フィンランドと言えば、何を思い浮かべますか? 首都のヘルシンキが真っ先に出てくる人も居れば、『ムーミン』シリーズの作者・トーベ・ヤンソンの名前を挙げる人も居るはずです。
他には、ロバニエミに暮らすというサンタクロース、作曲家のジャン・シベリウス、中にはフィンランド式野球のペサパッロを思い浮かべる人も居るかもしれません。
ただ、やはり忘れてはいけないフィンランドのキーワードはサウナ。フィンランド人のサウナに対する愛はけた違いです。
同国には200万を超えるサウナが存在するとかで、中には世界で唯一無二のサウナも・・・。

そこで今回はフィンランド政府観光局の情報をもとに、世界で類を見ないユニークなサウナを紹介したいと思います。
バーガーキングにあるサウナ

写真提供:RESTEL
大手ハンバーガーチェーンに、バーガーキングがあります。米国フロリダ州に本社を持つ一大チェーンで、日本には1993年に埼玉県の入間市に初出店を果たしました。
一時は日本から撤退しましたが、現在では北海道から沖縄まで、幅広く店舗展開をしています。
そのバーガーキングのヘルシンキにある店舗では、なんとサウナに入れるサービスがあるのだとか。15人ほど収容可能なサイズで、サウナの中から注文もできるといいます。
食事代とは別で入場料が3時間で250~300ユーロ。執筆時点で1ユーロが118円ですから、その値段は29,500円~35,400円ほど!?
ただこの料金は、1室の料金です。15人の団体で貸し切れば、1人2,000円ほど。まあ、思い出作りには適正な価格かもしれませんね・・・。
観覧車のサウナ

写真提供:SkyWheel Helsinki
次は観覧車のサウナ。その名も『スカイサウナ』です。観覧車のゴンドラをサウナにしてしまうとは、すばらしい発想・・・。
ゴンドラは4人から5人乗り、1周は5〜7分で、ヘルシンキの夜景を満喫しながらサウナが楽しめると言います。
観覧車の近くには巨大ジャグジーやテラス、専用ラウンジが用意されているとか。
ゴンドラを待っている間はジャグジーに入ったり、テラスやラウンジで飲み物を楽しんだりと、ヘルシンキのウォーターフロントで忘れられない思い出作りができます。
ちなみに気になる料金は、1名から4名の利用で1時間240ユーロから。日本円で28,000円ほどですね。
健康に問題がない人は、ヘルシンキに訪れた際に一度体験してみるといいかも!?
世界最大のサウナ

撮影:Mikko Autio
最後は広さが世界一のサウナ。首都のヘルシンキから西に9kmほど行くと、エスポーという町があります。その町にはフィンランドの有名建築家・アルバ・アアルトの名前からとった大学、アアルト大学(Aalto University)のキャンパスがあります。
「ギネス公認の世界一大きなサウナがドイツ南部のジンスハイムにある」と聞いた同大学の学生たちが、「サウナ発祥の地としては負けていられない」と5日間で310平方メートルと小学校のプールほどある巨大なサウナを作ったのだとか。
この大きさは、それまで世界最大と言われていたドイツのサウナのおよそ2倍。
しかも偉業を達成した学生たちは、「世界一の記録を作れれば、もちろんすごい話ですが、最大の目的は皆がサウナを楽しめること」と、さらっと語っているといいます。すてきですね。
以上がフィンランドにあるユニークなサウナの数々。ちょっと日本人には信じられない情熱を感じます。
そう考えると、フィンランド人の懐深くに飛び込みたい場合は、まずサウナに飛び込めばいいのかも!?

[サウナ発祥地フィンランドが生んだ「世界初」の3つのサウナをご紹介 – フィンランド政府観光局|PR TIMES]

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Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の媒体に日本語と英語で執筆を行う。北陸3県を舞台にしたウェブメディア『HOKUROKU』の創刊編集長も務める。
https://hokuroku.media/
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