現代は日本人の海外旅行者数が、年間で1800万人を超える時代です。海外が身近になった分だけ、女性がインドなど欧米圏以外に一人旅へ出掛けるケースも増えてきたのでは?
そこで今回は、外務省の作成した『海外安全虎の巻』を参考に、女性の海外一人旅でトラブルに合わないための方法をまとめます。「安全な」地域への一人旅の場合でも、ぜひとも参考にしてみてくださいね。
1:出発前は外務省『たびレジ』に登録し、日本の家族や友人に旅行スケジュールを細かく伝えておく
外務省に『たびレジ』というサービスがあります。渡航前に渡航の情報を届け出るサービスですが、この届け出を行っておくと渡航先で何らかの問題が持ち上がったとき、緊急一斉通報や支援の内容などをメールや電話で受け取れます。
日本に残される家族の側も安否が確認しやすいので、自分の旅行スケジュールや宿泊先情報を口頭で伝えておくだけでなく、事前に『たびレジ』にも登録しておきたいですね。
2:グレードの高いホテルに宿泊する
旅費が少し高くなってしまうかもしれませんが、旅行の危険が指摘されているエリアに行く場合は、できるだけグレードの高いホテルに宿泊してください。
バックパッカー向けの宿などグレードの低いホテルに宿泊してしまうと、同泊者に荷物を盗まれたり、セーフティーボックス(貴重品入れ)を合鍵で開けられてしまったり、夜中にスペアキーで部屋にスタッフが侵入してきたりとトラブルに遭う危険性が高くなります。
3:スケジュールを詰め込み過ぎない
せっかくの海外旅行となれば、あれもこれも予定を詰め込みたくなりますよね。ですがその好奇心はぐっと抑えて、女性の一人旅ではできるだけゆとりを持った行動を心掛けた方がよいでしょう。
最初は興奮して疲れを忘れているはずですが、知らずのうちに体力を奪われ、注意力が散漫になり、普段なら防げたトラブルにも巻き込まれてしまうリスクが高まるからですね。
体力が衰えれば抵抗力が弱まり、風土病に罹患(りかん)するリスクも高まってきます。生ものや生水を避け、適度な食事と十分な睡眠をとりつつ無理のない旅を楽しんでください。
4:犯罪にあったら抵抗しない

上述したような対策を心掛けても、犯罪に巻き込まれてしまうケースは残念ながらあります。海外では犯罪者が武器を携帯していたり複数で襲ってきたりする場合も少なくないので、万が一のときには命を最優先に抵抗を諦めてください。
夜間にホテルに侵入してきた泥棒に抵抗したところ鈍器で頭を殴られ、現地の病院に救急搬送された邦人の事例も実際に身近なところで聞いています。
5:旅先の国でよくある犯罪手口を調べておく

海外に出る前は渡航先の犯罪傾向を調べてください。どんな被害が多いのか事前にチェックしておけば、あらかじめ対策も立てやすくなります。
情報源としてはまず、外務省の『海外邦人援護統計』が役立ちます。インドが渡航先だとすれば、統計の中からアジア地域の事故・災害・事件数をチェックしてみてください。2011年の場合、アジアでは窃盗の被害件数が1,123件と群を抜いて高いと分かります。
そうした統計に加えて旅行ガイドブックなどを熟読し、自分の訪れるエリアのリスクを事前に整理しておくと安心ですね。
以上、女性の一人旅で危険な目に遭わないためのポイントをまとめました。可能な限り危険な国、危険な地域には近付かず、夜間などの外出は避け、現地の風俗・風習を学び、服装などにも気を付け、楽しい思い出とともに無事に日本に帰国してください。
[海外安全虎の巻 – 外務省海外安全ホームページ]

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Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の媒体に日本語と英語で執筆を行う。北陸3県を舞台にしたウェブメディア『HOKUROKU』の創刊編集長も務める。
https://hokuroku.media/
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