2017年がスタートし、今年は何か新しいことにチャレンジしようと考えている方も多いのではないでしょうか。でも、新しい世界や人と違うことを始めるとき、わくわくする気持ちとともに恐れを感じることもあるかもしれません。そんな私たちに、世界を旅する女性から力強いメッセージが届いたのでぜひお伝えしたいと思います。
人生は短い。キッチン・リフォームより旅に出る!
こちらの女性は、オーストラリア出身のイーヴィー・ファレルさん(Evie Farell)。隣は、7歳の娘さんのエミーちゃん(Emmie)ちゃんです。現在、2人は「終わりを決めていない」旅の真っ最中。そう聞くとただ楽しいだけの旅行を想像してしまいそうですが、実はイーヴィーさんがこの旅に出たのは、ある悲しい出来事がきっかけでした。
イーヴィーさんの親友だった42歳の女性が、癌で亡くなられてしまったのです。深い悲しみを覚えるとともに、「じっと座っているには人生は短すぎる」と気が付き、娘のエミーちゃんを連れて広い世界に旅立つことを決心しました。
仕事を辞め、家も人に貸し出す準備をし、旅の資金を調えます。「いつかキッチンをリフォームしたい」と貯めていた3万豪ドル(2017年1月現在約257万円)と友人からのカンパを胸に、「とりあえずは1年」と漠然と考えながら2016年2月にオーストラリアを飛び立ちました!
それ以来、イーヴィーさんとエミーちゃんは台湾やマレーシア、バリ島、シンガポール、タイ、ベトナム、中国など11か月で13か国を周遊しました。
7歳の少女が体験する世界
各国でエミーちゃんは、様々な得難い体験ができているようです。例えば、タイでは象と触れあったり・・・。
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ベトナムでは、水牛にも乗りました。
もちろん動物ばかりではなく、様々な人々との交流もあります。ミャンマーの世界遺産アンコールワットでは、僧侶の方との出会いがありました。
エミーちゃんが様々な国で友達を作れることを、イーヴィーさんは嬉しく感じているのだとか。
アジアばかりではなく、パリやロンドンにも立ち寄られたようです。
とても楽しそうな旅行ですが、7歳といえばもう学校に通っているはずの年齢。勉強はどうしているのでしょうか? そして、エミーちゃんのお父さんはどうされているのでしょうか?
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旅先でも続ける、勉強と家族との交流
実は、エミーちゃんは通信教育プログラムなどを利用して、イーヴィーさんから勉強を習っています。ベトナムにいた時などは、短期で現地の学校に通ったりもしたそうです。
そして失礼かと思いましたが、筆者はイーヴィーさんに「ご家族との関係はどのようになさっていますか?」と質問してみました。そんなぶしつけな質問にも、イーヴィーさんは丁寧な返信を下さいました。
実はイーヴィーさんとエミーちゃんの父親である男性は、まだエミーちゃんが幼かったころに離婚をされたそうです。けれども父娘の絆は強く、オーストラリアに居た頃は毎週必ず共に過ごす時間を取っていたそうです。旅に出てからも、双方の都合が良ければ頻繁にスカイプで会話を楽しんでいるのだとか。そして、イーヴィーさんとエミーちゃんがマレーシアのボルネオに滞在していた時は、彼のほうから直接会いに訪ねてきたのだとか。素晴らしい関係ですね。
そして、直接訪ねてくるのはエミーちゃんの父親ばかりではなく、イーヴィーさんのご両親やきょうだいも既に2回、旅先で合流されています。「もうすぐ、また母がやってくるんですよ」とイーヴィーさんはTABIZINEの取材に答えてくれました。
ご両親たちに旅の計画を告白した時も、とても協力的な反応をもらえたそうです。イーヴィーさんはエミーちゃんのお父さんの意見を尊重する意向がありましたが、幸い、彼もエミーちゃんが広い世界を旅することをとても好意的に見てくれているそうです。
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イーヴィーさんからのメッセージ
筆者が「日本では家族のしがらみが強いから、(特に女性が)何か他の人と違うことや新しいことをしようとすると、家族との葛藤が生まれやすい」と個人的な見解を述べると、以前仕事で日本を訪れたこともあるというイーヴィーさんは、
「私は日本の女性の強さを信じています。例え社会的な拘束が強くても、ぜひ夢を追うことはあきらめないで欲しいと思います。そして、私のストーリーが、何らかの形で皆さんのはげみになれば嬉しいです」
そう力強く励ましてくれました。
更にイーヴィーさんは、かつて仕事で訪れた東京が「力にあふれて、素晴らしい雰囲気だと感じた」と教えてくれました。「娘のエミーは洋服のデザインが大好きなので、原宿を歩く人たちの服をみたらインスピレーションをもらえるかも!」とも言っていたので、いつか日本にも遊びに来てくれるかもしれませんね。
とりあえず1年の予定だった2人の旅ですが、まだ終わらせる予定はないそう。近いうちにベトナムを再訪し、そこでエミーちゃんは数か月学校に通い、イーヴィーさんは仕事をするつもりのようです。彼らの終わらない旅から、まだしばらく目が離せません。
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