真夏のような暑さの日もある今日この頃ですが、夏休みはまだ先。旅好きのあなたは、きっと「あ~早く日本を脱出したい!」と悶々としていることでしょう。
そこでご紹介したいのが、日本にいながらにして海外旅行をしているような気分になれるお店です。東京の東側を中心に、5店ピックアップしてみました。
Nui.(蔵前)
(C) Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE
地下鉄蔵前駅から徒歩5分。隅田川の近くに建つ5階建ての建物が、ホステル&バーラウンジNui.(ヌイ)です。スタイリッシュで清潔な部屋は、まるで北欧のゲストハウスのよう。世界中からやってきた旅人と一夜を明かせば、気分はさながらバックパッカーです。
1階のラウンジスペースは、宿泊客でなくても入店できます。8:00から18:00はカフェ、18:00から25:00はバーと、時間によって違った顔を見せる店内。どの時間帯も様々な国籍の人々が集い、賑やかなおしゃべりで店内を彩っています。旅人たちと語らえば、日本にいることを忘れてしまうでしょう。
[Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE]
フェブラリーカフェ(田原町)
(C) FEBRUARY CAFE
車の行き交う国際通りから、東に数歩。のどかな下町の住宅街から浮き立つような異国風のお店が見えたら、それがFebruary Cafe(フェブラリーカフェ)です。
エスプレッソマシーンで淹れる本格派のエスプレッソ、香り高いカフェオレ、近所の名店ペリカンのパンを使ったトースト――和洋の魅力を併せ持つメニューの数々に惹かれ、今日も外国人観光客が店を訪れます。彼らに囲まれ、本場イタリアで味わうようなほろ苦いエスプレッソを口に含むと、旅先のカフェでくつろいでいるような気分になれるのです。
[FEBRUARY CAFE]
多慶屋(御徒町)
(C) TAKEYA.CO.,LTD.
活気あるアジアを旅すると、こちらまで元気になることがありませんか。そんな体験を、東京は御徒町ですることができます。食品から家具までありとあらゆる物がお得に揃う、ディスカウントショップの多慶屋(たけや)を訪れるのです。
英語・中国語・韓国語・タイ語に対応しており、免税サービスもばっちり。それゆえ店内には外国人観光客、特にアジアの観光客が目立ちます。賑やかな店内は、たとえるなら中国の市場、もしくはタイのナイトマーケット。何棟にも分かれている店舗をぐるりと回るとそれだけでぐったりしまいますが、日常にアジアのパワーを取り入れることができるかもしれません。
[多慶屋]
アンビカショップ(蔵前)
(C) Ambika Trading Company, Tokyo
インドを訪れた旅人は、「二度と行きたくない」と思うか「また戻りたい」か、真っ二つに分かれるといいます。後者のインド熱にかかってしまった人におすすめしたいのが、蔵前のインド食材店、アンビカショップです。
主要な輸入食材店でも目にしないような、高品質のスパイス、香辛料、調味料が並びます。ココナッツオイルやギーも、ブームになる前から置いてありました。ここで本場の材料を仕入れてスパイシーな本格カレーを作れば、気分はあっという間にインドです。
[アンビカショップ]
スケロクダイナー(浅草)
(C) facebook/SUKE6 DINER
アメリカのダイナーのように開放的な店内。そして日本ならではの繊細なパンを味わえるのが、2015年春にオープンしたばかりのsuke6 diner(スケロクダイナー)です。インテリアやメニュー表はおそらくアメリカのそれを模しているのでしょうが、本場を凌ぐお洒落っぷり。世界のどこでもない、ある意味とても東京らしい、洗練された空間です。
地下鉄浅草駅から徒歩5分、隅田川の水上バス乗り場近くという好立地ですから、自然と外国人観光客が引き寄せられます。3階のパン工場で焼かれる天然酵母パンを、2階と1階の食堂で隅田川を眺めながら味わう――こんな贅沢があるでしょうか。
[スケロクダイナー&マニュファクチュア]
世界中から人が集まり、様々な文化を融合させる東京は、旅気分を味わうのに最適の都市かもしれません。長期の旅行に出かけられない時期は、こんな異国情緒あふれる東京のお店で気晴らしをしてみてください。
Misako Treutel ライター/翻訳業
1986年生まれ。大学では英米文学・英語学を専攻していたが、授業そっちのけで留学、国際インターンシップ、旅に明け暮れる。大学卒業後は出版社に入社し、約80点書籍を制作。2015年に退社し、現在は米国シアトル在住。
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