ヨーロッパの中でも、特にフランス人女性って特別お洒落。パリの街では思わず振り向いてしまうほど、お洒落なパリジェンヌが多いのです。また、アジアの中でも日本の女性はお洒落だと言われますね。しかし、アパレル関係の人は、フランスと日本では同じものは受けないと言います。フランスと日本人のファッションの違いとはなんでしょうか。
流行を追いかけないフランス人女性
日本だと「今年の夏は○○が流行る!」とか雑誌に紹介され、流行に敏感な方も多いですね。フランスもまたファッション業界は流行を作り出そうとします。しかし、フランス人女性は流行を熱心に追いかけたりすることはあまりありません。フランス在住歴10年の筆者ですが、ここ10年フランス人の女性のファッションに変化があるようにも思えません。彼女たちはお気に入りの定番スタイルがあって、その範囲でワードローブを買い足すのです。
二年前にベストセラーとなった「フランス人は10着しか服を持たない」の中でも、「フランスの女性たちは自分のスタイルをよくわかっていて、生活のさまざまな面においても自分らしさを巧みに表現しているように見えた。」(P.168)とアメリカ人筆者も指摘しています。
ナチュラルメイク
フランス人女性のメイクは、メイクをしているのかしていないのかわからないほどナチュラルメイク。自然に近い顔が美しいというのがフランス人の共通認識です。例えば、ファンデーションは薄め。基本的に若い女性でファンデーション厚塗りのフランス人はあまり見かけません。アイメークはマスカラだけだとか、アイメイクをしないなら口紅だけというナチュラルメイク。全く化粧をしないフランス人女性はあまりいませんが、最低限だけのメイクだけで済ませるのがフランス式です。
スカーフ使いが上手
街を歩くフランス人女性を見ると、スカーフやストールの使い方が上手だといつも関心します。フランス人は基本的にシンプルな服が好き。柄物の服でファッションを楽しむというよりも、シンプルな服に柄物や派手な色のスカーフやマフラーを巻き、オリジナルのファッションを楽しみます。
ショートパンツはOKでもミニスカートはNG
フランスでショートパンツを履いた女性は見かけますが、ミニスカートはほとんど見かけません。ショートパンツはラフな夏のスタイルとしてフランスでは人気なのですが、ミニスカートを履くことは男性を誘っているように捉えられるのです。パリの真ん中でミニスカートを着ることは危険でもあるのです。ひどければ売春婦と間違えられることも。国が変わればファッションのコードも変わります。
日本の可愛い系はお好みではないフランス人
フランスでは日本で流行るようなレース付きの可愛いい系の洋服を着ている人を見かけません。日本で言うところのガーリー系やフェミニン系のファッションはフランス人の女性は好まないようです。以前フランス人女性が日本に旅行した時に「日本の洋服はレースがついてたり可愛らし過ぎて買えなかった」と話していました。可愛らしさよりも、クールさセクシーさ、そして個性がフランス人のファッションにおいて重要なのです。
いかがでしたか? 日本のファッションより幅は広くはありませんが、個性が大事なフランス人のスタイル。パリジェンヌの自分を表現するスタイルとしてのファッションは見習いたいものですね。
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[参考文献:フランス人は10着しか服を持たない]
Nanako Kitagawa ライター
2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。
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