今年も残りわずかとなりました。日本の大晦日やお正月といえば大掃除をしたり、除夜の鐘を聞きながら年越しそばを食べたり、三が日にはおせちを食べるというのが定番ですが、他の国にはどのような習慣があるのでしょうか?
良い年を迎えるために、世界各国にもユニークな習慣がたくさんあります。それではさっそく見てゆきましょう!
プエルトリコ「窓からバケツに入った水を放り出す」
日本の「大掃除」と同じように、プエルトリコでも大晦日に家の中をきれいに掃除する習慣があるのだとか。でも日本と異なる点は、大掃除の際に窓からバケツに入った水を勢いよく投げる習慣があるということ。家の中に溜まった一年分の邪気を追い、古い年を洗い流すし、新たな1年を迎えようという意味が込められているそうです。
フィリピン「丸いものを身に着ける」
丸いものはお金や幸せの象徴とされているフィリピン。そんな“丸いもの”を新年に身に付けたり飾ったりすると「お金に困らない幸せがやってくる」と信じられているのだとか。“丸いもの”を「これでもか!」というくらいたくさん身に着けられるもの・・・それはドット柄の服! そのためフィリピンでは大晦日になると、ドット柄の服を着た人の姿がたくさん目につくそうです。
デンマーク「玄関にお皿を投げつけて割る」
ちょっとびっくりしてしまいそうな、変わった年越しの習慣があるデンマーク。それは、大晦日に家族や友人の家の玄関に、お皿を投げつけて割るというもの。割れたお皿が多ければ多いほど、新年に幸運と人運に恵まれると考えられているそうで、デンマークの人たちは大晦日まで使わなくなったお皿をせっせっと溜めておくのだとか。家の前に投げつけられたお皿の枚数が多いということは、それだけ友人も多いということですが、新年早々、掃除をするのが大変そうですね・・・。
スペイン「ぶどうを12粒食べる」
日本で年越しに食べるものと言えば「そば」ですが、スペインには年越しそばならぬ「年越しぶどう」があります。12粒のぶどうを教会の鐘の音に合わせて1粒ずつ食べていく習慣で、それぞれのぶどうに願いを込めて食べると、その願いが叶うのだとか。これは「幸運を呼ぶ12粒のぶどう」と呼ばれる習慣で、ぶどう1粒1粒は新年のそれぞれの月を象徴しており、1年の幸運を祈る意味が込められています。 ちなみに、この鐘、かなり早いペースで鳴らされるため、音に合わせて食べるのは結構大変・・・! しっかり鐘の音についてゆけるよう、今から練習しておいた方がいいかもしれませんよ。
アメリカ「0時になった瞬間、大切な人とキスをする」
新年を迎えた瞬間にキスをする習慣があるアメリカ。年をまたぐキスは、あらゆる悪を浄化する力があると信じられているのだとか。
大切な誰かといる時はキス、キスする相手がいない人はハグをします。でも、なかには友人同士でもキスをする人がいたり、年越しパーティーで必死になってキスする相手を探そうとする人もいるのだとか。時には勢い余って新年のキスと同時にプロポーズをする人もいるのだそう。“YES”と返事をもらえれば新年から最高ですが、“NO”だったら・・・。
ブラジル「レンズ豆を食べる」
新年にレンズ豆を食べる習慣があるブラジル。富や繁栄の象徴とされるレンズ豆を食べると、新しい年も幸運に恵まれると信じられているそうです。
ちなみに、ブラジルでは大晦日に白い服を着て過ごす習慣があるのだとか。白はブラジルの民間信仰の水の女神様を称える色で、新年への願いを込めて身につけるのだそう。また、年越しをビーチで迎える人も多い真夏のブラジル。新年を迎える瞬間、海に入って7つの波を乗り越えながら願い事をし、そのまま後ろ向きにビーチに戻ってくると願いが叶うという言い伝えがあるそうす。
以上いかがでしたか?
大晦日はまず大掃除を。掃除が終わったら窓からバケツの水を放り投げて、ドット柄の服に着替えて、友人の家の玄関にお皿を投げつけに出かけましょう。
そして0時を迎えた瞬間、キス。鐘の音に合わせてぶどうを12粒食べましょう。新年は日本のおせち、それからレンズ豆料理もお忘れなく。こんな風に年を越せば新年の運勢は最強・・・かもしれませんね(笑)!
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小坂井 真美 ライター
クロアチアの首都ザグレブ在住。現地での色々な仕事の傍ら、フリーライターとしてクロアチアを中心とした南東欧諸国について執筆。趣味は街歩き、食べ歩き、寺歩き、そぞろ歩き。仲間、明るい太陽とおいしいごはんがあれば幸せ。人生は旅。たくさんのモノ・人・土地と出逢いをエネルギーに、日々心の赴くままに邁進中。
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