おいしいだけじゃない、幅広く、地方色にも富むイタリア料理
(C) Ryoko Fujihara
イタリアも日本と同じ南北に長い形、海と山に恵まれているのもあり、郷土料理は本当に地方色豊かで様々です。
その中から、イタリア随一のワインの産地であるトスカーナ地方から、ワイン用のぶどうを使った郷土菓子「スキャッチャータ・ディ・ウヴァ」の作り方をご紹介します。
ぶどうの季節の風物詩、イタリア・トスカーナの郷土菓子「スキャッチャータ・ディ・ウヴァ」
(C) Ryoko Fujihara
このお菓子、ぶどうの収穫時期にのみ作られます。その時期には、町のパン屋さんやお菓子屋さん、カフェやレストランのデザートとして、色々なところで売られるので、そのお菓子を見かけると、ああ、そんな季節になったんだなぁと思う風物詩です。
元はぶどう農家のお母さんたちが、収穫したぶどうを使って作っていた家庭のお菓子。フレッシュなぶどうの風味がとってもおいしく、まさに秋の実りの豊かさを小さなお菓子に閉じ込めたような味わい深さです。
作り方もとっても簡単なので、こちらにオリジナルのレシピを紹介しておきます。パン生地の部分は、市販の冷凍生地を使ったり、ホームベーカリーがある方はそれを使っていただいて、もっと簡単に作ってもいいですね。
イタリア・トスカーナ地方の秋の味覚。良かったらみなさまもどうぞ試してみてください。
イタリア・トスカーナの郷土菓子「スキャッチャータ・ディ・ウヴァ」の作り方
<材料>
ぶどう(小粒のものが好ましい) 600g
小麦粉 500g
砂糖 100g
生イースト 10g
牛乳(室温) 100g
水 200g
オリーブオイル 大さじ5
塩 2つまみ(仕上げ用)
オリーブオイル 大さじ2
砂糖 大さじ2
<作り方>
(1) 牛乳50g、水50gに生イーストを溶かし、小麦粉95gを加え混ぜ、ラップをして1時間ほど室温に置いておく。イーストが活動してプツプツと表面に気泡が出て来たら下準備完了です。
(2) (1)に残りの分量の水、牛乳、粉と、砂糖を加え、素材がよく混ざり合わさるよう手で混ぜます。
(3) (2)の生地をしっかり捏ねていきます。生地にまとまりがでて、手にまとわりつかなくなるまで捏ねます。
(4) オリーブオイルをまず大さじ1加え、捏ねながらしっかり練り込みます。残りのオイルも少しずつ加えながら、生地に練り込んでいきます。
(5) 生地をひとまとめにして、ラップして室温で2時間半〜3時間ねかせ、膨らんできたら生地の完成です。
(6) (5)の生地の空気を抜き、二等分します。
(7) オーブンシートを敷いた天板に生地の1つを伸ばして広げます。
(8) その上に洗っておいたぶどうの実の分量の約半分を散らします。
(9) 残りの生地を伸ばし広げ、(8)の上に重ねます。
(10) その上に、残りのぶどうを散らし、仕上げ用のオリーブオイルと砂糖を生地の上全体に振りかけます。
(11) 180度のオーブンで25〜30分ほど焼いて出来上がりです。
[TAVOLARTEGUSTO]
Ryoko Fujihara フォトグラファー&ライター
イタリア・フィレンツェ在住フォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、’09年、イタリアの明るい太陽(と、おいしい食べ物)に魅せられて渡伊。現在、イタリアで撮影・執筆活動をしつつ、更なる美しい景色を求めてカメラ片手に旅を続けている。
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