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ありえない!日本人が南アジアを旅して驚いた、現地の人の風習4選

Posted by: 坂本正敬
掲載日: Dec 6th, 2017. 更新日: Dec 4th, 2017
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海外旅行に出かけると、地元の人たちの文化・風習に驚いてしまう瞬間も少なくないですよね。筆者も繰り返し世界を旅して周っていますが、地元に根付く文化や風習に驚いてしまった経験が少なくありません。

ありえない!日本人が南アジアを旅して驚いたこと4選〜

そこで今回はネパール、インドなど南アジアを旅した際に体験した驚きの文化・風習を紹介したいと思います。

 


男同士が友情の証に手をつなぐ

ありえない!日本人が南アジアを旅して驚いたこと4選〜

知人の生家をたずねてネパール東部の町、ビラトナガールという場所に訪れた経験があります。知人の地元だけあって、昔からの友人を多く紹介してもらいました。自宅に招待してもらったり、結婚式に呼んでもらったりもしましたが、そんなある日、不意に男の人から手をつながれて、びっくりしてしまった経験があります。

人影でこっそりとではなく、町中の最も大きな目抜き通りで、皆の前で堂々と手を握られました。何事かとあたりを見回すと、他の男性同士も手をつないで歩いています。ネパールでは友情の証として、男性同士が手をつなぐという文化があるみたいですね。

ちなみに自宅では、仲のいい同性の友達同士が、同じベッドに入ってくつろぐという光景も当たり前に見かけました。慣れると別に違和感がありませんでしたが、ちょっと日本では考えられない文化ですね。

 

お店に牛が入ってきても追い払わない

ありえない!日本人が南アジアを旅して驚いたこと4選〜

ネパール東部から自動車でインド東北部のダージリンという町を目指して旅をした経験があります。途中、シリグリなどいくつかの町を通過しましたが、そこかしこに牛が居て、たまたま立ち寄った薬局では店内に大きな牛が陣取って寝そべっていました。

お店の人は追い払うどころか、寛容に牛の訪問を受け入れている様子。どうやらヒンドゥー教徒の多い国では牛が神聖視されていて、邪険に扱ってはいけない対象の生き物になっているみたいですね。

ちなみに筆者は北海道の士幌町で一時期、牧場に住み込んで働いていた時期があります。牛の扱いに関しては初歩的ですが心得があるため、南アジアの旅ではそのスキルが役立った経験もあります。人生、何がどういった形で役立つか、分かりませんよね。

 

「お前の水は俺のもの」

ありえない!日本人が南アジアを旅して驚いたこと4選〜

ネパールに初めて滞在したとき、現地でガイドを務めてくれた数人の友人とホテルの部屋で話していると、おもむろにそのうちの1人が、筆者のミネラルウォーターに手を伸ばし、飲み始めたという思い出があります。しかも未開封の状態の水を勝手に開けてしまう始末・・・。

少し面食らったものの平然とした態度を装っていると、今度は別の人が手に取り、飲み始めました。もはや回し飲み状態・・・。

ただ、見ていると、ボトルの飲み口に口をつけずに、試合中のサッカー選手のように口を開いて、空中から水を注ぎ入れるような飲み方をしています。

別の場面でも似たような光景を目にしましたし、自分から「飲んでもいい?」と他人の水を求めると、「好きに飲め」と当然のように言われました。南アジアにおいて、水はシェアが基本なのかもしれませんね。

 

日常の風景の中で遺体を焼く

ありえない!日本人が南アジアを旅して驚いたこと4選〜

一部の特殊な職業に従事する人を除き、今の日本で遺体を見る機会はほとんどありませんよね。不意に発生する交通死亡事故や大災害が、そうした日常を一瞬で打ち壊して、生と死が実は隣り合わせているという現実をまざまざと見せつけてきますが、南アジアの火葬場、例えばネパールのパシュパティナートなどでは川べりに仕切りも屋根もない火葬場が設けられていて、日常的に遺体を焼く光景が見られます。

もちろん、火葬場周辺にはやはり独特の厳粛な空気が立ち込めています。ですが一方でどこか淡々とした日常があり、遺体を焼く台には観光客でも近づけますし、地元の人々は平然とした顔で近くの通りを往復しています。

日本では巧妙に生活の中から締め出されてしまった死の気配を日常的に感じられる場所として、南アジアは訪れる価値が大きいと言えそうですね。

 

以上、ネパールやインドなど南アジアを繰り返し旅行する中で驚いた地元の文化や風習について紹介しましたが、いかがでしたか?

ヨーロッパや北米、オセアニアの大都市など洗練された土地の旅行も楽しいですが、時には自分の常識を覆してくる旅先を意図的に選んで出かけてみると、今までにない気付きを得られるかもしれませんね。

[All Photos by shutterstock.com]

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。


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