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映画ファンにはたまらない空間、ニューヨークの映画博物館

Posted by: 青山 沙羅
掲載日: Oct 18th, 2015. 更新日: Dec 25th, 2015
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NYCには東海岸最大の撮影スタジオがあるのを、知っていましたか? カウフマン・アストリア・スタジオ(Kaufman Astoria Studios)は1920年に誕生、サイレント映画(無声映画)の華やかな時代を築きました。

ブロードウェイにも近い立地から、舞台と映画を掛け持ちした俳優が行き来したそうです。マイケル・ジャクソンとダイアナ・ロスが出演した『ウィズ』(1978年)や、ミュージカルの名作『ヘアー』(1979年)、TV番組『セサミストリート』はここで撮影されています。
最近の映画では、『ボーン・レガシー』、『LIFE!』、『ジ・イミグラント』など。

今回は、映画ファンのあなたのために、「映画博物館」をご案内しましょう。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館


2011年リニューアル・オープン

映画博物館(Museum of the Moving Image)はスタジオを改装して、1988年開館。2011年に、モダンなデザインでリニューアル・オープン。1階には映写室、カフェがあり、ゆったりした作り。

2015年9月はNY映画特集で、デ・ニーロの「タクシー・ドライバー」、「エイジ・オブ・イノセンス」、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」、マドンナの「スーザンを探して」などが上映されました。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

中2階にあるミニ・シアター

実験的なフィルムなどが見られるミニ・シアター。休憩にも良いですね。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

映画で使用された衣装

2階に上がると、まず実際に映画俳優が着用した衣装を見ることが出来ます。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

写真左  ダイアン・キートンの“Annie Hall”(1977年)、
写真中央 サラ・ジェシカ・パーカーの”Honeymoon in Vegas”(1992年)

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

“Sex and the City”(2010年制作)で使用されたメイクアップ用品

写真上右 キム・キャトラル(サマンサ役)
写真上左 クリスティン・デイビス(シャーロット)
写真下右 シンシア・ニクソン(ミランダ)
写真下左 サラ・ジェシカ・パーカー(キャリー)

それぞれの役で使用したメイクアップ用品。女性なら、興味津々ですよね。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

ダスティ・ホフマンのライフマスク

特殊メイクのため型を取っているのですが、目鼻立ちがしっかりしていますね。ハンサムだな〜と思いました。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

老人役のための特殊メイク。実際に本人の首から上、手の型をとり、作成しています。まさに、職人技。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

映画の特殊メイクいろいろ

写真中央 「スター・ウォーズ」のチューバッカ(ハリソン・フォードの子分)。
写真右下 ジム・キャリーの「マスク」。左の白が本人のライフマスク、右の緑が変身後。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

映画のセット

写真左 SF映画「ブレードランナー」(1982年)のオープニングシーンで登場する未来都市のミニチュア。実際に撮影で使用。
写真右 「エクソシスト」(1973年)撮影用の主人公少女のマネキン(首が360度回るのは模型だから)。部屋の隅にいたにも関わらず存在感があり、やっぱり怖かったです。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

ホラー映画ファンは、たまらない!

写真左 「ブラックスワン」(2010年)主人公がクライマックスで自分の首を絞めるシーンで使用。正直、生理的に苦手だった映画(ファンの方ごめんなさい)。

写真右 「エルム街の悪夢4」(1988年)フレディのシマシマセーター!鉄の爪!
ホラーファンではないのですが、この映画は多分全作見たので、興奮しました。

深夜ひと気がなかったら怖いだろうな、この博物館で夜警はやりたくないかも、と思ったり。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

レアものミニチュア・フィギュア

スターウォーズ・ファンには堪らない、ミニチュア・フィギュア。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

撮影用のミニチュア・セット

映画館の模型。ドールハウスとか小さなもの好きなので、ジロジロ眺め倒しました。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

こちらは、劇場。うっとりしますね。精巧な模型とカメラワークで、本物の施設に見せるのです。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

サウンドトラック視聴コーナー

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

撮影用セットのリビング

アンティークなTVに注目。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

エジプト風映画館

座席のデザインが可愛いです。入り口から中をぐるっと回れます。ちょっとお化け屋敷みたいで、ドキドキしますよ。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

3階は、映像関係

3階は、カメラや映像系に興味のある人は、じっくり見たくなりますよ。眺めるだけでなく、実際に試せるものが色々あります。ストップモーションのアニメーション。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

アニメの原型

くるくる手で回すと、コマが動いてアニメーションになります。先駆者がいたから、ディズニーや宮崎駿氏が後に続いたわけですね。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

古い撮影機材

デザインが素敵。アンティークとしてインテリアになりそう。古いTVも展示されていました。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

こじんまりとしてはいますが、映画、映像ファンだったら、たまらない博物館です。これからオープンするエリアもあり、まだまだ面白くなりそうですよ。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

帰りは、巨大ビアガーデン(インドアもあり、おススメ!)に寄って、乾いた喉を潤すのも良いでしょう。

【映画ファンなら絶対行きたい】NYCの映画博物館

Museum of the Moving Image(映画博物館)
入館料:大人 12ドル
※金曜の4:00 p.m.〜8:00 p.m.は入場無料
free admission: 4:00 p.m.–8:00 p.m.

[All Photo by Hideyuki Tatebayashi]
※無断で画像を転載・使用することを固くお断りします。Do not use images without permission.

青山 沙羅

sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。


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