年末年始、ついつい美味しいものを食べ過ぎて、ちょっと体重が・・・。と気になっているのは筆者だけではないかと思います。新しい年のスタートに、体重、体調を整えておきたいところですが、ダイエットって「明日から」となりがちで、始めるのにも気合いが必要ですし、続けるのがまたさらに難しいですよね。
普段の生活に取り入れて、簡単に始めることができるダイエット、色々あると思いますが、その中の一つに「お酢」があります。
お酢の主成分であるクエン酸は脂肪燃焼を助けてくれます。しかも体に十分クエン酸が足りている状態であると、脂肪が貯まりにくくなりますので体型維持にも効果的。また体が弱アルカリ性に保たれ、腎臓の働きが良い状態になり、むくみも解消してくれます。このように、いいことづくしのお酢、普段の食事に取り入れればいいだけですから簡単なのですが、続けるためにはやっぱりおいしい方がいいですよね。
ということで、ダイエットと健康的な体づくりを目指して、イタリアからおいしいお酢「バルサミコ酢」のお話です。バルサミコ酢には本物とそうでないものがあるってご存知でしたか?本物のバルサミコ酢はそれだけで極上のソースのようにおいしいのです。
本物に出会いたい!バルサミコ酢の郷を訪ねて
バルサミコ酢の産地は、イタリアのエミリア・ロマーニャ州、モデナとレッジョエミリア。この地方で伝統的な製法で作られたもののみが、伝統的なバルサミコ酢として格付けされています。中には100mlで1万円を超す高級なものも。え? お酢に1万円!? と思われる方もいるかもしれませんが、その製法と出来上がった極上のおいしさを知れば納得の価格なのです。
伝統的な製法とは、ぶどう果汁をアルコール発酵、酢酸発酵させ、それを6種の木樽に移し替え、それぞれの木の香りを移しつつ、自然な形での、熟成発酵、濃縮を待ち、ようやく出来上がります。その期間はなんと12年、さらに寝かせて熟成させたものは25年もの月日を費やします。
そうやって自然の力で熟成していったお酢は、刺すような酸味ではなく爽やかな甘酸っぱさで、とてもまろやかで奥深い味わい、口の中に心地よい余韻が広がります。自然のおいしさを、丹念に手と時間をかけてその一滴に閉じ込めた究極の熟成品なのです。そんな究極の逸品だからこそお値段もそれなりに高いのですね。
ですが、そんな高価なお酢、普段使いにはちょっと気が引けますよね。そんな時には、原材料であるのぶどう果実をあらかじめ高濃度まで煮詰めておくことで醸造にかかる時間をはぶいたバルサミコ酢があり、価格は控えめなのでおすすめです。こちらも爽やかな酸味と旨味があって十分おいしいです。
ひとつだけ気をつけていただきたいのは、実は、市販で売られているバルサミコ酢の中には、普通のお酢に着色しただけのものあるということ。製品表示を見て、着色料が多く入っているようなものはおいしいバルサミコ酢ではありませんので、それ相応だと思って召し上がってください。
さて、旨味深いバルサミコ酢を手に入れたら、早速普段の食事に取り入れていきましょう。
サラダのドレッシング
まずは、簡単なところから、サラダのドレッシングに。ダイエット時や、体の調子を整えたいときは、特に多く摂りたい野菜、バルサミコ酢の旨味をあわせれば、いっぱい食べられます。
ドレッシングの作り方は簡単。バルサミコ酢とオリーブオイルを1:2の割合でよく混ぜるだけ。それをサラダにかけるだけでとってもおいしい一皿になります。
絶品ソースに!
そして、和洋折衷ですが、実はとっても合う組み合せが、バルサミコ酢+醤油。鶏肉などをフライパンで焼いたあと、残った肉汁に醤油、バルサミコ酢、ワイン(赤でも白でもOK。なければ料理酒でも代用可)を1:1:1の割合で入れ、軽く煮詰めるだけ。おいしいソースの出来上がりです。
酢醤油のお酢をバルサミコに代えて、お鍋や蒸し物のタレとして使うのもとっても合います。
ヘルシーなデザートにも使えます
そして、なんとデザートにも使えます。ダイエット中は我慢するのが辛いデザートですが、これなら安心、フルーツのバルサミコ酢マリネ。砂糖大さじ1、バルサミコ酢小さじ1、レモン汁1/2個でマリネ液をつくり、お好みのフルーツ切って浸すだけ。フルーツは苺やイチジク、梨、りんご、バナナなどが特に相性が良いようです。ダイエット中でお砂糖を控えたい方は砂糖をハチミツに代えてもいいですね。
お酢が体にいいと知っていても、普段はなかなか食していなかったなという方、普段食べているけどマンネリという方、うまみたっぷりのバルサミコ酢に出会って、お酢で健康生活始めてみませんか?
[Photos by Ryoko Fujihara & Shutterstock.com]]
Ryoko Fujihara フォトグラファー&ライター
イタリア・フィレンツェ在住フォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、’09年、イタリアの明るい太陽(と、おいしい食べ物)に魅せられて渡伊。現在、イタリアで撮影・執筆活動をしつつ、更なる美しい景色を求めてカメラ片手に旅を続けている。
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