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【青の都サマルカンドに魅了される】ウズベキスタンってどんなとこ?

Posted by: 春奈
掲載日: Oct 28th, 2016. 更新日: Jun 26th, 2023
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ユーラシア大陸の中心に位置し、シルクロードの中継地として栄えたウズベキスタン。かつての繁栄を今に伝える壮大なイスラム建築が残る街並みが、世界各国からの旅行者を惹きつけています。

日本ではあまり知られていないシルクロードの国、ウズベキスタンとその魅力をご紹介しましょう。


ウズベキスタンってどんな国?

いま知りたい魅惑の中央アジア、ウズベキスタンってどんな国?

国土面積は日本の約1.2倍にあたる、44万7400㎢。人口はおよそ2940万人です。国土の多くを砂漠地帯が占めることもあって、日本に比べ、人口密度が大幅に低いのが特徴です。

公用語はウズベク語ですが、ロシア語も広く使用されています。ウズベキスタンでは、外国語といえばまずロシア語なので、外国人観光客向けのホテルやレストランを除き、英語の通用度は高くありません。

いま知りたい魅惑の中央アジア、ウズベキスタンってどんな国?
(C) Haruna Akamatsu

コミュニケーションの面ではやや難易度が高い国といえますが、ウズベキスタンの人々はとても親切。旅行者が困っていれば、言葉が通じないのもおかまいなしに声をかけてくれます。2週間ウズベキスタンを一人で旅した筆者も、何度も現地の人に助けてもらいました。ウズベキスタンを旅する際には、ロシア語の指さし会話帳などがあると大いに役立つはずです。

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通貨はスム。日本円はどこでも両替できるわけではないうえ、レートが悪いこともあるので、アメリカドルを用意していくと安心です。物価は日本に比べてかなり割安。用途によって差がありますが、だいたい日本の半分から3分の1程度と考えていいでしょう。

ウズベキスタンの治安は?

いま知りたい魅惑の中央アジア、ウズベキスタンってどんな国?
(C) Haruna Akamatsu

国名に「スタン」が付くと、「危険」というイメージを持たれがちですが、ウズベキスタンは比較的安全な国といわれています。アフガニスタンとの国境周辺など、一部情勢が不安定な地域もありますが、観光客が訪れるような場所の治安は落ち着いています。筆者がサマルカンドを訪れたときは、夜21時を過ぎても子どもたちが外でボール遊びをしているほど平和な様子でした。

貴重品の管理に注意する、夜遅くに出歩かないといった基本的なことに気を付けていればたいていの危険は避けられます。また、戒律は厳しくないとはいえ、イスラム教が信仰されている国であることを念頭に置き、露出度の高い服装は避けたほうがよいでしょう。

青の都・サマルカンド

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「青の都」「東方の真珠」「イスラムの宝石」など、その美しさをたたえる数々の異名をもつサマルカンド。紀元前6世紀からその存在を知られていた中央アジア最古の都市で、14~15世紀にはティムール帝国の都として繁栄しました。青が印象的な街並みは、「サマルカンド – 文化交差路」として世界遺産に登録されています。

いま知りたい魅惑の中央アジア、ウズベキスタンってどんな国?

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サマルカンドの象徴ともいえるのが、「砂の広場」の意味をもつレギスタン広場。3つのマドラサ(神学校)が見事に調和した空間は、圧倒的な存在感と美しさをたたえています。

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サマルカンドきっての聖地、ティムールゆかりの人々の霊廟が並ぶシャーヒ・ズィンダ廟群は、お墓とは思えないほど鮮やかな青の世界。

サマルカンドを訪れたら、きっとサマルカンド・ブルーに魅了されるはずです。過去記事【ウズベキスタン】世界遺産「青の都」のサマルカンドブルーが忘れられない春が創り出す「青の都」、美しすぎるサマルカンドの青空と建造物たちでも語られていましたよね。

イスラム世界の中心・ブハラ

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サンスクリット語で「修道院」を意味するブハラ。その名の通り、イスラム世界全体の中心地として栄え、かつては200を超えるマドラサ(神学校)がありました。

イスマイール・サーマーニ廟

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ミル・アラブ・マドラサ

いま知りたい魅惑の中央アジア、ウズベキスタンってどんな国?

中央アジア最古のイスラム建築、イスマイール・サーマーニ廟や、2つの鮮やかなブルーのドームが印象的なミル・アラブ・マドラサなど、さまざまなスタイルのイスラム建築が私たちの目を楽しませてくれる街並みは、「ブハラ歴史地区」として世界遺産に登録されています。

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(C) Haruna Akamatsu

古いマドラサやキャラバン・サライ(隊商宿)を利用したおしゃれなホテルやレストランを利用するのもブハラの楽しみのひとつ。

博物館都市・ヒヴァ

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首都タシケントから西におよそ750km、古代ペルシャの時代よりカラクム砂漠の出入り口として栄えたヒヴァ。かつてホレズム帝国の首都が置かれ、イスラムの聖都としての地位を築いた街は、「中央アジアの真珠」と称される美しい景観を誇ります。

いま知りたい魅惑の中央アジア、ウズベキスタンってどんな国?

ヒヴァの街は外敵の侵入を防ぐため2重の城壁に囲まれていて、内側の城壁に囲まれた内城は「イチャン・カラ」と呼ばれます。イチャン・カラにはモスクやミナレット、宮殿など数多くの歴史的建造物が残り、まるごと世界遺産に登録されているだけでなく、博物館都市にも指定されています。

いま知りたい魅惑の中央アジア、ウズベキスタンってどんな国?

イチャン・カラに一歩足を踏み入れると、かつての帝国時代にタイムスリップしたかのような異次元の世界が広がります。現代にこのような街並みが残っていることに感動せずにはいられません。

現地での交通手段

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日本からウズベキスタンを訪れる場合、まず首都のタシケントに降り立つことになります。タシケントからサマルカンドやブハラまでは、列車で早く快適にアクセスすることができます。ヒヴァは他の都市からは離れているので、タシケントからヒヴァへの起点となるウルゲンチまで飛行機を利用するか、寝台列車を利用するなどして時間を有効に使うといいでしょう。

いま知りたい魅惑の中央アジア、ウズベキスタンってどんな国?
同じ「アジア」でも、日本とは別世界の風景が広がる魅惑の国、ウズベキスタン。壮大な歴史文化遺産の数々と、あたたかい人々が待っていますよ。

2016年9月現在、外務省の海外安全ホームページにおいて、アフガニスタンやタジキスタン国境付近などの不安定な地域を除き、ウズベキスタンはレベル1(十分注意してください)に分類されています。

[外務省 海外安全 ホームページ]
[All Photos by shutterstock.com]

春奈

Haruna ライター
和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。


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