生きているうちに、いつかは世界一周の旅がしてみたい！ そんな憧れを持った人も多いのではないでしょうか。でも仕事だってあるし、まずそんなお金がない！ 世界一周なんていったいいくらあればできるの！？ なんて嘆いているあなた、ほとんどお金を使わずに世界一周した男性を紹介します。

How to travel the world with almost no money.

クロアチアのトムという男性。かつてはバリバリ仕事をしてお金を稼いでいましたが、ある時、職もお金もすべて失い、生きる意味までも失ってしましました。

そんな彼が出会ったのがカウチサーフィンというサービス。旅行者が旅先でホテルに宿泊する代わりにこのカウチサーフィンに登録しているホストの家に宿泊させてもらう（「カウチ（couch/ソファーの意）」をサーフさせてもらう）というサービス。カウチサーフィンのホストとなったトムは自宅のアパートにのべ150人以上の旅人を受け入れました。

そんな旅人たちの話を聞いているうちに、自分も世界を見てみたくなったトム。旅先での危険や、お金のことを心配する家族や友人、彼自身も自分の慣れ親しんだ生活空間から飛び出し、メディアや学校で教えられた危険な世界に一人で飛び出すことに恐怖を抱いていました。

ですが、カウチサーフィンを通して出会った旅人たちから教えられた2つのことが世界へ飛び出そうとする彼の背中を押してくれたのです。

1.　旅をするのに、勇敢である必要はない。必要なのは、今いるところから飛び出す、ほんの少しの勇気だけ。

2.　旅をするのに、お金持ちである必要なんてない。

移動手段は、ヒッチハイク、徒歩、自転車、時には仕事をさせてもらう代わりに船に乗せてもらうことも。

宿泊先は彼自身もホストとなっていたカウチサーフィン。ボランティアをして宿泊施設を提供してもらい、大きな都市では公園だって寝る場所になります。

最低限のお金だけで旅を始め、時には滞在先で仕事をさせてもらい、お金を稼ぐこともできました。この旅を通じて彼が学んだこととはなんでしょうか。

「この世界中にいるすべての人の文化や人種、宗教など違いをあげればきりがないけれど、みんな根本は同じだということ。」

ヒッチハイクやカウチサーフィン、ボランティアや仕事を通じて出会った旅先の人々と触れ合ってきた彼だからこそ知ることができた大切なこと。必要なのは飛び出す少しの勇気。さぁ、あなたも、あなたにしかできない素敵な旅を！

[Youtube/How to travel the world with almost no money | Tomislav Perko | TEDxTUHH]
[All Photo by Shutterstock.com]

Maki

Maki ライター

旅することを仕事にして、国内・海外問わず1年の3分の1はどこかをうろついている。ライフワークである世界の若者との文化交流から学んだ経験をシェアすべく、執筆を始めたばかりの駆け出しライター。どこへ行くにもカメラと音楽、コーヒーは欠かさない。趣味はスノードーム集め。