フランス語で「有機農法」を意味するビオ。国内では「オーガニック」という、英語での呼び名の方が定着しているかもしれませんね。
スーパーに足を運ぶと、ビオ製品がずらり。フランスの風物詩のひとつ「マルシェ」でも、「ビオ・マルシェ」と呼ばれる、有機食品や製品のみを扱うところも! 食品だけでなく、化粧品や日用雑貨にもビオ製品は多いものです。
今回は、ビオ大国「フランス」のビオ事情をお伝えしたいと思います。
フランスにおける「ビオ製品」とは?
国内と比べて、ビオ製品を身近に感じる機会の多いフランス。有機農法がスタートしたのは60年ほど前、法律に基づく規定ができたのは約30年ほど前のことです。環境に優しい農法として、定着していきました。
有機農法とひとくちに言っても、使われる肥料や農薬の種類など、国によって基準が異なるのをご存知でしょうか?
フランス国内では、フランス政府が認定する有機農産物認定「AB(Agence BIO)」マークと、EU加盟国共通マークの2種類の基準を設けています。ABマークのある野菜や肉などは、100%有機農法に沿って作られたもの。加工品に関しては、95%以上が有機農法に基づくものとされています。加工品であっても、添加物が極めて少ないのが特徴です。
これらのマークがついている製品には、原材料(ときには産地まで!)がしっかり明記されています。なるべくナチュラルなものを食べたい、使いたいという人にとっては、ビオ製品が向いているかもしれません。
肉もチーズも、日用雑貨も揃う「ビオ製品」
カルフールやカジノといったフランスの一般的なスーパーには、有機食品のコーナーがあり、野菜や果物はもちろん、肉やチーズやミルクなどの乳製品、スナック菓子からレトルト食品、ジャムやはちみつ、ビールやワイン、スパークリングワインなど、ありとあらゆるビオ製品が揃います。
どれもお値段は1〜2割増程度なので、国内よりも買い求めやすい印象。
食品から日用雑貨まで、ビオ製品のみを扱う「biocoop(ビオコープ)」は、健康志向の人たちに人気のお店。こちらはスーパーよりも若干、高めの設定になっているため、ちょっぴりリュクスなイメージです。
バニラエッセンスにベーキングパウダー、牛乳と混ぜて作るココア味のデザートなど、ビオコープは製菓材料も充実! パッケージのかわいらしさも魅力のひとつ。
食のスペシャリストは「ビオ」をどう見ている?
ナチュラル志向の人だけでなく、近頃のトレンドとも言えるフランスのビオ事情。食の専門家に、意見を聞いてみました。
フランス国内でも有名なチーズ専門店「Xavier(グザビエ)」のオーナーでありチーズ職人の知人は「ビオを選ぶのはその人次第だし、ライフスタイルの一環と言えるのでは。自分はそれほど気にしない」そうです。また、南仏トゥールーズでカフェ「Solaneko(ソラネコ)」を経営する友人は「ビオ農家を応援したいという気持ちもあり、地域のよいものやビオ食材を使った料理を提供している」と話していました。
パリはもちろん、フランスでは「ビオ・カフェ」に「ビオ・レストラン」も大人気! フランスを訪れる際には、環境と体に優しい「ビオ」にも注目してみてくださいね。
[All Photo by sweetsholic]
[agencebio.org]
[newsdigest.fr]
【大学生が見た海外の“今”】研修中のカメラロール見せてください!フランス
Dec 7th, 2023 | TABIZINE編集部
TABIZINE10周年企画、第3弾は日本女子大学とコラボ。大学生ならではの視点で切り取られた海外の“今”をお届けします。今年2023年から国際文化学部が新設された日本女子大学。新学部では1年生から約2週間の海外研修で他国の言語や文化を学ぶプログラムが必修となりました。彼女たちの研修中のカメラロールや等身大の体験談から見えてくる、教育や文化、価値観の違い、そこから得た学びとは? 第4回は、フランス編。レポーターは、日本女子大学国際文化学部1年生のA.Kさんです!
