子どもの頃、何度も何度も繰り返し観た大好きな映画。大人になっても色褪せることなく、ずっと一緒に成長していきたいと思えるような作品が、誰にでもひとつはあるのではないでしょうか。
筆者にとってはジブリ映画「魔女の宅急便」がまさにそれ。セリフを覚えてしまうくらい繰り返し観ながら、海の見える街に住んでみたい、自分もいつかホウキで空を飛んでみたいと夢見ていたものでした。
大人になった今でも、日常のふとした瞬間、旅先で新しいことに出会った時、何か新しいことを始める時、キキの言葉たちが頭をよぎります。
そしてひと月待って、素敵なボーイフレンドが現れたらどうするの?
満月の夜に旅立つことを決意したキキ、「次の満月まで待ったら?」と言う相棒のジジに対するキキの言葉です。
慎重になることも大切ですが、出発を遅らせて、もしその間に誰か素敵な人が現れてしまったら・・・それこそもう旅立ちなんてどうでもよくなってしまうかもしれません。
人生のタイミングはとても難しいもの。ついつい先のことばかり考えてしまい、なかなか一歩が踏み出せなくなってしまいがちですが、時には思い切りも必要。悩んでいるよりも、思い切って飛び込むことで、自分を新しい道へ導いてくれる何かに出会えるかもしれません。
この街の人は魔女があまりお好きじゃないみたい
新しい街でなんとか自分のことを好きになってもらおうと張り切るも、自分は街の人から受け入れられていないのではないかと不安を感じるキキに「大きな街だからね、いろんな人がいるさ。でもあたしは、あんたが気に入ったよ」と声をかけてくれるオソノさん。
新しい街、新しい仕事、新しい環境、最初はキラキラ輝いて見えた街の景色も、人も、現実はそんなに素敵なことばかりではないことに気づきます。
けれど、どこにいても、何をしていても、自分は自分。素直に一生懸命に自分と向き合っていれば、オソノさんのように自分を気に入ってくれる人に必ず出会えるはずです。
ジジの言葉が分からなくなっちゃったみたい
不安を抱えながらも仕事を始め、少しずつ新しい生活にも慣れ始めたキキですが、ある日魔法の力が弱くなったのか、ジジの言葉が分からなくなってしまいます。
筆者は国際教育プログラムのスタッフとして、毎年グローバルな仲間と一緒に旅をしています。旅を始めて1か月ほどたったある日、まったく英語が耳に入ってこなくなるという経験をしました。
ジジの言葉が分からなくなったキキのように、当たり前にできていたことができなくなってしまい、ますます自信をなくしてしまいました。でも自分に自信が持てなくなることや、落ちこんでしまうことがあっても、手を差し伸べてくれる人は必ずいます。絵描きのウルスラが声をかけてくれたように、「私もそうだったよ」の一言に救われる人はきっと多いはず。
落ち込むこともあるけれど、私この街が好きです
魔法の力を取り戻し、また修行に向き合うことを決めたキキがお母さんに宛てた手紙の言葉です。
悩んだり、落ち込んだりもするけれど、すべては自分で選んだ道、自分で選んだ場所なのです。
これから旅立つあなた、新しい一歩を踏み出すあなた、自信をなくした時はキキが背中を押してくれるかもしれません。
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Maki ライター
旅することを仕事にして、国内・海外問わず1年の3分の1はどこかをうろついている。ライフワークである世界の若者との文化交流から学んだ経験をシェアすべく、執筆を始めたばかりの駆け出しライター。どこへ行くにもカメラと音楽、コーヒーは欠かさない。趣味はスノードーム集め。
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※2017年掲載の記事を大幅に加筆修正をして再掲載しております。
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