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【史上最強カリブの楽園】トリニダード・トバゴへ連れてって

Posted by: 青山 沙羅
掲載日: Dec 11th, 2015. 更新日: Mar 10th, 2017
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カリブ最南端にある二つの島からなる、トリニダード・トバゴって知っていますか? ベネズエラの北東先端からわずか11キロのところにあり、千葉県より一回り大きいだけの小さな国です。

南米とかつて陸続きだったためアマゾン生態系の自然に恵まれたトリニダード島と、エメラルドグリーンの海と珊瑚礁が美しいトバゴ島からなる国。この2つの島が政治統合され、1つの国になりました。

1498年にコロンブスに発見されて以降スペイン、フランス、イギリスの植民地となり、1834年のイギリスの奴隷貿易全廃および1838年の奴隷解放以降、サトウキビプランテーションを去った黒人たちに代わり、ポルトガル人、中国人、インド人が労働力としてやってきました。1962年には歴史学者でもあるエリック・ウイリアムズ初代首相により独立を遂げ、1976年に共和国となりました。

二つの島の移動は、国内線フライト(カリビアン航空)で20分、あるいはフェリー(高速で2時間半)があります。ただし、海流が早いので、船酔いする人には向きません。

【史上最強カリブの楽園】トリニダード・トバゴへ連れてって


2つの島から成り立つ国

トリニダード・トバゴでは、首都ポートスペインがある大きいほうの島がトリニダード。トリニダード島の住民は4割がインド系、4割がアフリカ系、その他スペイン、フランス、中国、戦争から逃げてきたシリア人やレバノン人を先祖に持つ人もいて、NYCのように多民族。先祖は、この島の先住民であるカリブ族。

小さいほうの島がトバゴで、トリニダードの1/10ほどの小さな島。世界有数のダイビングスポットと素晴らしいビーチで知られ、住民の9割はアフリカ系です。小さな島で観光地化していないので、素朴な自然を求めるあなたにはオススメ。冒険小説「ロビンソークルーソー」の舞台になった場所とも言われています。

トバゴ島で最も美しいビーチ

ピジョンポイントは、美しいエメラルドグリーンのビーチ。まさに絵に描いたような夢の世界。

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こじんまりとした美しい漁村

小さな漁村だったCastaraでは、バケーションレンタルができ、Trip Adoviserで高評価。スキューバダイビングやシュノーケルが楽しめます。

Castara Bay, Tobago
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旅行者に一番人気の美しい浅瀬ポイント

グラスボトムボートに乗り20分程で、腰の高さほどしかない浅瀬ポイントに到着。「ナイロンプール」と呼ばれる通り、透き通ったプールのよう。海の美しいことで有名なトバゴ島の中でも、最も美しいポイント。雨期に入ると海水にベネズエラからの川の水が混ざるので、おすすめは乾期の11月〜5月。

Nylon Pool in Tobago
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バード・ウォッチングでは世界10指に入る

トリニダード・トバゴは世界10指に入るバード・ウォッチングの国。トリニダードのAsa Wright Nature Centreの敷地内には、約150種類のカラフルで美しい鳥が生息しています。華やかな色の鳥が飛び交う様は、生きるアクセサリーが動くよう。

Asa Wright Nature Centre in Trinidad
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絶滅危惧種オサガメの世界最大の産卵地

オサガメ(Leatherback Sea Turtle)の世界最大の産卵地で、ベストシーズンは4月〜6月。
1.6kmほどの狭いビーチグランドリビエールビーチ(Grande Riviere, Trinidad)に、ピーク時には1日に700頭ものカメが産卵へやってきます。オサガメは、遠くアフリカ、カナダ、英国から旅してくるんですよ。彼らにとって、トリニダードは理想郷なのでしょうか。

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6月からは赤ちゃんガメの孵化がスタート

産み落とされた卵は孵化し、赤ちゃんガメがゆっくりと、産み落とされた砂下から地上へと上がってきます。赤ちゃんガメは波打ち際までよちよち歩きますが、海にたどり着くまでに鳥に食べられてしまう危険があるので、ビーチでは人間により救出活動が行われています。旅行者も一緒に救出の手伝いをすることができるそうですよ。

A leatherback turtle laying her eggs on a Trinidad beach
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世界3大カーニバル

毎年2-3月頃トリニダードの首都ポートオブスペインで、Ash Wednesday(灰の水曜日)の直前、月、火曜日に行われます。毎年世界中から数十万人の観光客が訪れるそうですよ。灰の水曜日から復活祭まで断食(現在では贅沢をしない、控えるなど)が始まるので、その前に思い切り、派手に騒いで、断食の日々を乗り切るのでしょう。ただ見ているだけではなく、参加できるカーニバルです。参加団体に費用を払えば、衣装も着られます。着たい衣装で参加団体を選べますよ。申し込みはこちら

スティールパン(ドラム缶から作られた音階のある打楽器)発祥の地で、カリビアンミュージックを堪能できます。

TRINIDAD CARNIVAL
【日程】
2016年:2月8日、9日
2017年:2月27日、28日
2018年:2月12日、13日
2019年:3月4日、5日
2020年:2月24日、25日

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多民族国家のグルメ

Doubles

トリニダード・トバゴでは、インド料理とクレオール料理の両方から影響を受けています。ダブルズ(Doubles)は、小麦粉で作った皮を揚げて、2枚の皮の間にヒヨコマメのカレーやチャツネを挟んだもの。朝食やスナックとして食べます。

Rotti
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”ロティ”は、インド系のパンの”ナン”とほぼ同じ。小麦粉の皮(ロティ)に、カレー(牛肉、ヤギ、エビなど)、茹でたじゃがいも、カボチャ等を入れて包んだもの。 カレーといっても辛くなく、汁気がありません。ロティはクレープのよう。カレーは、ほんのり優しい甘味を感じます。ボリュームがあり、おなかいっぱいになりますよ。

NYのこのお店で食べましたが、現地とほぼ同じ味だそう。日本人の口に合う美味しさです。

同様に異文化が混在するマレーシアで、汁気の多いピリッと辛いカレーにロティをつけて食べる”Roti Chanai”がありますが、同じロティでも微妙に違います。

Bake and Shark
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白身魚よりも柔らかいサメをフライにして、様々な野菜を自由にトッピングしてバンズで挟んでいただく”ベイクアンドシャーク”。ガーリックソースとタマリンドソースをたっぷりかけて。こちらの店でいただくことができます。

海に浮かぶ寺院

教会とモスクが混在する多民族の国。NYCに似ている気がします。絵のような美しい自然とエキゾチックさが魅力。

以前はビザが必要でしたが、2013年11月14日より、日本国籍の3ヶ月以内の滞在に対し、トリニダード・トバゴの入国ビザは不要になりました。
美しい自然に抱かれたいあなたにも、新婚旅行の行く先を考慮中のあなたにも、お薦めしたいですね。

【史上最強カリブの楽園】トリニダード・トバゴへ連れてって

今回この記事を書くにあたって、トリニダード・トバコ出身の恩師に話を伺わせていただきました。協力に心より感謝いたします。

Special thanks to Ms.Nikki

[All Photos by shutterstock.com]

青山 沙羅

sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。


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