【海外のマクドナルド】フランスのハッピーセットのおもちゃを大公開!
Oct 19th, 2023 | sweetsholic
その国でしか味わえないご当地メニューはもちろん、ハッピーセットの内容やおもちゃも国によって異なるのが楽しい、海外のマクドナルド。今回はフランスのマックより、ハッピーセットの付録を大公開。また仏ハッピーセットの付録史上、大人の自分がもっとも興奮した、2023年秋のおもちゃも併せてご紹介します!
フランス・バスク地方の伝統菓子「メゾン・アダム」「メゾン・パリエス」の素
Oct 15th, 2023 | ロザンベール葉
日本でもすっかり定着したマカロン。巷で見られるものは厳密にはパリ風マカロンと呼ばれ、フランスには素材や製法、特徴が異なるさまざまなマカロンが存在します。フランス・バスク地方、大西洋岸のサン=ジャン=ド=リュズという港町で見つけた「メゾン・アダム」のマカロン、「パリエス」のムシューと呼ばれる2品を実食ルポでご紹介します。
【海外の本格ノンアルビールを飲み比べ 】まるでホンモノ!?一番おいしいの
Mar 31st, 2023 | sweetsholic
世界的な盛り上がりを見せている、ノンアルコール市場。ワインの消費量は年々減っているフランスですが、ノンアル市場は右肩上がりです。現地スーパーのビールコーナーでも、数年前に比べ、アルコールゼロを謳うビールの存在感が増している印象。人気とはいうけれど、気になる味は……? そこで、日本でも知名度の高い海外ビールメーカーから発売中のノンアルビール4種類を飲み比べてみました!
お土産にぴったり!おしゃれすぎる缶詰のお店「Conserverie la
Jan 3rd, 2020 | 西門香央里
どこに旅行に行ってもお土産探しには迷いもの。パリを歩いている途中で、素敵な缶詰のお店を見つけました。今回はパリにある「Conserverie la belle-iloise(コンセルヴリィ・ラ・ベル・イロワーズ)」のデザインが可愛すぎる缶詰をご紹介します。
カジュアルな南仏リゾート「アルジェレス=シュル=メール」を現地ルポ
Oct 14th, 2019 | sweetsholic
スペイン北東部とフランス南部の国境近く、地中海に面したビーチリゾート「アルジェレス=シュル=メール(Argelès-sur-Mer)」。海沿いのプロムナードを散策するのも、カフェでのんびり過ごすのも、ショッピングも楽しい、コンパクトなリゾート地です。
パリのマルシェを歩く!アリーグル市場と蚤の市を動画で覗く
May 19th, 2019 | 石黒アツシ
旅の楽しみの一つは、旅先の食文化に触れること。マーケットを覗けば、見たことがない食べ物や、日本にもあるけどちょっと違う種類の野菜とか、テイクアウトできる料理がいろいろあったり。現地のお菓子や小さな ... more
フランスの春はデトックスの季節。フランス人流デトックス方法とは?
Apr 28th, 2019 | 北川菜々子
フランスの春はデトックスの季節。春にデトックスを行うと、身も心も軽くなるから不思議。デトックスジュースやデトックスのハーブティーなど、フランス在住者がフランス人流デトックス方法をご紹介します。、一番人気のデトックス方法は?
小さすぎて可愛いフランス「リシャール」のミクロ・マカロン
Apr 27th, 2019 | minacono
日本でも人気のスイーツ「マカロン」。フランスの「リシャール(Richart)」では、定番サイズのほかに小さな「ミクロ・マカロン」という商品を販売しています。甘い味と塩味があり、お土産にもちょうどいいサイズのリシャールのマカロンを紹介します。
フランスの定番お土産「モノプリ」の自社ブランド商品
Apr 21st, 2019 | minacono
フランスの大手スーパーチェーンMonoprix(モノプリ)で展開するプライベートブランドは、食品類だけでなく、衣料品やインテリア雑貨など取扱い商品はさまざま。リーズナブルな価格で、お土産に使え ... more