秋が近付いてくると、「そろそろ温泉でも行きたいな~」といった気分になってきますよね。

そこで今回はシルバーウィークや秋の旅行で訪れたい、富山、石川、福井の北陸三県にあるお勧めの温泉郷を紹介します。「北陸新幹線にまだ乗っていないし、ちょっと行ってこようかな?」といった人は、ぜひとも参考にしてみてくださいね。
富山のお勧め温泉:黒部峡谷温泉

(C) 黒薙温泉旅館
最初に紹介する温泉は、富山県の東部、トロッコ電車で有名な黒部峡谷にある温泉群です。
黒部峡谷の入り口には富山県最大の宇奈月温泉がありますが、その温泉街へ7.5km上流から引湯管でお湯を供給している源泉の秘湯・黒薙(くろなぎ)温泉がお勧めです。また、トロッコ電車に乗って1時間ほど進んだ北アルプスの山奥にある鐘釣(かねつり)温泉も要チェック。
どちらもトロッコ電車でしか行けない秘湯中の秘湯として有名。河原に掘られた大露天風呂は日帰り湯も可能ですよ。
石川のお勧め温泉:和倉(わくら)温泉
石川には有名な温泉郷が幾つかありますが、その中でも和倉温泉はお勧めです。日本全国を見ても珍しく、海にわく温泉として知られ、江戸時代に「浦でわく温泉、わく浦→和倉」と改名された経緯があります。
同温泉は西暦1050年ごろ、沖合で傷を癒やしていたシラサギを見付けた漁師の夫婦が、偶然にも海にわき出すお湯を見付けたところから歴史が始まるとか。江戸時代には加賀藩によって湯口の周辺が埋め立てられ、湯島が作られます。幕末以降も現在に至るまで、常に人気の温泉地として人々を魅了してきました。
その泉質は海の温泉ならではの塩分が特徴で、口に含むと塩辛い味がします。殺菌効果、保温効果、美肌効果が確認されており、明治時代に開催された万国鉱物博覧会では和倉のお湯が3等を受賞したそう。あの有名な加賀屋もある温泉郷です。
福井の温泉:芦原温泉

(C) 福井県観光連盟
福井県にもいろいろな名湯がありますが、その中でも芦原温泉は県内最大規模を誇ります。
明治時代の話ですが、もともとは沼地だった場所に一人の農民が井戸を掘ったところ、温泉がわき出しました。その温泉の周辺に宿が建ち始め、鉄道の開通とともに一気に温泉地として規模を拡大して現在の姿に至ったとか。
富山の黒部峡谷温泉や石川の和倉温泉のように風光明媚な山海にある温泉街ではありませんが、温泉宿一軒一軒が充実している印象がありますし、足を延ばせば名勝の東尋坊(とうじんぼう)や禅寺として有名な永平寺の観光も楽しめます。
三国港に水揚げされる名高い越前ガニの時期にはまだ早いですが、9月からはベニズワイガニも楽しめます。ぜひとも足を運んでみてくださいね。
以上、北陸3県を代表するお勧めの温泉街を紹介しました。黒部、和倉、芦原と1回の北陸旅行で一気に全てを制覇しても面白いかもしれません。北陸は食べ物がおいしいので、宿の料理も楽しみに出掛けてくださいね。
[黒部峡谷温泉群(黒部市) – とやま観光ナビ]
[わくらづくし]
[越前あわら温泉 – 芦原温泉旅館協同組合]

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の媒体に日本語と英語で執筆を行う。北陸3県を舞台にしたウェブメディア『HOKUROKU』の創刊編集長も務める。
https://hokuroku.media/
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