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これぞおとぎの国、大人のためのご褒美のような風景!チェコの世界遺産5選

Posted by: 春奈
掲載日: Sep 23rd, 2016. 更新日: Jan 13th, 2017
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国土面積が日本のおよそ5分の1という小さな国でありながら、中世の面影をそのままに残す街が点在するチェコ。見どころいっぱいのチェコで訪れたい5 つの世界遺産をご紹介します。


「黄金の都」プラハ

これぞおとぎの国!チェコで行きたい世界遺産5選

チェコの世界遺産といえば、真っ先に名前が挙がるのがプラハ。14世紀に神聖ローマ帝国の首都がおかれ、「黄金の都」と称されるほどに繁栄した当時の様子を今に伝える中世の街です。「百塔の街」「ヨーロッパの魔法の都」・・・プラハの美しさを称賛する言葉は数知れず。

これぞおとぎの国!チェコで行きたい世界遺産5選

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とりわけ、約2.5キロに及ぶ歴史的な道「王の道」はプラハを代表する見どころが集中するルート。旧市街の入口、火薬塔から、カレル橋を渡ってヴルダヴァ川の対岸にあるプラハ城まで続く壮麗な街並みには、ただただ感嘆するばかり。

これぞおとぎの国!チェコで行きたい世界遺産5選

夜景も素晴らしく、黄色い明かりで照らし出される中世の街並みは、心に染み入る美しさ。
しっとりとした気品をたたえた、大人のためのご褒美のような風景です。

訪れた人にしかわからない、重厚かつ優雅な魅力をたたえたプラハの街並みには誰もが魅了されます。中世ヨーロッパの美しい街並みが見たいなら、迷わずプラハに出かけましょう。

「世界でもっとも美しい街」チェスキークルムロフ

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「世界でもっとも美しい街」と称えられる、小さな街、チェスキークルムロフ。ボヘミアの森に守られ、街が全盛を誇ったルネッサンス期の美しい街並みをそのまま保っていることから「眠れる森の美女」の異名をとっています。

これぞおとぎの国!チェコで行きたい世界遺産5選

オレンジ屋根の可愛らしい建物が立ち並ぶ旧市街と、大きくアーチを描いて流れるヴルダヴァ川、ボヘミアの緑が織りなす風景はまるで絵画のような美しさ。とりわけ、街のランドマーク、チェスキークルムロフ城のテラスから眺める街は絶景です。

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街を歩けば、これほど小さな街が豪奢な建築物でいっぱいであることに驚くはずです。目にするものすべてが可愛らしく、美しいチェスキークルムロフの街は、まるで魔法にかけられたかのよう。

プラハからのアクセスはバスが便利で、所要およそ3時間です。

「ボヘミア王国の財宝庫」クトナー・ホラ

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「ボヘミア王国の財宝庫」の異名をもつ、中部ボヘミアに位置する小都市、クトナー・ホラ。かつてはプラハに次ぐほどの繁栄を謳歌した、輝かしい歴史をもつ街です。13世紀に銀鉱山が発見され急速に発展、一時はヨーロッパにおける銀の産出量の3分の1を占めるほどでした。

14世紀にはボヘミア王により王立造幣局が創設され、王国の通貨の製造を担いましたが、16世紀以降、銀の枯渇とともに街は衰退してゆくのです。

これぞおとぎの国!チェコで行きたい世界遺産5選

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現在は静かな田舎町といった風情ですが、街に点在する不釣り合いなほどに壮麗な建造物の数々が、当時の繁栄ぶりを物語ります。

これぞおとぎの国!チェコで行きたい世界遺産5選

クトナー・ホラの街を代表する建築物が、聖バルバラ教会。「テント式屋根」と呼ばれる独特の美しい外観と、圧倒的な大きさには息を呑むほど。壁画や色とりどりのステンドグラス、重厚な彫刻の数々で飾られた内部も見ごたえ十分です。

プラハから鉄道でおよそ50分と、プラハから気軽に訪れることができるのも魅力です。

「モラヴィアの真珠」テルチ

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「モラヴィアの真珠」とたたえられるテルチは、ボヘミア・モラヴィア高地にひっそりとたたずむ古都。この街を有名にしているのが、世界でもっとも美しい広場のひとつと言われるザハリアーシュ広場です。

これぞおとぎの国!チェコで行きたい世界遺産5選

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1530年の火事で街が全焼するという憂き目に遭いましたが、領主の呼びかけで、すべての建物がルネッサンス様式と初期バロック様式に建て替えられました。それぞれに個性が光るカラフルなかわいらしい建物が並ぶ光景はまるで絵本の世界。

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(C) Haruna Akamatsu

周囲を3つの池に囲まれ、水辺要塞都市として発展してきた街でもあり、美しい水辺の風景に心が洗われます。

夏の観光シーズンともなるとどこも観光客でいっぱいのプラハとはうって変わって、ゆったりとした穏やかな時間が流れるテルチ。日常と観光がゆるりと共存する独特の空気感に、心もすっかりほどけてしまうはず。

プラハからのアクセスはバスが便利で、所要およそ2時間半~3時間です。

「ヨーロッパの庭園」レドニツェ城・ヴェルチツェ城

これぞおとぎの国!チェコで行きたい世界遺産5選

その美しさから「ヨーロッパの庭園」とも称されるレドニツェ=ヴァルチツェ地区。この地にたたずむ2つの城が、レドニツェ城とヴァルチツェ城です。

1292年、ボヘミア王プジェミスル・オタカル2世が、南モラヴィア地方の一帯をリヒテンシュタイン家に与えて以来、約7世紀にわたってこの地はリヒテンシュタイン家の領地となりました。

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16世紀にルネッサンス様式で建てられたレドニツェ城は、リヒテンシュタイン家が夏の離宮として使用していた城館。17世紀に豪華絢爛な装飾が施され、19世紀に現在のネオゴシック様式に改築されました。壮麗な外観のみならず、精巧な彫刻や豪華な調度品の数々で彩られた城内や、季節の花が咲き乱れる美しいフランス式庭園も必見。

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レドニツェ城から10km離れたところにあるヴァルチツェ城は、17世紀はじめからリヒテンシュタイン家の居城として使用されました。18世紀にはウィーンの宮廷と肩を並べるほど知られる存在だったのだとか。

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ヴァルチツェ市は昔からワインの産地であったことから、城内にある巨大な貯蔵庫には、極上のボヘミアとモラヴィアンのワインを試飲できるサロンもあり、特にワイン好きにはたまりません。

プラハからチェコ第2の都市・ブルノまで鉄道またはバスで2時間半~3時間半、ブルノから鉄道とバスを乗り継いでおよそ1時間~1時間半です。

魅惑の世界遺産が点在するおとぎの国、チェコなら、きっと忘れられない風景に出会えるはずです。

[Photos by shutterstock.com]

春奈

Haruna ライター
和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。


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