先日、沖縄在住の取材対象者とメールでやり取りをしていると、急に沖縄に行きたくなりました。そういう瞬間ってありますよね?
ただ、「沖縄行こう」と思っても、仕事やプライベートの予定がぎっしりと詰まっていて、なかなか全てを捨てて旅立てません。
そこで今回は「ああ、沖縄行きたい」というときに観たい映画を3つ選んでみました。今まで沖縄に行った経験のない人には、予習にもなります。ぜひともチェックしてみてくださいね。
蒼井優主演!竹富島が舞台『ニライカナイからの手紙』
竹富島
最初の映画は、2005年に熊澤尚人監督が自身のオリジナル脚本で発表した『ニライカナイからの手紙』です。主演は蒼井優ですね。調べてみると、この映画が初の単独主演映画だとか。
竹富島が舞台で、映画の冒頭から先島諸島の美しい海がスクリーンに描かれます。竹富島とは石垣島から船でちょっと行った離島。昔ながらの美しい家が残っており、道路が砂というところがまたすてきです。水牛で島をのんびりとめぐる観光は有名ですよね。
映画の内容は竹富島に暮らす家族の物語。理由があって母親と離れて暮らす娘が、成長とともに母親への思いを募らせていく話です。竹富島の美しい自然とともに、島民が支え合って生きている姿にも心温まる作品ですよ。
[ニライカナイからの手紙 ]
カナダ人の監督作品!映画『カラカラ』
伊是名島
次はカナダ映画『カラカラ』。沖縄の本島や周辺の伊是名(いぜな)島、伊平屋(いへや)島で撮影された作品で、日本人は工藤夕貴が出演しています。監督はクロード・ガニオン。2012年モントリオール世界映画祭でも大きな賞を受賞したロードムービーですね。
沖縄海岸国定公園の美しい海岸線や、樹齢500年近くの巨木、熱帯の力強い植物が描かれており、ロードムービーの背景として極めて美しいロケーションが選び抜かれています。
大まかな物語としては、気功のワークショップで訪れていた元大学教授のカナダ人主人公が、帰国までの自由な時間を使って「沖縄を旅しよう!」と思う話。その旅の始まりに、家庭環境に問題を抱える日本人女性と出会い、一緒に旅をスタートします。
沖縄の音楽や伝統工芸などを取り上げたシーンも印象的で、エキゾチックな雰囲気を満喫できます。見ながら、あるいは見終わった後に、沖縄の湿った風や空気が肌に残る感覚すらありますよ。
[カラカラ ]
沖縄の離島を舞台にした『ナビィの恋』
粟国島
最後はちょっと古いですが、1999年公開の『ナビィの恋』。中江裕司監督の作品ですね。こちらは監督が出演を依頼したという沖縄音楽の大御所も登場します。
その意味でも、沖縄の音楽を存分に楽しめる映画と言えるかもしれません。日本語の字幕を見ながらでないと聞き取れない、“本物の”沖縄の歌を楽しませてもらえます。
舞台は沖縄島の離島、那覇からフェリーで2時間ほどの距離にある粟国(あぐに)島。海中のサンゴも眺められる美しい航路に浮かぶ島ですね。
ある理由によって60年前に引き裂かれてしまった恋の物語。60年間別々に歩み続けてきた男女の人生が再び交わり、その周辺に居る関係者の人生まで大きく影響を受けてしまうといった話です。沖縄の景色も美しく描かれています。旅心がうんとくすぐられますよ。
以上、沖縄を描いた映画を3つ紹介しました。沖縄旅行の予習的に観るもよし、沖縄に出掛けられない気持ちを満たすために観るもよし、単に休日の余暇として観るもよし、いろいろな楽しみ方ができると思います。ぜひともチェックしてみてくださいね。
[ナビィの恋 ]
[All Photos by shutterstock.com ]
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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