透明度の高い海や白砂のビーチが訪れる人を魅了する、常夏の楽園・フィリピン。
ラグジュアリーなリゾートや外国人が滞在する高級エリアのステイはかなり安全だと言えますが、一般的にフィリピンは治安が良くないといわれています。
スマホ=妬みの対象?
発展途上国フィリピン。日本やシンガポールなど経済的に豊かな国とは、人々の感覚が全く違います。現地の人たちの一般的な月収では、最新型のスマートフォンは夢のまた夢。ですから、人前でスマホをいじっていると妬みの対象となることもあるのです。
筆者がマニラで暮らしていた4〜5年前の話になりますが、iPhone欲しさにビジネスマンが刺殺されるという事件がありました。スマホでもこのような状況ですから、大金を持ち歩いたり、財布を目立つところに置けば大変なことになる・・・ということは容易にイメージできますよね。
ストリートチルドレン
物乞いの多いフィリピン。路上で物乞いをしている子どもたちは、ストリートチルドレンと呼ばれています。イラストよりも、実際はもっとずっとアグレッシブ。
親切心からお金をあげたくなるかもしれませんが、元締めがいるので、子どもたちの利益にはならないようです。もし何かしてあげたいと思ったら、キャンディーやチョコレート、ドリンクなど、子どもたちが飲食できるものを渡してあげるとよいでしょう。また、ストリートチルドレンに気を取られているうちに貴重品を盗られるケースもあるので気をつけて。
盗難、スリ、置き引き、ひったくりに厳重注意
日中、夜間に限らず盗難事件は発生します。スリや置き引きも日常茶飯事で、旅行者のみならず現地の人も被害に遭っています。対策としては、高級ホテルやリゾート内を歩くとき以外は、なるべく高価な物は身に付けないこと。これはネックレスやピアスなどのアクセサリーも同じです。
筆者は日中にマニラ市内を友人と歩いている最中にネックレスをむしりとられた怖い経験があるので、それ以降はアクセサリーを外すようにしました。また、フィリピンに駐在していた友人はショッピングモールでスリの被害に遭いました。リュックサックから財布の中に入っていた現金のみを取られるという、なんとも巧みな手法でした。貴重品の管理はしっかりと! 特に12月のクリスマス前は、どこのショッピングモールでもひったくりが増えると言われています。
また、レンタカーなど車中に貴重品を残したまま離れることは危険。車上荒らしに遭わないためにも、窓から見えるところにバッグやパソコンなどの貴重品を置くのはやめましょう。
次は盗難、スリ、置き引きなどで注意したい場所です。
盗難、スリ、置き引きなどで注意したい場所
「スクワッター」と呼ばれるホームレスの人たちが暮らすエリアは貧困層が集まるため、周辺地域を散策する際は注意が必要です。また、マニラ市内ではニノイ・アキノ(マニラ)国際空港利用時に注意。空港で荷物から目を離したわずか30秒の間にカメラを盗まれた人もいます。
夜間の外出時には「タクシー選び」を!
夜の外出時にはタクシーを利用するなど、なるべく歩かずに出かけるようにしたいもの。ただ、流しのタクシーや客引きしているものは利用しないこと。移動に便利なタクシーですが、中にはメーターを倒してくれなかったり、メーター料金をごまかすケースも。宿泊先のホテルや食事先のレストランでタクシーを呼んでもらうと安心です。
また、ニノイ・アキノ(マニラ)国際空港〜市内間のタクシーはぼったくりが散見されますので、気を付けてください。
詐欺:人をすぐに信用しない
フィリピンの人たちはたいてい、とても温厚でフレンドリーです。ところが「いい人だな〜」と安心していたのに、ちょっと親しくなると、お金をせびられたりすることもあります。
日本語が話せるフィリピン人には特に気を付けましょう。実は筆者にも、詐欺に遭いそうになった経験があります。その相手というのが、滞在先のホテルの日本語が話せる従業員でした。親切を装っていたのかと思うと、とても残念です。
また、日本人男性の場合は風俗関係のフィリピーナに騙されるケースも多々あります。フィリピン人女性にはまってしまい、結婚詐欺に遭う例もありますので、夜遊びはほどほどに・・・。
凶悪犯罪
残念ながらフィリピンは世界でも、日本人の殺人事件が最も多い国のひとつ。フィリピン国家警察が発表した全国犯罪統計(2016年)によると、殺人事件は日本の約13倍・強盗事件は約9倍だそうです。とはいえ、在フィリピン国日本国大使館によれば、商売上のトラブルや怨恨など、事件の多くはフィリピン人と何らかの接点をもった人とのこと。
一般の観光客がこうした凶悪事件に巻き込まれるのは考えにくいのですが、フィリピンでは銃を用いた犯罪行為も珍しくないということを覚えておいてください。
このほか、タクシー強盗・路上強盗・睡眠強盗、麻薬関連のトラブルなども。また、ミンダナオ島など一部の地域では、テロ事件や身代金目的の誘拐事件など不安定な情勢が続いています。
南国の雰囲気に気が緩みがちですが「日本とは治安が全く違う」ということを念頭に置きつつ、フィリピン旅行を楽しみたいですね。
[在フィリピン国日本国大使館]
[Photos by Shutterstock.com]
【フィリピン・クラーク最新ルポ】訪れるべき観光スポット7選!秘境温泉&動
Dec 7th, 2023 | 渡邊玲子
フィリピンの首都マニラから車で2時間ほど。ルソン島パンパンガ州アンヘレス市郊外に位置するクラークは、1991年のピナツボ火山の大規模噴火を機に、アメリカからフィリピン政府に返還された元・基地の街。観光地としての知名度はまだそれほど高くなく、まさにいま海外向けに国を挙げて観光PR活動に取り組んでいる真っ最中。初めてフィリピンを訪れた筆者が、特に心に残ったクラークの見どころを、現地で出会った動物たちの写真多めでご紹介します!
