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旅でも便利!第三の生理用品「月経カップ」愛用者の感想

Posted by: 玉川とき
掲載日: Apr 2nd, 2017. 更新日: May 26th, 2017
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第三の生理用品「月経カップ」ってどうなの?

これ、何かご存知ですか?

「第三の生理用品」こと、月経カップです。欧米では何年も前から販売されていますが、日本国内で販売がスタートしたのはごく最近。使用している人はまだまだ少ないのではないかと思いますが、「ちょっと気になってる」女性のために、月経カップ愛用者の筆者がその長所短所を、ありのままに紹介します!
※注:あくまで個人的な感想になります。


まずは仕組み

生理用ナプキンは体外に出た経血を吸い取りますよね。そしてタンポンは、膣道内で経血を吸い取ります。月経カップは、膣道内で経血を「集め」ます。これが、これまでの生理用品との最大の違い。使用済みのナプキンやタンポンは「汚物」となり、新しい物に交換しますが、月経カップは中身を空にしたら再度利用できるのです。

エコだし長期的に見て安上がり!?

第三の生理用品「月経カップ」ってどうなの?

「憂鬱な1週間」が毎月、何十年も繰り返され女の人生。
「生涯女性が生理用品にかけるお金って、すごい額なんじゃなかろうか」と考えたことありませんか? ないですか? 筆者は毎月思っていましたよ。

しかし! 使い捨てゆえに常に買い足さないといけないナプキンやタンポンに対し、月経カップは一度買うと半永久的に使えるのです(もちろん正しい使い方をすれば、ですが)。ゴミも出ず、「夜用」「昼用」というふうにバリエーションを用意しておく必要もないので、おそらく月経カップを最低1年ほど使えば、従来の生理用品のコストの元を取ったことになるのではと思います。(月経カップは、3000円~6000円が相場)

旅行の友

月経カップは「使い捨て」という概念がないので、旅行時に必要なのはそれ1つ。スーツケースの一角を生理用品が占めることは無くなるし、誰かの家に遊びに行った時に使用済みの生理用品を「うへぇ~」という思いで自分のバッグに入れて持ち帰る、なんてことも無くなります。公衆トイレのサニタリーボックスを恐る恐る開ける必要すらないのです。

画期的じゃないですか?

「出したのをまた入れるっていうのがちょっと・・・」

さて、月経カップユーザーになってからというもの筆者は女友達に「これすごいよ」と言って回っているのですが、実のところ反応は・・・イマイチ!!!

サイズはだいたいこのような感じなのですが(メーカーによって違います)、

第三の生理用品「月経カップ」ってどうなの?

大きいですよね。

「えーこれ入れるなんて無理!」とばっさりな人もいれば、「え、それ取り出してまた入れるんだよね・・・ドロドロだし臭そうだし超汚い」と辛辣な反応をされる事もあります。

そのお気持ち大変良く分かります。実際、月経カップを使い始めた数か月は、コツがつかめずに痛い思いをしました・・・。しかし、衛生面に関してはその認識は先入観かもしれません。

みなさんがたった今想像してらっしゃるであろうあのドロドロ感や臭いは、おりものが混ざっているとか、長時間空気に触れて雑菌が繁殖したとかに起因するもの。
純度の高い(?)経血は、驚くほどサラッとしているし、無臭に近いのです。経血が直接肌に触れることもないので、筆者はいわゆる「デリケートゾーンのかゆみ」とも無縁になりました。

また、タンポンは膣内の全ての液体を吸収しますが、月経カップは流れ落ちてくる経血をキャッチするだけなので、膣内の自浄作用が損なわれる事がはるかに少なく、そのためタンポンの使用が原因とされているTSS(トキシックショック症候群)が月経カップで起こったケースは、現在までに報告されていないのだとか。

出し入れの時は決して爽やかな気持ちではありませんが、イメージよりずっと衛生的なのですよ。

手間のかかる子ではあります

月経カップは従来の生理用品とコンセプトからして違うので、鞍替えには勇気と度胸と好奇心、そして万一合わなかった場合は、何千円かを無駄にする事になるけど泣かないという程度の経済的余裕が求められます。心理的ハードルはどの生理用品よりも高いでしょう。

使い捨てではないのでお手入れが必要ですし、装着のコツを掴むまでは、はっきり言って漏れます! なのでしばらくはナプキン等の併用が余儀なくされるあたり「本末転倒じゃん」となるのですが、その時期を乗り越えれば、きっとこの先何十年と、あなたにとって心強いパートナーとなるはず・・・!

この記事が、月経カップが気になっている女性の皆さんのお役に立てれば幸いです。
※注:あくまで個人的な感想になります。 粗悪品も出回っているので、信頼できる品質のものを、必ずご自身で納得行くまでリサーチしましょう。

[All Photos by shutterstock.com]

玉川とき

tamagawatoki ライター
音楽とお酒をこよなく愛す広島出身の根暗。留学先のオックスフォードでスペインとオーストラリアのハーフに出会い、数年後結婚、メルボルンに永住する。現在はソロモン諸島に中期滞在中。座右の銘は行雲流水。筋トレを少々たしなむ。

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