世界には国名を聞くだけで「なんかいいな」、「行ってみたい」と言う国が幾つもありますよね。願わくば世界の人たちにとって日本もその1つに入っていてほしいですが、みなさんが国名を聞くだけでいいイメージがある、言い替えれば“ブランド力”を高く感じる国と言われれば、どこを思い浮かべますか?
そこで今回はマーケティング調査などを世界規模で行うGfKが発表した「Anholt-GfK国家ブランド指数(NBISM)2016年調査」から、世界50か国の中で特にブランド力の高い国TOP10を紹介したいと思います。
6位~10位
上述の調査は国家ブランディング調査として世界最大規模。輸出、統治、文化、人々、観光、移住と投資の6分野に関するイメージ調査を、18歳以上の協力者20,353人に行っています。
評価対象は北米から南米、ヨーロッパ、アジア、太平洋地域、中東、アフリカなどに位置する50か国。例えばアジアでは日本、韓国、中国の東アジア3か国、インド、タイ、インドネシア、シンガポール、台湾などですね。
そうした選択肢の中から選ばれたTOP10として、6位~10位に以下の国々が挙げられていました。
第6位・・・イタリア
第7位・・・日本
第8位・・・スイス
第9位・・・オーストラリア
第10位・・・スウェーデン
日本が7位にランクインしましたね。2015年調査で日本は6位。イタリアが7位でした。2016年は順位が入れ替わる形になりましたが、そうそうたる顔ぶれの中で日本がランクインしている点はうれしいですよね。
1位~5位
さらに上位の国々はどこなのでしょうか? TOP5は以下の通りになりました。
第1位・・・アメリカ
第2位・・・ドイツ
第3位・・・イギリス
第4位・・・カナダ
第5位・・・フランス
いずれもG7と呼ばれる先進国の国々ですね。6位のイタリア、7位の日本もG7のメンバー。そう考えると、上位7か国は全てG7のメンバーだと分かります。
上位ランクインしているのは基本的に北米かヨーロッパの国々です。その中で唯一、東アジアの一員でもある日本がランクインしている点には、あらためて驚かされます。
ちなみに上位の国々は、日本人からもブランドイメージが高い様子。日本政府観光局の2014年の資料によると、日本人が海外旅行先として選んだ国No.1は米国。1年で渡航した人の数は362万人でした。ご近所の中国に向かう渡航者が271万人だった点を考えると、米国人気の高さが分かりますよね。TABIZINEでも、ありえない!日本人がニューヨークで驚いたこと11選〜シルクのパジャマが外出着!?〜 や【リレー連載】世界のスーパーマーケットをめぐる旅「第6回アメリカ編」 などアメリカにまるわる人気記事が多数あります。
ドイツとフランスもヨーロッパの旅行先として、毎年70万人近くが訪れる人気ツートップです。TABIZINEでの人気記事は、フランス人はミニスカートをはかない〜フランスと日本のおしゃれ5つの違い〜 や【ドイツ】これぞ天空の城!雲海に浮かぶホーエンツォレルン城 など。
世界の人が日本に向けてくれている評価を覆さないように、こうした旅先での言動にも、各人が“日本代表”として注意したいですね。
[2011年~2015年 各国・地域別 日本人訪問者数 (日本から各国・地域への到着者数) – 日本政府観光局 ] [Anholt-GfK国家ブランド指数2016年の結果を発表 – GfK ] [All photos from shutterstock ]
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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