この世の中には一生に一度は訪れたい場所がいくつもあります。例えば世界一高い展望台もその1つですよね。
そこで今回は世界最大の旅行口コミサイト・トリップアドバイザーがプロデュースする『トリップグラフィックス 』の世界のタワーに関する情報「本当に世界一高い展望台はドコ?」や、各展望台を有する建物の公式ホームページなどもとに、一生に一度は訪れたい世界の展望台を、いくつかの視点からまとめて紹介したいと思います。
1:高さ日本一の展望台:東京スカイツリー
最初は日本人として、一生に一度は訪れておきたい東京スカイツリー の展望台。こちらは言うまでもなく日本一の高さにある展望台ですね。
東京スカイツリーには展望台が2つ。1つは350mにある東京スカイツリー天望デッキ、2つ目は450mにある東京スカイツリー天望回廊になります。天望回廊に行く場合、天望デッキと回廊行きの2つのチケットを購入しなければいけません。
公式ホームページを見ると、天望デッキ行きのチケットは日時指定券で18歳以上2,570円(当日券は2,060円)、プラスして天望回廊行きは18歳以上の当日券(予約指定券なし)1,030円になります。
合計で最大3,600円。この値段は世界的に見てもちょっと高め・・・。参考にした『トリップグラフィクス』が2012年にリリースした情報によると、その時点では世界で最も料金が高い展望台だったのだとか。
現在は後述する通り、他にも値段の高い展望台が次々と出てきましたが、ちょっと安いとは言えませんよね。
それでも周囲に複合施設などもあり、全てをひっくるめて楽しませてくれる東京スカイツリー。東京の新名所として、まだ展望台に上っていないという人はぜひとも、足を運んでみたいですね。
2:高さの割に(高さが低い割に)値段が世界一高い展望台:ピサの斜塔
次は世界史の教科書で写真付きで習う観光地、イタリアのピサにある斜塔 です。こちらは高さ55m、展望台の位置も55mでありながら、入場券は公式ホームページによると18ユーロ。執筆時点で2,112円ですね。
高さ1mあたりの展望料金は38.4円。東京スカイツリーが8円ですから、「高さが低いわりに値段が高いな・・・」という見方もできるのですね。
とはいえピサの斜塔は世界遺産。歴史的な建造物というブランドがあり、上まで登ってみるとその傾きで「これ倒れるんじゃないの?」というスリルまで味わえます。
世界史の教科書に出ていた建物に自分の足で登ったという経験は一生ものですよね。ちなみに55mとは大阪城の天守閣くらいになります。
3:建物自体の高さが世界一の展望台:バージュ(ブルジュ)・ハリファ
次はアラブ首長国連邦の人気観光地・ドバイにあるバージュ・ハリファ です。ダウンタウン・ドバイのランドマークである、世界で最も高い高層ビルですね。
その高さはなんと地上828m。フロアにして160階建て。東京スカイツリーが634mですから、ちょっと考えるだけで頭がくらくらしてきますよね。
そのバージュ・ハリファの124階と125階にある“屋外”展望台アット・ザ・トップ、さらには148階の展望台アット・ザ・トップ・スカイが人気の観光地になっています。
バージュ・ハリファに関しては、展望台の高さが世界一(※詳細は後述)だけでなく、その展望台を含む建物そのものの高さが世界一という話。バージュ・ハリファの124階と125階は442m、452mの高さ。148階の展望台アット・ザ・トップ・スカイは555mですね。
ちなみにこの展望台は、料金の高さも現状で世界一です。公式ホームページを見ると、展望台の共通チケットは350 ディルハム。執筆時のレートで見ると11,150円ほど。1mあたりで見ると20.9円。ピサの斜塔の38.4円と比べると、1mあたりは“割安”ですが、合計金額は高さがあるだけかなりの額に・・・。
ただ、アラブ首長国連邦は日本の外務省から渡航に関して危険情報が出ていません。ある意味で安心して周れる中東ですので、世界一の建物に入る展望台は訪れておきたいですね。
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4:間もなく世界一の高さになるだろう展望台:上海タワー
次は間もなく世界一の高さになるだろう展望台が上海タワー の展望台ですね。既に建物自体は完成している中国No.1の高さ632mを誇る高層ビルで、118階にある高さ546mの展望台が2016年の夏に公開されている状態。
最上階付近に高さ600mを超える展望台が設計上は存在しており、事実上は世界一の高さを誇る計算になります。
執筆時点で一般公開はされていないようで、直接上海タワーの方へメールで公開時期の予定を問い合わせてもみましたが、執筆時点で残念ながら返信は来ていません。
それでも2017年に公開されれば、世界一の高さになります。アラブ首長国連邦よりは距離的に近いですから、ちょっと出かけてみたいですね。
以上、一度は訪れておきた世界の展望台を紹介しましたが、いかがでしたか? それぞれに特徴のある展望台ばかり。東京に、ピサに、ドバイに、上海に訪れた際には、旅のプログラムとしてぜひとも展望台も入れてみてくださいね。
[All photos by Shutterstock.com ]
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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