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読めば恋がしたくなる。百人一首の和歌に見るいにしへの恋心

Oct 24th, 2015

秋風に心が波立ったなら、文学に親しんでみましょうか。西洋文学も良いけれど、百人一首を紐解いてみましょう。秋ですから、いにしえの世界に物思いを馳せるのも良いものですよ。

今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな

素性法師(古今集)

【現代意訳】
「今から逢いに行くから」の嬉しい言葉に、秋の月を眺めながらお待ちしていたのに、夜明けの月が空に昇ってもお出でにならないとは。
 

月見れば 千々に物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど

大江千里(古今和歌集)

【現代意訳】
月を眺めていると、さまざまな想いに物哀しくなるのはなぜでしょう。秋は私ひとりに切なさを運ぶわけではないでしょうに。

恋がしたくなる 秋の和歌、恋の和歌

君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな

藤原義孝(後拾遺集)

【現代意訳】
あなたのためなら命も惜しくはないけれど、逢えた喜びに、いつまでもあなたとこうして生きていたいと欲深くなってしまいます。

恋がしたくなる 秋の和歌、恋の和歌

瀬を早み 岩にせかかる 滝川の われても末に 逢わむとぞ思ふ

崇徳院(詞花集)

【現代意訳】
岩に遮られた急流が二つに分かれてもまた一つの流れになるように、私たちも障害を乗り越えて、いつかきっと一緒になれることを信じています。


青山 沙羅

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