【機内食・搭乗ルポ】セブ・パシフィック航空は事前予約制で9種類から選べる
Oct 30th, 2023 | 渡邊玲子
フィリピンの玄関口といえば、ニノイ・アキノ国際空港かマクタン・セブ国際空港といった印象がありますが、実は成田から直行便が飛んでいるのは、その2つだけではないんです。ルソン島パンパンガ州クラーク経済特別区内に位置するクラーク国際空港に2022年5月、新型コロナ対策もバッチリの最新設備が整う新ターミナルがオープンしたことで利便性が大幅アップ! フィリピン最大の航空会社、LCCセブ・パシフィック航空の機内食&搭乗レポとともに、クラーク国際空港をご紹介します。
【世界ひとり飯!人気ランキングTOP10】世界一有名なミシュラン屋台から
Mar 6th, 2023 | TABIZINE編集部
世界60カ国以上を一人旅した、旅するフードフォトグラファー 石黒アツシが、世界で出会い心に残った食べ物をつづる連載「世界ひとり飯」。これまで掲載した42回の中から、人気記事のランキングTOP10を紹介します。あなたのお気に入りの料理や、食べてみたい料理が入っているかもしれません。
【インドネシア・フィリピン・中国編】世界のローソンでは今何が人気?売れ筋
Jan 8th, 2022 | 小梅
海外旅行中のコンビニ巡りは、そこに住む人々の生活が見えてくるようで、かなりわくわくするもの。見たことがない商品や、日本ではありえないサービスなどと、生活に密着しているコンビニは情報の宝庫! ということで、次の旅がもっと楽しくなるような「海外ローソン」の人気商品&おもしろサービスをご紹介します。今回は、「インドネシア」、「フィリピン」、「中国」です。
【世界ひとり飯20】ソロでも食べたいフィリピンの豚の丸焼き!
Jul 12th, 2020 | 石黒アツシ
世界50カ国以上を一人旅した筆者が、世界で出会い心に残った料理をご紹介。今日は、フィリピンの豚の丸焼き「レチョン」です。一人旅でも、やっぱりその土地のおいしいものは食べたい。豚の丸焼きだって食べておきたい。大丈夫です。一人でもしっかり食べられるお店、ご紹介します。
女子必見!マニラで購入できる、お手頃価格のオススメお土産6選【フィリピン
Dec 28th, 2019 | あやみ
フィリピンの首都「マニラ」には、キュートなグッズや美味しいお土産がいっぱいです。そこで今回は、マニラに行ったらぜひ購入したい、お手頃価格のオススメお土産を6つご紹介します。消えもの中心のばらまき用のお土産も登場しますので、お土産に悩んだ際の参考にしてくださいね!
食事を味わいながら旅ができる!斬新で美味しいマニラのレストラン「Gall
Dec 27th, 2019 | あやみ
食事を味わいながら旅ができるレストランがあったら、行ってみたいと思いませんか? マニラのフォート・ボニファシオ・グローバル・シティにあるレストラン「Gallery By Chele」は、スペイン人シェフが経営する、ちょっと変わったお店。他には類を見ない斬新な料理を味わいながら、プチ旅ができるんです。今回は、そんな「Gallery By Chele」の魅力と料理をたっぷりとご紹介しましょう。
マニラの中心部で秘密のバーを探してみて!禁酒法時代のアメリカを体感できる
Dec 26th, 2019 | あやみ
フィリピンの首都マニラの近未来都市「BGC(フォート・ボニファシオ・グローバル・シティ)」には、所在地を明かせない秘密のバーがあります。その名も「The Back Room」。1920年代のアメリカの禁酒法時代をテーマにしたバーで、店の入り口に一歩足を踏み入れた瞬間から、100年前にタイムスリップしたような気分に・・・。そんな隠れ家バー「The Back Room」を現地ルポ!
天国のようなリゾートホテル「Bohol Beach Club(ボホール
Dec 25th, 2019 | あやみ
フィリピンにあるボホール島は、2つの橋によって「パングラオ島」とつながっています。「パングラオ島」を含めた2つの島の総称を「ボホール島」と呼ぶんです。白いビーチが広がり、透明度の高いエメラルドグリーンの海が広がる小さな島「パングラオ島」。そんなリゾートアイランドにある、天国のようなホテル「Bohol Beach Club(ボホール ビーチ クラブ)」を現地ルポ!
自然と一体になれる場所。海沿いのオーガニックレストラン「ボホール・ビーフ
Dec 24th, 2019 | あやみ
フィリピンのリゾートアイランド「ボホール島」。実はエコツーリズムで人気の島でもあり、オーガニック料理も味わえます。ボホール島で採れた新鮮な野菜や肉を味わいたくなったら、海沿いのオーガニックレストラン「ボホール・ビーファーム」を訪れるのもいいでしょう。このレストランでは海を眺めながら、鮮やかな「花」を使った料理を味わうこともできますよ。