(c)CHEUNGVOGL
ロシア第二の都市サンクトペテルブルクは、世界的にも有名なエルミタージュ美術館(Hermitage Museum)があることでも知られ、芸術の都と言われています。同じくその街に、100年以上も歴史を持つ美しいデパートがあることをご存知でしょうか。SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)全盛期の現代にぴったりの機能を持って生まれ変わったそのデパートが、いま世界中から注目を浴びています。
生まれ変わった老舗デパート「Au Pont Rouge」
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こちらが、そのデパート「Au Pont Rouge」。フランス語で「赤い橋」という意味です。写真左下に写っている、デパート前に架かっているいる赤い橋に由来しています。
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1907年に建てられただけあり歴史を感じさせる建物ですが、「生まれ変わった」のは外観ではなくその内装。
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香港を拠点とする建築デザイン会社「Cheungvogl Architects」によって、シンプルで近代的なデザインに生まれ変わりました。
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それでいて老舗デパートの気品も失っていない、絶妙なデザインバランスです。
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ただし、注目を集めているのはこの美しい吹き抜けホールばかりではありません。このデパートには新たに、「思わず写真を撮らずにはいられない」空間が誕生したのです。
それは一体、どんな場所かと言いますと・・・。
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まるで光のトンネル?自撮りのためのセルフィー・ルーム
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それはなんと「Selfie-Room」、つまり「自撮り部屋」です。デパートにあるスパ・トリートメントエリアの一角に、こんなフォトジェニックな空間を創り出してしまったのです。
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白いレジン(樹脂)とメタルで天井を半ドーム状にし、照明の光が部屋全体にいきわたるように計算されているそう。大きな鏡があることで、まるで白いトンネルのようにも見えます。
このセルフィー・ルームは、デパートの宣伝写真撮影のためにも使われています。部屋全体から光が当たるので、顔に陰ができず、肌もキレイに見えますね!
立ち姿も映えます。
木製のベンチがあるのも良いですね。
自撮りだけではなく、物品の撮影も上手にできそうです。デパートで購入した商品を、ここで撮影してSNSにアップしたら、いつもより反応が大きいかもしれませんね。
では一体どうして、このような空間が作られたのでしょうか。
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SNSと現実世界の体験を結びつけるための空間
オンラインショッピングが簡単にできるようになってきた現代では、デパートは普通にしていては生き残れません。けれどこの「Au Pont Rouge」は、そのインターネットを敵に回さず、むしろその力を上手に使おうと考えたのです。
デパートに来た人は、思わずこの部屋での体験をSNSで拡散したくなりますよね。そこから逆にセルフィーを撮りたくてデパートに来る人も続出するはずです。そうやって現実世界での体験とインターネットの影響力を上手に結びつけるのが、このセルフィー・ルームだったという訳です。
このデパートは、SNS界の新しい名所になるかもしれませんね。もしサンクトペテルブルク観光の機会があれば、ぜひ訪れたい場所のひとつです。
[CHEUNGVOGL]
[cheungvogl adds selfie room to saint petersburg’s au pont rouge department store]
[cheungvogl installs robotic shopping system within saint petersburg department store]
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