日本にはいくつの島があると思いますか? その答えは6,852。その中にはもちろん北海道の宗谷海峡に浮かぶ礼文(れぶん)島や利尻島、対馬海峡に浮かぶ対馬のように“国境”と呼ばれる島々もあります。
そこで今回はそうした国境の島々の中から、日本遺産に選ばれた長崎県の対馬や壱岐、五島列島の美しい風景を紹介します。海の向こうに世界を感じられる島々です。
対馬
(C) ながさき旅ネット
最初に紹介する国境の島は、対馬海峡に浮かぶ対馬です。入り組んだ海岸線の美しい壱岐対馬国定公園の島。西水道(朝鮮海峡)を挟んだ向こう側には韓国第2の都市、釜山(ぷさん)が見えます。
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島内にある大きな2つの漁港からは釜山にフェリーで渡れるようになっており、その所要時間は島北部にある比田勝港からほんの70分。韓国人観光客の姿やハングルで書かれた看板などを見ても分かるように、現在においても韓国との交流の拠点になっているのですね。
島の南北には国道が走っています。福岡などからフェリーで到着したら、レンタカーを借りて島を縦断し、金田城跡など名所を回りたいですね。
ちなみに対馬観光物産協会の方におすすめの場所を聞いてみたところ、
「烏帽子岳展望台 」 「和多都美神社 」 「万松院 」 「韓国展望所 」 「対馬野生生物保護センター 」 「三宇田浜海水浴場 」
などを挙げてくださいました。上掲のビーチの写真は三宇田浜海水浴場。韓国展望所から見える釜山の写真も掲載しています。次は実際に現地でその光景を確かめてみてください。
壱岐(いき)
(C) ながさき旅ネット
次は対馬と同じ国定公園で、日本遺産にも選ばれる壱岐。こちらは対馬よりも九州の本島に近く、玄界灘に浮かんでいます。
アクセスは博多港や佐賀県の唐津東港などからフェリーで往復ができます。小さな島ながら飛行場もあり、長崎空港から便が出ていますので、東京や大阪から長崎を経由して壱岐空港に向かう最速のルートもありますね。
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この島は変化に富んだ海岸線の奇勝が多く、『魏志倭人伝』にも記されている原の辻遺跡など見どころもたくさんあります。壱岐市観光連盟からも、
「辰ノ島遊覧 」 「元寇の碇石 」 「小島神社 」 「錦浜海水浴場 」
などがおすすめの場所として紹介されています。魚介類はもちろん壱岐牛や焼酎などのグルメも充実。交通の便も整っていますので、対馬とセットで回りたい観光地ですね。
五島列島
(C) ながさき旅ネット
最後は古くから海の道として栄えた五島列島。福江島など大小さまざまな島からなるエリアで、西海国立公園にも指定されています。
中国の使節団は朝鮮半島、対馬、壱岐から九州本島といった道のりで日本と交流をしていたといいますが、663年に日本と朝鮮(新羅)の関係が悪化すると、中国との交流の拠点が五島列島に移ったとか。
列島の至る所に遣唐使の足跡があり、日本側の最終寄港地や遣唐使が旅の安全を祈った神社などもあります。なんとあの空海が帰国したときにこもったとされるお寺まで。壮大な歴史と地理に思いをはせるには最適の島々ですね。
(C) ながさき旅ネット(※写真撮影・掲載に当たっては大司教区の許可をいただいています)
また、五島列島と言えば教会群も必見。美しいビーチも多く、サーファーのパラダイスとも知られています。魚も芋焼酎もおいしいです。なんだか考えただけでもワクワクしてきませんか?
アクセスは長崎、佐世保、博多からフェリーで往復が可能です。福江島には五島つばき空港があり、長崎と福岡からも空路が用意されています。各都市から長崎、福岡を経由し、五島列島最大の島である福江を目指してもいいかもしれませんね。
以上が日本遺産に認定される国境の島々についてです。国内に居ながら外国を感じられる島々。次の旅先の候補としてチェックしてみてくださいね。
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[「日本遺産(Japan Heritage)」について – 文化庁 ] [Photos by Shutterstock.com ]
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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