もう今年も僅か。大掃除の時期も迫ってきましたね。
ところで、日本では馴染みのある「年末の大掃除」の習慣ですが、「世界一キレイ好き、お掃除上手」と言われる人々が住むドイツでは、一般的に大掃除の習慣はないそうです。
昔、整理整頓&お掃除上手なドイツ人女性に「普段からこまめに掃除をしていれば、わざわざ大変な思いをして大掃除をする必要はないでしょ」と言われ「確かにそうかも・・・」と思わず唸らされた経験があるのですが、彼女たちに「お部屋をキレイに保つコツ」を聞いてみると実に簡単でシンプルなものばかり。
では早速チェックしてみましょう!
気づいた時に掃除する
洗面台やお風呂場、キッチンやトイレなど、お家の中でも特に汚れやすい水回り。使用後「あとでまとめて掃除しよう・・・」と、ついつい後回しにしたくなりがちな場所かもしれませんが、お掃除の達人は「気づいた時にサッと掃除してしまう」が鉄則です。
「汚れは放置するからこびりついて、お掃除が大変なるの。焦げ付いてしまったフライパンも、熱いうちにサッと水で流してスポンジで擦れば、簡単に汚れが取れる。キッチンの油汚れも、熱いうちに湿らせたふきんでササッと拭けば、あっという間に取れる。シンクや洗面台も、使用後に跳ねた水を拭き取って乾燥させれば、水垢が付かない」
確かにその通りですね。面倒くさく感じるかもしれませんが、毎回使い終わった後にほんの少し手間をかけるだけで、お掃除は各段に楽になりますし、結果的に時間と労力の節約にもつながります。何より美しい水回りは、見るだけで心の中までスッキリしますよね。
(次のページに続く)
使用後は定位置に戻す
子供の頃に「使い終わったら、元の場所に戻しなさい」と言われませんでしたか?
物の定位置を決め、使用後は元の場所に戻す。
この実にシンプルな行動が、いつもお部屋を美しく保つ秘訣なのです。
「何がどこにあるのか」がすぐにわかるお部屋では、探し物をする無駄な時間がぐっと減りますし、不必要なストレスもなくなります。
毎日時間を決めて掃除する
「あとでやろう」と思うからこそ、お掃除がますます大層になってしまうのです。
「時間ができたらまとめてやろう」なのではなく、「1日15分」というように、自分で毎日のお掃除の時間を決めて実践しましょう。
最初の頃はやっぱりお億劫に感じてしまうかもしれませんが、習慣づけてしまえば楽になりますよ!
(次のページに続く)
物を買う時は、まず場所を考える
「家具はもちろん、食器や小物など何か物を買う時は、まずはその置き場所を考える。それからその場の雰囲気にふさわしいか、お部屋に馴染む物なのかということも想像してみて」
筆者もかつては、お店で何か素敵なものを見つけたら、すぐに買ってしまうクセがあったのですが、この言葉を聞いてから安易に物を買わなくなりました。
どんなに整理整頓しても、やはり物を置くことができるスペースには限界がありますよね。また、どんなに素敵なものでも、色や質感、デザインがバラバラなものを並べすぎるとお部屋が雑多な印象になってしまいます。
スッキリとしていて統一感のあるお部屋は、やはり居心地が良いものです。物を買う時にまず置き場所を考えるクセがつくようになれば、お部屋が物で溢れ返ることはありませんし、無駄な出費を減らすこともできます。
お掃除上手のドイツ人に何と言われようが「やっぱり新年はスッキリした気持ちで迎えたい」と毎年、年末は大掃除をする筆者ですが、この4つとを日々心がけるようになってから、家の中が随分スッキリするようになりました。家の中がスッキリしていると、心の中までスッキリした気持ちで毎日過ごすことができます。
どれも今すぐ実践できる簡単なものばかり。ストレスフリーの毎日のために、今日から取り入れてみませんか。
[All Photos by Shutterstock.com]
小坂井 真美 ライター
クロアチアの首都ザグレブ在住。現地での色々な仕事の傍ら、フリーライターとしてクロアチアを中心とした南東欧諸国について執筆。趣味は街歩き、食べ歩き、寺歩き、そぞろ歩き。仲間、明るい太陽とおいしいごはんがあれば幸せ。人生は旅。たくさんのモノ・人・土地と出逢いをエネルギーに、日々心の赴くままに邁進中。
日本人が意外に知らない、ヨーロッパ主要8か国の国民性とは?
