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小林希の世界のネコ旅〜チュニジア・ケロアン編

ライター: 小林希
掲載日: Aug 14th, 2015. 更新日: Dec 9th, 2015

チュニジア南部に広がるサハラ砂漠に向かうため、北部の首都チュニスから中央部の古都ケロアンまでバスで南下する。ルアージュという乗り合いバスは恐ろしく暑く、窓を開ければ乾いた風が砂を運びながら舞い込んでくる。



夏のケロアンはチュニジアの中でも最も気温が高くなる街だという。容赦なく燃えるような太陽が肌をさし、呼吸をすれば50度に近い空気が喉を通って行く。だからケロアンに住んでいる年頃の姉妹は、「真夏は朝方眠り、お昼に起きて、夜に外出するのが習慣よ」と言って、家に懐いているネコに残り物のご飯をあげていた。



チュニジアは北部でも南部でもどこにでもネコが多い。首都チュニスよりは、のんびりとしたケロアンなど郊外のほうがよりネコは多く、のびのびと寛ぎ、どこにでも寝転がっている気がする。時には店前に置かれた土産物のお皿にネコが丸くなって眠っている。そこは日陰だし、そりゃあ気持ちがいいのはよくわかる。



「どうだい、マダム。ネコ付きでこの皿買わないかい?」店先に顔を覗かせた店主がボンジュール!と言ってから、ネコ付きなスペシャル商品を勧めてくる。

「メルシー。でも、ネコだけのほうがいいかな」そういうと、目を丸くして、「あっはっは。OKOK!(持って行け!)」とウインクしてくれるのだ。



アラブとはいえ、フレンチアラビアンと呼ばれるチュニジアは、外国人に対しては基本的にフランス語で話しかけてくる。それなのに、突然街に鳴り響くアラビア語のアザーン(1日5回、お祈りの時間になると流れる)と、モスクへと向かう人々の流れを見ると、紛うかたなきイスラム教の国だ。敬虔な信者の傍ら、無信仰あるいは自由至上主義なネコたちだけは、その流れに動かされることなく眠りつづけている。

小林希

Nozomi Kobayashi
1982年東京都出身。2005年立教大学文学部心理学科卒業。大学在学中から海外をバックパッカーとして旅をする。写真部に所属。 2005年サイバーエージェント入社。子会社のアメーバブックス新社で多くの書籍を編集した後、2011年末に退社、その日の夜から一眼レフを相棒に旅に出る。1年後帰国して、その旅を綴った『恋する旅女、世界をゆくーー29歳、会社を辞めて旅に出た』(幻冬舎)でデビュー。 既に45カ国をめぐり、現在も世界を旅しながら執筆活動をする。傍ら、ネットやラジオ、雑誌などで旅や世界のネコなどをテーマにした取材をうけたりしている。また、瀬戸内海の秘境の無名の離島「讃岐広島」で、古民家を宿として再生する島プロジェクトを立ち上げ、「ひるねこ」をオープン(ボランティア)。近著に『女ふたり、台湾行ってきた。』(ダイヤモンド社)、世界25カ国54の街で出会ったネコのフォトブック『世界の美しい街の美しいネコ』(エクスナレッジ)、長期旅でオス化した著者が女を取り戻す挑戦の旅を綴った『恋する旅女、美容大国タイ・バンコクにいく!』(幻冬舎)がある。 今年夏以降、2度目のキューバをはじめ、中米数カ国を旅する予定。スペインに長期滞在するのが夢。ラテン人の楽観的な生き方に惹かれるのが理由。 instagram/nozokoneko

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