そろそろ夏が始まるこの時期。フランス人は夏のバカンスに向けて準備を始めます。フランス国内はバカンスモード。国内でバカンスを過ごすフランス人たちの旅行先はどういったところでしょうか。フランス人に人気のリゾート地5選を紹介します。
サントロペ
フランス人に人気のリゾート地といえば、やはりコート・ダジュール。その中でも、最もセレブたちに愛されている高級リゾート地といえば、サントロペ。毎年、夏になると世界中のセレブたちがこの港町にやってきて、バカンスを楽しんでいる姿がパパラッチされています。
サントロペは本来、ただの小さな港町だったそうです。作家や画家たちに愛されてきました。60年代になるとブリジット・バルドーの映画のおかげでこの港町はセレブなリゾート地になったのだそう。ブリジット・バルドーが名付けたタルト・トロペジェンヌはこの町の名産です。
アルカション
美味しい牡蠣が有名なアルカションは夏のリゾート地としても人気です。ボルドーから電車で50分のところにあります。町は小さな規模ですが、優雅な静養地といった雰囲気。夏場は、ビーチに人が溢れかえり、毎日がお祭りのような賑わいをみせます。アルカッションの南約9キロのところにはヨーロッパで1番高いピラ砂丘もあります。
ベルイル
ブルターニュにある「美しい島」と呼ばれるベルイル。ギブロンから船で45分かけて辿り着きます。ベルイルは簡単にいける島ではないので、秘境のようなイメージでしょうか。
ベルイルは芸術家に愛された島。モネはこの島に滞在し、「雨のベリール」などの作品を描きました。またフランスの大女優サラ・ベルナールの別荘もあったそうです。
ベルイルには観光バスもありますが、小さな島なので自転車で島を見物するのがオススメ。城塞、コトン港の針岩やグールファー岬など、美しい観光スポットもあります。
コルシカ島
コルシカ島の住民はフランス人ではないと言われるほど、独自のアイデンティティを持っていると思われています。現在も独自の言語が残り、イタリアの影響が色濃く見られるのも特徴。気候もよく、美しい自然が今も残っています。フランスの作家モーパッサンはコルシカ島を「海に立つ山」と評したのだそう。手付かずの自然の中で、ゆったりとした時を過ごせる場所としてバカンスに人気の場所のひとつです。
ラブール
フランスの西部、バスク地方にあるラブールは高級避暑地。ラブールにはビーチだけでなく、おとぎ話にでてくるような可愛らしいバスクの村がいくつもあります。お気に入りの村を求めて観光するのも楽しいですね。ラブールにはバスク地方特有のゆったりとした時間が流れています。身体も心も休めることができる場所として人気があります。
いかがでしたか? 写真を眺めているだけで、夏のバカンスが待ち遠しくなりますね。いつかフランス人のようにこれらのリゾート地でゆったりとしたバカンスを過ごすのも素敵な経験になることでしょう。
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Nanako Kitagawa ライター
2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。
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