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あなたも知っておいた方がいい、旅行中テロに遭ったときの対処法

Posted by: 坂本正敬
掲載日: Aug 7th, 2016.
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先日、バングラデシュで日本人がテロによる襲撃に遭い、不幸にも命を落としたというニュースがありました。銃撃事件や誘拐、テロによる爆破などのニュースが世界中から聞こえてきます。 

今後は大使館や公的な施設だけでなく、ソフトターゲットと呼ばれる一般の施設、例えばレストランやホテルのロビー、劇場などがテロの主な標的になっていくともいわれています。

「安全」と思われている国に行くだけでなく、国内旅行であっても自分の身を守るスキルを身につける必要があるかもしれません。一人一人がテロへの防御力を高める努力こそが、テロの抑止につながるとの考え方もあります。

あなたも知っておいた方がいい、旅行中テロに遭ったときの対処法

そこで今回は外務省の情報などを参考に、爆弾テロや誘拐、銃撃などに巻き込まれないための予防策と、万が一巻き込まれたときの対処法をまとめたいと思います。


被害に遭わないための予防策は?

あなたも知っておいた方がいい、旅行中テロに遭ったときの対処法

楽しみに出かけた海外で、爆弾テロや銃撃に巻き込まれる・・・、想像もしたくないですよね? ただ、今はどこの国でテロが起きてもおかしくない時代。出発の前にはそうした事件に巻き込まれないための知識を頭に入れておきたいです。

例えば海外でテロの起きやすい場所として、

・宗教関連施設
・大使館などの施設
・政府関連の施設
・リゾートホテル(特にフロントや入り口、ロビーなど)
・市場や繁華街など外国人旅行者が集まるエリアや飲食店
・空港や駅など

などが挙げられています。特にソフトターゲットと呼ばれる後半の3つ、手荷物検査もない駅や飲食店での爆弾テロや銃撃事件には要注意。何かの情報に感化されて、一般市民が突然テロリストになるようなケースでは、地元の警察や軍隊も犯行の予測がつかないのだとか。

旅先の宗教施設や大使館、領事館、政府関連施設などには不用意に近づかず、旅先ではグレードの高い、セキュリティ対策が十分なホテルに泊まるといった選択肢も頭に入れたいです。

外国人旅行者が集まる繁華街や市場、飲食店、空港、駅などでは、むやみに長くとどまらず、夜間などの訪問もできれば避けるべきだとか。どうしても足を運びたい場合は、周囲に目を配り、妙に着ぶくれしている人は居ないか、不審な大荷物を持っている人は居ないか、意識の片隅でチェックし続けたいですね。

また、自らのふるまいによって、誘拐、拉致され、人質などにさせられてしまう恐れもあります。外務省によれば、

・目立つ服装や行動を控える
・高額なアクセサリーや時計などを身につけず、持ち物も高級品を持ち歩かない
・見知らぬ人にはついていかない、一緒に食事をしない
・不用意に乗り物には乗らない

などが重要だとか。過去記事「海外で不思議がられる日本人観光客の服装6選〜トラブル防止にチェック!〜」でも日本人が海外やってしまいがちな服装について触れられています。併せて参考にしてみてください。

次は銃撃や爆弾テロに巻き込まれたときの対処法です。

もしも銃撃や爆弾テロに巻き込まれたら?

あなたも知っておいた方がいい、旅行中テロに遭ったときの対処法

ただ、どれだけ注意しても被害に遭う可能性はゼロにはなりません・・・。実際に爆発音などを近くで聞いたら、どうすればいいのでしょうか? 基本中の基本は“逃げる”。ただ、その際に、

・爆発音を聞いたら、とにかく伏せる
・頑丈な物の陰に隠れる
・銃声を聞いたら、低い姿勢で小走りして安全な場所に避難する

などを意識すべきだと言います。銃の乱射などが起きたとき、その場に完全に伏せてしまうと、かえって標的になってしまったり、逃げ遅れて人質になってしまったりする恐れも。頭を下げて、“とにかく逃げる”を第一優先にすべきなのですね。

一方で逃げる間もなく爆弾テロなどに遭い、何かの下敷きになったときは、

・袖を口にあてるなどして、有害物質を吸い込まないようにする
・無理に騒いで体力を消耗しない
・体が動く場合は、パイプなどで物をたたき、自分の場所を知らせる

などが対策としてあげられています。銃声も爆発音も聞こえないのに、周りで人が倒れ始めたら、毒ガスなどのテロの可能性も・・・。

・息を止めて可能な限りその場から離れ、ゆっくり呼吸を再開する

などの対処法も知られています。現場から逃げた後、海外旅行中であれば日本大使館や領事館に連絡を入れてください。

以上、海外で爆弾テロなどに巻き込まれないために必要な知識、あるいは実際に巻き込まれたときのとっさの対処法などをまとめました。

テロ対策に関して素人の旅人が本当に身を守れるかどうかは、疑問に感じるかもしれません。ただ、完璧に守れないまでも、被害を最小限にできる可能性は高まります。国外のみならず、国内でも上述の項目を参考にしたいですね。

あなたも知っておいた方がいい、旅行中テロに遭ったときの対処法

[テロ事件に巻き込まれないための基本予防策と対処法 – 外務省]
[All Photos by shutterstock.com]

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。


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