首都のバンコクはもちろん、マレー半島のプーケット島など、世界的な観光地が目白押しの国・タイ。TABZINEでも「世界一周航空券でこんな旅【6】世界のロマンティックなスポットを巡る旅 」「アジアナンバー1の観光地!年間2000万人が訪れるバンコクの魅力 」などさまざまな記事で、その魅力を触れてきました。
そのタイで広く国民から敬愛されるプミポン・アドゥンヤデート・タイ国王が、先の10月13日15時52分、御崩御されました。そのため現在タイでは、国を挙げての服喪期間となっています。
異国の旅人からすれば、幾つかの注意が求められる時期。そこで今回はタイ国政府観光庁の情報をもとに、タイに旅行する日本人が気をつけたいポイントをまとめたいと思います。
1:外出時は暗めの服装を心がける
国を挙げて喪に服しているタイに旅する際には、やはり旅人もそれなりの配慮が求められます。タイ国政府観光庁も、「強制はしないが・・・」と断りを入れた上で、
<可能であれば外出時には暗めの色の礼節をもった衣服をお召しになる事をお勧めします> (タイ国政府観光庁の公式ホームページより引用)
と発表しています。南国で解放的な、露出の多い明るい色彩の衣類を着たくなるかもしれませんが、ちょっとだけ服装には配慮をしたいですね。
2:不謹慎な言動は慎む
次は言動について。『広辞苑』(岩波書店)で「服喪」という言葉を調べると、
<一定期間外出などを控え、身を慎むこと>(広辞苑より引用)
とあります。間違っても御崩御に関する失言は避けたいですし、礼節にかけるような言動は慎みたいです。
また、旅先で気分が高揚し、思わず浮かれ騒いでしまうかもしれませんが、この時期にバカ騒ぎをしていると、「日本人って・・・」と現地の人から白い目で見られるかもしれません。
プミポン・アドゥンヤデート・タイ国王といえば、1963年に国賓として日本に公式訪問をされていますし、東日本大震災の際には大変心を痛められていたと言います。
日本と決して無関係な方ではありません。そうした方が御崩御されたと思って、言動には一定の慎みを持ちたいですね。
3:一部の有名観光地に入場規制がかかっている
この時期、国葬の行われるワット・プラケーオや王宮は観光で入れないようになっています。先にも挙げた過去記事「アジアナンバー1の観光地!年間2000万人が訪れるバンコクの魅力 」でも紹介しましたが、タイの首都バンコクを代表する観光地ですね。
また、バーやナイトクラブなどの娯楽施設に対しても、国から営業自制が求められています。先ほど旅先での行動を慎むべきと言いましたが、その意味でもタイでのナイトライフは思い切って断念した方がいいかもしれませんね。
以上、国王が御崩御されたタイに旅行へ人が気をつけたい注意点をまとめましたが、いかがでしたか?
もちろん、外国人観光客が旅先で困らないように、公共交通などは変わらず動いていると言います。銀行、病院などの平常通り営業し、伝統行事・文化行事も予定通り行われると言いますが、デリケートな時期に渡航すると、念のため頭に入れておくだけでもいいかもしれませんね。
[現在タイでは、プミポン・アドゥンヤデート国王陛下のご崩御に伴い、国を挙げての服喪期間となっております。 – タイ国政府観光庁 ] [All Photos by shutterstock.com ]
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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