全国をキャンピングカーやバイクで回る本格的な旅人でなくても、自家用車やレンタカーでドライブを楽しむ人にとって、道の駅はすごく便利ですよね。
ちょっとした旅の疲れを癒やしたり、食事をしたりするだけでなく、スマホやパソコンで情報を集めたり、バッテリーが切れかけた携帯端末を充電したりと、さまざまな使い方ができます。
そこで今回は北陸在住の筆者が、富山、石川、福井と北陸3県にある道の駅の中から、無線LANの使える場所を紹介します。
特徴のある道の駅に関しては、携帯電話やスマホ、パソコンを充電できるコンセントの有無にも触れました。ぜひともチェックしてみてください。
富山県は「庄川」「砺波」の2か所
最初に富山県内の無線LANが使える道の駅を紹介します。県内に道の駅は増え続けていますが、執筆時点で14か所。そのうち無線LANが使える道の駅は、
・庄川
・砺波
になります。どちらも県西部ですね。
なかでも道の駅「砺波」は、全国的にも知られるチューリップフェアの会場に隣接しているため、毎年ゴールデンウィーク前後は700品種300万本のチューリップ畑を楽しみに、多くの人が訪れます。
ちなみに道の駅「砺波」で人気のお土産は、富山県推奨とやまブランド認定品『大門素麺』。食事に関しては地元の野菜を使ったカレー定食が有名です。砺波市美術館も隣接していますので、ぜひとも立ち寄ってみてください。
ただ残念ながら道の駅「砺波」では、自由に使えるコンセントを用意していないとの話です。道の駅「庄川」に関しても同様とのこと。
周辺で携帯端末などを充電したい場合は、道の駅「砺波」のすぐ近くにあるマクドナルド156砺波店に立ち寄ってみてください。自由にコンセントを使えるようになっていますよ。
石川県では9か所の道の駅で無線LANが使える
富山県は2か所でしたが、お隣の石川県は9か所も無線LANが使える道の駅があります。一覧にすると、
・高松
・桜峠
・輪島
・のと里山空港(能登空港)
・のとじま
・すず塩田村
・こまつ木場潟
・狼煙
・すずなり
といった9か所。特徴的な道の駅はやはり「のと里山空港」ですね。空港全体が道の駅を兼ねている珍しい場所。もちろん、空港だけあって無線LANは使えます。2階のロビーにはプラグを差し込むコンセントも。管理事務所の方に確認してみたところ、自由に使っていいとのお話でした。
世界農業遺産「能登の里山里海」にも選ばれた能登半島の旅行中に電源に困ったら、のと里山空港に立ち寄ればいいのですね。ちょうど半島の中心にありますので、どこからでもアクセスが可能です。
ちなみに道の駅「のと里山空港」で名物のグルメは能登牛丼。グルメつながりで言えば、能登半島にある無線LANの使える道の駅「のとじま」でも、浜焼きや能登牛サイコロステーキなどおいしい食事を楽しめます。
能登島の北側に広がる七尾北湾に面し、のとじま水族館なども近い道の駅。ただ、残念ながら自由に使えるコンセントはないとの話でした。
福井県には重点「道の駅」の「若狭おばま」を始め7か所で無線LANが使える
福井県で無線LANの使える道の駅は全部で7か所。一覧にすると、
・みくに
・若狭おばま
・西山公園
・越前
・三方五湖
・一乗谷あさくら水の駅
・禅の里
といった場所ですね。「若狭おばま」に関しては、国土交通省が選ぶ重点「道の駅」の1つ。重点「道の駅」とは、
≪地域活性化の拠点となる優れた企画があり、今後の重点支援で効果的な取組が期待できるもの≫(国土交通省のホームページ より引用)
とあります。「若狭おばま」には、地元ボランティアの語り部が常駐していたり、名物の鯖寿司や鯖カレーを食べられる場所があったり、農産物加工を体験できるコーナーがあったりと、楽しめる要素がいっぱい。
しかもなんと、「若狭おばま」では休憩所のコンセントを自由に使っていいとの話です。スタッフの方に聞いてみると「お仕事などで使っている方もたくさんおられます」と教えてくれました。
「若狭おばま」の他には、道の駅「越前」も特徴的。日本海を一望できる露天風呂や温水プール、さらには「越前がにミュージアム」までが併設されています。日本海の新鮮な魚介類を食べさせてくれる飲食店では、6,000円の越前がに定食も食べられます。
ちなみに道の駅周辺の越前岬や越前海岸は、日本海に沈む夕日を眺めるには最高のエリア。夕暮れどきに合わせて、ぜひとも道の駅「越前」の露天風呂に足を運んでみてください。天候に恵まれれば、忘れられない絶景をお風呂に入りながら楽しめるはずですよ。
以上が北陸で無線LANの使える道の駅でした。素通りするにはもったいない場所が少なくありません。北陸に訪れる際には、道の駅も旅のプログラムに組み込んでみてくださいね。
[道の駅案内 – 国土交通省 ] [All photos by Shutterstock.com ]
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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