Dec 30th, 2023 | 春奈
【2023年12月30日更新】漠然としたイメージはあっても、意外とヨーロッパの国ごとの国民性はあまり知られていません。一見似ているようで実は違う、個性豊かなヨーロッパ主要8か国の国民性をご紹介します。
優しい嘘。ドイツの老人ホームが用意したニセモノのバス停
Dec 8th, 2023 | 倉田直子
ドイツ語に「Notlüge」という言葉があります。日本語にすると「罪のない嘘」や「悪意のない嘘」という意味。近年ドイツのみならずヨーロッパ諸国に広がりつつある、この「罪のない嘘」にもとづく現象があるのでご紹介したいと思います。
【あの国はなぜ親日国なのか?】「ドイツ」が親日である政治的・外交的背景
Jan 16th, 2023 | アンダルシア
世界には「親日」といわれる国や地域がたくさんあります。海外旅行をするときも、親日国を訪れると、なんとなく過ごしやすかったり、現地の人とのコミュニケーションがスムーズだったり、なんてことがないでしょうか? そこで、比較政治や国際政治経済を専門とする政治学者が、なぜその国や地域が親日なのか、政治や歴史の背景から解説します。
【国家のブランドランキング】日本の順位アップ!6年連続1位の世界で最もブ
Dec 26th, 2022 | TABIZINE編集部
これまで訪れた国で「もう一度行ってみたい」と思ったり、国名を聞くと「何だかよさそうだ」と感じる国があると思います。それには、その国のブランド力が影響しているのかもしれません。そこで今回は、パリに本社を置くグローバル・マーケティング・リサーチ会社「イプソス」が発表した国家ブランド指数「The Anholt-Ipsos Nation Brands Index (NBI) 」のランキングをご紹介! 日本は3位から2位にアップ!では1位はどの国なのでしょうか?
【ベルリンおすすめスポット9選】ボートや自転車でめぐるベルリンの壁・博物
Oct 13th, 2022 | TABIZINE広告部 【PR】
ベルリンといえば「ベルリンの壁」など東西分断の歴史を持つ街。その一方で「ベルリン映画祭」や音楽など、文化の発信地でもあります。しかし、ベルリンには美しい自然や、日本がきっかけで人気になったスポットもあるんですよ。ベルリンに住む「ベルリーナー」のように自転車で街並みを駆け抜け、ベルリンの魅力を一緒に見つけてみませんか?
今行きやすい国ランキング!外国人観光客訪問数ランキングTOP10の入国緩
Aug 28th, 2022 | あやみ
欧州を中心にコロナによる入国規制がなくなりつつある今。円安、燃油高、物価上昇率などの影響が少なく、もっとも行きやすい国はどこでしょうか? 今回は、まさに今、行きやすい国TOP4をご紹介。また、2019年の外国人観光客訪問数ランキングTOP10と、それぞれの国の現在の入国緩和状況もあわせてご紹介します。
【2022年最新版】日本が1年ぶりに単独1位に!世界最強のパスポートラン
Aug 25th, 2022 | あやみ
ビザなしで渡航できる国・地域の数をランキングにした、イギリスのコンサルティング会社「ヘンリー・アンド・パートナーズ(Henley & Partners)」の最新版が2022年7月19日に発表されました。最強ランキング常連の日本。さて、今回のランキングにはどんな変動があったのでしょうか?
【ドイツ現地取材特集12】ベルリンの新空港「ブランデンブルク国際空港」市
Aug 16th, 2022 | minacono
ドイツ観光局が主催するプレスツアーにTABIZINEライターが参加。首都ベルリンやドレスデンを巡り、バイエルン地方の小さな村オーバーアマガウへ。その後ミュンヘンも訪れました。各地の旅体験をレポートします。今回からは、プレツアーで訪れたベルリンをご紹介。新しい「ベルリン・ブランデンブルク国際空港」について、市街地までのアクセス方法など個人旅行で出かける前に知っておきたい情報をお届けします。
“人体実験が行われた城”で恐怖イベントを楽しむ?!ドイツのハロウィン事情
Oct 30th, 2020 | Mia
日本では仮装して集まることが話題になるハロウィン。今年は新型コロナウイルスの影響でイベントは中止になっていますが、ドイツには大人も泣き顔になるほど怖いハロウィンイベントがあるんです。不気味なフランケンシュタイン城で開催されるイベントの歴史を辿れば、過去に人体実験が行われていたとか・・・。
5番目の季節「ファストナハト(Fastnacht)」の終わりを告げる!ド
Feb 17th, 2020 | 川合英介
ドイツには5つ目の季節があって、それが終わると、約40日間の禁欲生活がはじまります。禁欲生活が終わり、復活祭が行われる時期には、春がやってきます。禁欲生活に突入する直前には、通称「ヴァイバーファストナハト」という女性が主導権を握る日を皮切りに、パーティーに明け暮れる一週間が続きます。ドイツ人がはめを外して大騒ぎするこの期間、ドイツにて、今回紹介するおいしいお菓子と仮装パーティーを楽しんでください!