東南アジアのなかでは物価の高いシンガポールですが、意外にも無料で楽しめる観光スポットが充実しています。シンガポールでおすすめの無料観光スポット8つをご紹介しましょう。
ワンダー・フル
(C) Haruna Akamatsu
「ワンダー・フル」とは、たちまちシンガポールの新アイコンとなった高級ホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」で開催される、水と音と光のショー。マリーナ・ベイ・サンズの敷地内のイベントプラザで、毎晩20:00と21:30から上演されます(金土は23:00からも上演あり)。
噴水をスクリーンとして映像が映し出され、音楽や光線、炎がそれを盛り上げるショーは迫力満点。「これを毎日無料で開催しているなんてすごい!」と、エンタメシティ・シンガポールの底力を見たような気になるはずです。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ
マリーナ・ベイ・サンズからブリッジでつながっている「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」は近未来的植物園。広大な敷地内に、庭園や巨大なオブジェなどが点在するシンガポールの今を象徴するスポットです。本物の植物が茂る庭に人工のスーパーツリーがそびえ立つ光景は、まるでSFの世界のよう。
クラウドフォレストやフラワードームといった施設への入場は有料ですが、ガーデンでの散策を楽しむだけなら入場は無料。毎晩19:45と20:45に開催されるスーパーツリーの音と光のショーは、神秘的な光景に圧倒されます。ショーの鑑賞も無料なので、滞在中一度はショーの時間に合わせて訪れてみてください。
ラッフルズ・ホテル
(C) Haruna Akamatsu
シンガポールを代表する名門ホテルといえば、なんといってもラッフルズ。宿泊や館内の飲食店の利用はもちろん有料ですが、敷地内に入って見学するだけなら無料。アーケードを歩いたり、ドアマンと記念撮影をしたりするだけでも、コロニアルホテルの優雅な雰囲気が味わえます。
ショップが連なるラッフルズ・ホテル・アーケードには、「ラッフルズ・ギフトショップ」があり、ラッフルズオリジナルのお土産が手に入ります。
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サルタン・モスク
イスラムの香り漂うアラブ・ストリートのシンボルが、シンガポールで最古かつ最大のモスクである「サルタン・モスク」。黄金に輝くドームが青空に映えます。
信者用の祈祷ホールには立ち入れませんが、廊下からホール内を見学することができます。信者たちが捧げる真摯な祈りが荘厳な雰囲気をつくりあげていることを感じることができるでしょう。
サルタン・モスクを見学した後は、近年おしゃれな雑貨ショップやバーがオープンし、トレンドスポットとして注目されている通り「ハジ・レーン」の散策を楽しんで。
新加坡佛牙寺龍華院
ノスタルジックな雰囲気が残るチャイナタウンに2007年に誕生した、「新加坡佛牙寺龍華院」。
ミャンマーで発見された仏歯を納めるために造られた仏教寺院で、4階と屋上からなる壮大な建物です。鮮やかな赤に塗られたひときわ大きな建物は、いまやチャイナタウンのランドマーク的存在。
1階だけ見て帰ってしまう人が多いのですが、3階には仏教博物館、4階は仏歯を祀る豪華なホール、屋上は一休みにぴったりの庭園と、上層階も見逃せません。
スリ・マリアマン寺院
「スリ・マリアマン寺院」は、チャイナタウンの一画にたたずむシンガポール最古のヒンドゥー寺院。中国的な風景のなかで、色とりどりの彫刻で覆われたゴープラム(高門)が異彩を放っています。19世紀中ごろまで、この周辺には多くのインド人が住んでいたのだとか。
極彩色の宗教画で彩られ、ユニークな神様たちが思い思いのポーズをとる寺院内部は、カオスなインドの風が感じられます。入場は無料ですが、写真撮影は有料なのでご注意を。
シンガポール・ボタニック・ガーデン
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シンガポールの中心部に位置する都会のオアシスが、「シンガポール・ボタニック・ガーデン」。2015年、シンガポール初となる世界遺産に登録された植物園です。への入場は有料ですが、ボタニック・ガーデン自体は入場無料。
都会の真ん中にありながら、緑豊かな環境はランニングや太極拳などを楽しむ地元の人々の憩いの場となっています。ボタニック・ガーデン内にはレストランもあり、特に開放感あるテラス席が人気の「カサ・ベルデ(Casa Verde)」での朝食がおすすめ。
朝食の後は、日本ではなかなかお目にかかれない熱帯の植物を眺めながら園内の散策を楽しみましょう。心豊かに一日のスタートが切れるはずです。
ハウ・パー・ヴィラ
(C) Haruna Akamatsu
「タイガーバーム」で財を成した胡兄弟が1937年に造ったテーマパークが「ハウ・パー・ヴィラ」。中国の神話や道教の教えを像やジオラマの数々で表している、とされていますが、実際には、自由の女神像や力士の像まで、神話とも道教とも関係のない意味不明の像がひしめいています。
ひとことで言えば、とってもヘンテコなテーマパーク。どこで何に出くわすかわからない、シュールさ満点のハウ・パー・ヴィラは、定番の観光地だけでは物足りない人にぴったり。近代的な建物が並ぶマリーナエリアとはまったく違うシンガポールがここにあります。
実はお金をかけずとも楽しめるスポットがたくさんあるシンガポール。あなたも、今まで知らなかったシンガポールの魅力を見つけてみませんか。
[Photos by shutterstock.com]
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Haruna ライター
和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。
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