにどれぐらいお金がかかるのだろう」と気になったことはありませんか?
海外のWebサイト「HomeAdvisor」では有名なランドマークを建設する際の「当時のコスト」と「もし今建てた場合のコスト」を計算していましたので、今回はそんな疑問を解消するため『海外の有名ランドマーク建設コストランキング』をご紹介したいと思います!(※1ドル=123円換算。2015年7月現在)
・第7位 Big Ben(イギリス、ロンドン)
ロンドンを代表する有名なランドマーク「Big Ben」は1858年に建設。当時の建設コストではおよそ4800万円、もし現在の技術で建てた場合はおよそ2700万円が必要です。
・・・「え、安い!」と思いましたか? 実は「Big Ben」とは建物に中にある「ベル」のことで、そのベルの設置に数千万円かかるのです。現在ではクレーン車を使って時計内にある大きな鐘を運搬することができますが、当時は人力で滑車などを使いながら設置していたことを考えるととても大変な作業だったんですね。
・第6位 自由の女神(アメリカ、ニューヨーク)
ニューヨークで最も有名なランドマークと言えばご存知「自由の女神」。現在の建設コストに必要な金額はおよそ1億5700万円。そして建設当時はなんと10倍の12億円ほど必要だったとのことです・・・。
100m近い高さを誇るアメリカらしいスケール感を感じさせてくれる自由の女神ですが、1886年にフランスによって贈呈された当時は現代と違って船で何度も運搬しなければならず、設置までの道のりは相当過酷であったことは間違いなさそうです。
・第5位 コルコバードのキリスト像(ブラジル、リオデジャネイロ)
1931年にブラジルの独立100周年を記念して作られた巨大な像。建設当時はおよそ3000万円のコストでしたが、現代では1億8000万円ほどかかるそうです。リオの街並みを見渡すことができる高台にさらに40mほどの高さを誇る巨大な像を作るなんて、確かに人も材料も時間もかかりそうですね。
・第4位 ピサの斜塔(イタリア、ピサ)
イタリアの世界遺産「ピサのドゥオモ広場」の中にある有名なランドマークで、その傾いたシルエットがとても印象的な建造物になっています。建設自体は1173年頃から開始され、それから800年の歳月をかけて建てられていきました。そのため当時のコストはわかりませんが、現代に一気に建てるとすればおよそ5億円が必要とされています。ただし、肝心の「斜塔」自体の美しさはなかなか容易に再現することは難しそうですね!
・第3位 エッフェル搭(フランス、パリ)
1889年に建てられ、当時の建設コストを計算するとなんと44億円、現代に建てる場合でも38億円必要と言われています。300mを超す高さがあることから、その高さ全て塗装するとなると、建設の材料はもちろん、多くの人手が必要になるのですね。
・第2位 コロッセウム(イタリア、ローマ)
紀元80年に建設された古代ローマの円形闘技場。現在に必要なコストを計算すると、なんと463億円になります。現在では多くの仕事を機械に任せることができますが、当時を考えると材料の採掘から加工、運搬、組み立てまで全ての工程を人間の手で行ってきました。技術的にも難しく、とても野心的な建造物であったことは確かで、古代ローマ帝国の栄華を感じさせてくれます。
第1位はやっぱりあそこ!
・第1位 ギザの大ピラミッド(エジプト、ギザ)
そして栄えある第1位となるのは、誰もが一度見ると忘れない、最も印象的なあの建物「ピラミッド」です。その中でもピラミッドの頂点とされる「クフ王のピラミッド」は紀元前2540年頃に建設され、今から約4500年前にあの巨大な建造物が作られたと考えるとやはり信じられません。
そして現在の建設コストを計算するとなんとその金額、およそ1070億円(!)。当時は10万人近い人が働いていたと言われており、現代の技術を持ってして1070億円ですから当時の建設コストを考えてみると王様の絶大な権力の強さが想像できますね・・・。
以上、観光スポットとして有名なランドマークの建設コストランキングでした。なんだか途中からあまり実感できないような金額になってきてしまいましたが、もし観光地で見るような有名なランドマークを建てたい人がいるならば、2700万円〜1070億円ほどあれば夢は実現できますよ!
[HomeAdvisor]
[All Photo by Shutterstock.com]
FUTA ライター
IT会社を経てフリーへ転身。趣味は旅と音楽と読書。人が生み出すクリエイティビティが好き。世界の歴史や文化を学びつつ、現在の様々なトレンドをウォッチしています。いつでも旅心を忘れないのがモットー。密かに世界一美味しいコーヒーを探してます。
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