せっかくバケーションに行くならば、ありきたりな所よりも「秘境」にある「絶景」を求めた旅がしたいという方も多いのでないでしょうか。そんな方にはぴったりの、まだあまり知られていない幻想的で異世界のような場所を厳選して5つご紹介します。
1. グレンコー(スコットランド)
見るだけで心洗われるような麗しい光景が広がるのは、スコットランド西北部に位置する「グレンコー」という山岳地帯。スコットランドの古語であるゲール語で「嘆きの谷」という意味を持つこのグレンコーですが、それは昔ここに住んでいた山岳住民たちが一夜にして虐殺されてしまった、という悲しい実話が関係しています。そんなスコットランド人にとっては辛い歴史を抱えるこの土地ですが、その壮大な山並みは無視できないほどに美しく、心打たれるものに変わりはありません。実際スコットランド人にも人気の観光スポットでもあり、映画「ハリー・ポッター」では主人公ハリーたちが魔法学校ホグワーツへ向かう際の映像として使われた場所でもある、このグレンコー。穏やかでゆっくりとした時間がそこには流れています。
2. トレ・チーメ・ディ・ラヴァレード(イタリア)
イタリアの北東部にそびえ立つ、ドラマチックなこの山の名前は「トレ・チーメ・ディ・ラヴァレード」。実はこの山はイタリアが誇る世界遺産「ドロミーティ」山地に属する山の一つで、ドロミーティの中でも一際異彩を放つ美しい山だと、世界中の人から賞賛され愛され続けています。そのため現地では「トレ・チーメ」にスポットを当てた「トレ・チーメ一周ハイキングツアー」が用意されており、数あるツアーの中でもこのツアーは不動の一番人気。威風堂々とその場を占拠しているかのようにも見えるその姿は圧巻で、見れば見るほどトレチーメの持つ不思議なパワーに惹き込まれ見惚れてしまいます。
3. ヒートホールン(オランダ)
まるでファンタジーの世界に迷いこんでしまったと錯覚するほどに可愛いこの場所は、オランダに実在する「ヒートホールン」という町です。オランダの首都アムステルダムから北東に120キロほどの場所にあるこのヒートホールンは、人口わずか2600人の小さな町。おとぎ話に出てきそうな可愛い造りの家もさることながら、ここでの移動手段は徒歩、自転車、ボートのみというなんとも地球に優しいエコ仕様で、訪れるすべての人の心を鷲掴みにしています。晴れの日はまるで一枚の画用紙に描いた絵画のように鮮やかで可愛い町並みに映るこの町ですが、例え天気が悪くても映画のワンシーンかのように風情のある光景が広がるこのヒートホールン。「北のベニス(Venice of the North)」と呼ばれる理由にも頷けますね。
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4. レーヌ(ノルウェイ)
ノルウェー人に「どこかオススメする場所はある?」と旅行地を尋ねた際に必ず挙げられる場所があるならば、それはノルウェー北部に位置する「レーヌ」という場所です。ここは人口たった約300人前後の小さな漁村ですが、彫刻のようにそびえ立つ山脈が湖に反射するその光景は息を飲むほどの美しさで、毎年多くの人を魅了しています。その裏で自然の慈しみや美しさに相反して潜む「自然の脅威」と共に生活をしている、漁師たちとその家族たち。そんな人々の生活の一部に触れると、自然との「共存」とは何なのかという本質的なことすらを考えてしまいます。どの季節に訪れても、それぞれで違った美しさを持つこの「レーヌ」。ここには「絶景」と呼ぶにふさわしい光景が広がっています。
5. キロトワ湖(エクアドル)
赤道直下の国であるエクアドルに佇む秘境は、「キロトワ」という名の湖。標高3900mと富士山(3776m)よりも高地にあるこのキロトワ湖は、火山の噴火が影響して巨大なクレーターができ、そこに雨水が溜まって出来た「カルデラ湖」の一つとされています。「秘境」と「絶景」の二つのポイントを兼ね揃えていながら観光客で溢れかえっているような雰囲気もないので、ゆっくりと心ゆくまで絶景を堪能したい方にはぴったりのこのキロトワ湖。しかもこの湖ではカヤッキングやキャンプなどのアクティビティも出来てしまうので、「見る」だけではない新しい絶景の楽しみ方も豊富です。
世界にはまだまだ潜む真の「絶景」ですが、土地開発や環境災害など様々な理由によってすでに姿を消してしまった、またはその可能性がある場所は数多く存在します。人生は一度きり。2017年は、「絶景」を求めに旅へ出てみてはいかがでしょう。
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Saya Meguro ライター
北海道出身。NZや日本をヒッチハイク縦断してみたり、ヒマラヤに登ってみたり、スペインで盗難に遭ってみたり。とにかくワクワクすることがすき。将来の夢は湖畔のちかくに家を建てて、動物と自然に囲まれて暮らすこと。
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