アメリカのオンライン・デートサイト「OkCupid」で知り合った男女が、荷物を一切持たず21日間世界旅行に出かけたエピソードが話題になりました。書籍化され、映画化も決定しています。
「ええ! ネットで知り合った人と、着替えもせず!?」と驚いてしまいますよね。2人はどのように旅を進めていったのでしょう。
2人はどんな人?

エピソードの主役は、ライターのクララと大学教授のジェフ。クララは引きこもりがちで人見知り、ジェフは行動派で社交的なタイプです。全く正反対の2人ですが、「予想もできないことに挑戦したがる」という共通点がありました。
なぜこんな奇妙な旅に出たの?

ジェフが「手ぶら旅に挑戦してみないか?」と提案を持ち掛けた時、クララは戸惑いました。「荷物を持たずに旅行? 冗談じゃないわ。私はいたって普通の、綺麗好きなアメリカ人なのよ」。ただ同時に、こうも思います。「時間と場所の制約から解放されて旅するって、どんな感じかしら。楽しそう」。結局好奇心に負け、クララはジェフに「行くわ」と返事をします。
クララの頭には、もう一つ考えがありました。「マーク・トゥエインの名言にあるように、『その人を好きか嫌いか判断するには、一緒に旅をするのが一番』だわ。この旅でジェフの人柄がわかるかも」。2人がオンラインで知り合ってから、まだ1ヶ月と2週間しか経っていませんでした。
行き当たりばったりでも何とかなる

旅行計画も立てず、ホテルの予約も取らないまま出かけた旅に、クララは徐々に慣れていきます。タクシーがつかまらず、高速道路の脇で立ち往生することもありました。そんな時もジェフは慌てず、「じゃ、歩こうか」と言うのです。目的地まで350マイル(約563キロ!)もあるというのに。結局乗せてくれる車が見つかって事なきを得ましたが。
旅を終えた感想は?
21日間8か国の旅を終えた後、2人は誰よりも親しい友人になっていました(後に、ちゃんと恋人同士になります)。クララは「化粧品なんてあれこれ持たなくても、デオドラントと歯ブラシだけで事足りる」という境地に達し、「何も持たずに出掛けたけれど、多くの教訓を持ち帰ったわ」と満足気に振り返りました。
究極のミニマリスト旅を実践してみよう!?

2人の旅から見えてくるのは、「普段必要だと思っている物は、案外なくても困らない」という事実です。そして物がない緊急事態にどう振る舞うかが、その人自身を表しているともいえます。自分の可能性、相手の人間性を知るために、たまには荷物を置いて旅に出てみませんか。
●クララが投稿したミニマリスト旅のエピソードはこちらから。
[Photos by shutterstock.com]

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Misako Treutel ライター/翻訳業
1986年生まれ。大学では英米文学・英語学を専攻していたが、授業そっちのけで留学、国際インターンシップ、旅に明け暮れる。大学卒業後は出版社に入社し、約80点書籍を制作。2015年に退社し、現在は米国シアトル在住。
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