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日本人がヨーロッパで遭いやすい犯罪・詐欺の手口5選

Posted by: 小坂井 真美
掲載日: Jul 5th, 2016.
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日本がヨーロッパで遭いやすい犯罪・詐欺手口5選

比較的安心して旅を楽しめるヨーロッパですが、やはり油断は禁物! レストランやタクシーでの「ぼったくり」や「スリ」などの他にも、気を付けたい事がいっぱいです。

なかでも今回は「断るのがヘタな日本人」「旅先で出会う外国人をすぐに信用してしまう日本人」が引っかかってしまいやすい犯罪の手口と対策方法を集めてみました。


パンク強盗

日本がヨーロッパで遭いやすい犯罪・詐欺手口5選

特にイタリアやスペインで多く被害が報告されているのが「パンク強盗」。「パンク・・・?どんな強盗なの?」とあまりピンとこなかった方も多いのではないでしょうか。

手口は次の通り。まず車のタイヤをわざとパンクさせて、「タイヤがパンクしていますよ!」と声をかけ道端などに停車させます。そして「タイヤの交換を手伝いますよ」などと言葉巧みに善人を装い、相手が油断している隙に、車内に置いている貴重品が入ったバッグなどを持ち逃げしたり、車内から出てきたところを襲って金品を奪うというものです。

被害に遭わないためにも、タイヤがパンクしたらすぐにその場に停車するのではなく、スーパーやショッピングモールの駐車場など、人目につきやすい安全な場所まで移動して点検、作業を行うようにしましょう。

犯人の目的は車を停車させ、車内の貴重品を奪うこと。“パンク”以外にも、いろいろな方法であなたの車を停車させようと仕掛けてきます。見知らぬ者に停車を求められても安易に車外にでないこと。また走行中・停車中・作業中は車のロックを必ずかけるようしましょう。

署名詐欺・募金詐欺

 
日本がヨーロッパで遭いやすい犯罪・詐欺手口5選

特にフランスで多く報告されているのが署名詐欺や募金詐欺。心優しい観光客を狙ってチャリティーを装い署名や募金を求めてくる詐欺師です。

なかでも多いのが耳が聞こえないフリをして、子供たちが“チャリティー”のための署名を求めてくるという手口。差し出されたクリップボードの書類にサインをしている間、カバンやポケットから財布などを抜き取るスリ行為の他に、署名に応じた人に“募金”を迫るという手口も報告されています。

署名詐欺に引っかかってしまう人の多くは「署名だけなら・・・」と親切心で応じてしまいます。ペンを手に取り、よくよく内容を確認したら名前を書くだけではなく金額を書く欄に気が付き「あぁ、しまった」と思うものの、気まずさから後には引けず結局お金を支払ってしまった・・・というハメに陥ってしまうのです。

このような詐欺は、話を聞いたり立ち止まったりしてしまうと集団で囲まれてしまう恐れもあるので、まずは相手にしないこと。心優しいあなたの良心が痛むかもしれませんが、心を鬼にして無視しましょう。

ミサンガ詐欺

日本がヨーロッパで遭いやすい犯罪・詐欺手口5選

特にイタリア・ローマで多数報告されているのが「ミサンガ詐欺」。「トモダチ詐欺」とも呼ばれるこの詐欺師たちは、カモになりそうな日本人観光客を見つけては「トモダチ~」など片言の日本語や「ナガトモ~」など日本人サッカー選手の名前を叫びながら親しげに近づいてきます。

そして「トモダチ」「マイフレンド」などと言いながら、勝手に手首にミサンガを巻き付け、かた結びに。「プレゼントしてくれるのかな」などと喜ぶ旅行者に、突然「はい10ユーロ。ミサンガ代だよ」などと、お金を要求する卑劣な手口です。断りベタな日本人はカモにされることが多いそうなので、要注意です!

被害に遭わないためには、慣れ慣れしく近寄ってくる人には一切関わらない、愛想笑いなどをせずに断固無視することが大切です。

ニセ警官

日本がヨーロッパで遭いやすい犯罪・詐欺手口5選

ヨーロッパ全土で多いのがニセ警官による現金やクレジットカードの盗難被害。

偽の警察手帳を見せながら「麻薬所持の検査をするのでパスポートを見せろ」と声をかけ、パスポートをチェックしたあと“手荷物検査”と称して、鞄や財布の中を見せろと要求してきます。鞄や財布の中をチェックするフリをして、被害者の一瞬のスキを突いてクレジットカードや現金を盗むのです。また、クレジットカードを提示させて「本人確認のために暗証番号を言え」などと言い、拒否すると「警察署に連行する」など高圧的な態度で脅してくることも。

被害に遭わないためにも、まず警察を名乗る人物が現れたら身分証の提示を求めましょう。ですが、多くの場合、犯人たちは偽物の警察バッジを持っているので、バッジだけで信用しないように気を付けて。通常、警察官が財布やクレジットカードの提示を求めたり、暗証番号を聞くことはないので「財布を見せろ」「クレジットカードを提示しろ」などと声をかけてくる“警察”は高確率で偽物だと考えていいでしょう。

ただし、本物か偽物か判断が難しいこともあると思うので、少しでもおかしな点があれば「警察署で応じます」と毅然とした態度で対応したり、周りの人に助けを求めましょう。また「警察だ」と声をかけられた時点で言葉がわからないフリをして、無視を貫き通すという方法も一案。もし本物の警察であれば、警察署などで通訳を介して対応しようとするはずです。

「警察」だというだけで、簡単に信じ込んでしまわず「声をかけてくる人はみんな怪しい」という姿勢で十分に注意しましょう。

シャッター詐欺

日本がヨーロッパで遭いやすい犯罪・詐欺手口5選

カップルや友人同士で写真を撮っていると、親切を装った詐欺師が「シャッターを押してあげる。ふたりで写真に写りたいでしょう!」などと親し気に言い寄ってくるシャッター詐欺。「なんて親切な人なんだ」と喜んでカメラを渡すと「写真撮影代」などと称してお金を請求し、払うまでカメラを返してくれない、あるいはカメラを持ち逃げされるという悪質な手口です。

被害に遭わないためにも「写真を撮ってあげる」など親し気に話しかけてくる人は相手にしないのが一番。もし誰かにシャッターを押してもらいたい時は、信頼できそうな日本人観光客など、よく人を選んでお願いするようにしましょう。

どれも知らなければつい引っかかってしまいそうなものばかり。ですが、どれも「もしここが日本だったら・・・」と冷静に考えればおかしなシチュエーションばかりですよね。むやみやたらに他人を疑うのはあまり良い事ではないかもしれませんが、やはり知らない人が声をかけてきたら、まずは警戒するのがトラブルに巻き込まれないためには大切です。

決して「海外だから・・・」と思わず、日常であり得ないような状況に遭遇したら、相手のペースに巻き込まれないよう冷静な判断を心がけましょう。

[AIG / 8 Travel Scams Happening Right Now in Europe and How to Avoid Them]
[All Photos by shutterstock.com]

小坂井 真美

小坂井 真美 ライター
クロアチアの首都ザグレブ在住。現地での色々な仕事の傍ら、フリーライターとしてクロアチアを中心とした南東欧諸国について執筆。趣味は街歩き、食べ歩き、寺歩き、そぞろ歩き。仲間、明るい太陽とおいしいごはんがあれば幸せ。人生は旅。たくさんのモノ・人・土地と出逢いをエネルギーに、日々心の赴くままに邁進中。

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