モテるためのテクニック、いわゆる「モテテク」が日本にもあるように、アメリカにももちろんそういったものは存在します。ただ日本と違うのは、「可愛く」見せることではなく、「セクシー」に見せること。男性だけを意識するといったよりも、「カッコ良い女性」に女性の理想像を映すアメリカ人女性ならでの「トレンド」をご紹介します。
「可愛い」より「セクシー」
男性によってもちろん好きなタイプは変わりますが、常に「清楚で純粋そう」で「守ってあげたくなる」女性がモテる日本という国。実際に2016年の「彼女にしたい女性タレント」 の上位5名は女優の綾瀬はるかさんや新垣結衣さんなど、いわゆる「清純派」と言われる女性タレントという顔ぶれ。逆にキャリアウーマンは敬遠されがちですが、これがアメリカになると多くの男性は「独立した女性」であり「セクシー」であることを重要視しています。
アメリカの人気ウェブサイト「coffee meets bagel」の「全てのアメリカ人男性が彼女に求める13の要素」 によると、「自信があること」や「笑いのユーモアがあること」、「信念のために戦うことを厭わないこと」の他には「自分を主張すること」などが挙げられています。強くいることがセクシーだと考えるアメリカだからこそ、常に堂々としている人も多いのかもしれません。
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「ヴォーカルフライ」って?
前述でもお伝えした通り、「セクシー」さを求めるアメリカ人にいま流行中なのが「ヴォーカルフライ」という話術。「Vocal=声」「Fry=揚げる」という二つのものを掛け合わせたこの言葉は、わざと会話の途中や文末に揚げ物をするときに鳴る唸り声のような低温のバイブレーションを入れることでセクシーに見せるという、アメリカならではの声帯テクニックです。
あまりにも人気となり多くの人が実践するようになったことで、「The New York Times」 やアメリカの大手チャンネル「NBS」 でも特集を組まれるほど社会的なブームとなったこのヴォーカルフライ。ただこれには否定的な人たちがいるのも事実で、特に年配の人たちからは「理解できない」「下品に聞こえる」という声も多く挙がっています。賛否両論あるこのヴォーカルフライですが、人気の火を付けたのはある「セレブリティ」の存在でした。
実践しているセレブ
一躍ヴォーカルフライを世の中に広めたのは、彼女たちの注目の的であるハリウッドスターやポップシンガー、モデルたちの存在です。代表的な例でいうと一世を風靡したブリトニー・スピアーズの「Baby One More Time…」の歌い始めや、Ke$haの「Blah Blah Blah ft. 3OH!3」などでヴォーカルフライを確認することができます。セクシーでワイルドなイメージのある彼女たちの影響は瞬く間に他のセレブにも広まり、キム・カーダシアン、ケイティ・ペリーなどもよくヴォーカルフライを使うようになりました。日本と同じように流行の裏にはいつも「有名人たち」の存在が隠されており、アメリカ女性にとっては大切なトレンドのアンテナとなっています。
女子大生の2/3が実践!?
アメリカの人気Youtubeチャンネル でも確認できるように、論文の統計によるとなんと2/3のアメリカの女子大生がヴォーカルフライを使って会話をしていると言われている昨今。いまやこのヴォーカルフライはブームというよりも日常の一部として何の違和感もなく使われています。筆者もアメリカで生活をしているときに、多くの女性が言葉の節々に「Like…(みたいな)」のような若者言葉を入れること、そしてヴォーカルフライを使った会話をしていることに気付き「これがアメリカの流行なのか」と文化の違いに日々驚かされることがありました。
「所変われば品変わる」という言葉があるように、国によって変わるその国の「流行」。アメリカ映画はもちろん、スターバックスやレストランなどでも耳を澄ませば誰でも簡単にヴォーカルフライを確認することが出来ますが、特にニューヨーカーなどは使う頻度は他の地域に比べると高いよう。たまに「やりすぎ!」と突っ込みを入れたくなるような人もいるほど、英語に慣れていない人でも簡単に聞き取れることが出来る、ヴォーカルフライ。今度アメリカへ旅行する機会があればそんなことにも意識してみると、一味違ったアメリカ文化に触れることが出来るかもしれません。
[The New York Times ] [NBC NEWS ] [The Mental Floss ] [All Photos by shutterstock.com ]
Saya Meguro ライター
北海道出身。NZや日本をヒッチハイク縦断してみたり、ヒマラヤに登ってみたり、スペインで盗難に遭ってみたり。とにかくワクワクすることがすき。将来の夢は湖畔のちかくに家を建てて、動物と自然に囲まれて暮らすこと。
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