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世界が注目するアメリカ大統領選!命運は「ある人」の手によって委ねられていた!?

Posted by: 目黒沙弥
掲載日: Nov 7th, 2016.
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いま一番のアメリカ人の関心の的であるアメリカ大統領選。これまで「ヒラリーかトランプか」と論争が繰り広げられていたものの、いよいよ明日11月8日にようやく終止符が打たれます。演説のたびにその内容で話題になる大統領候補たちですが、実はそのスピーチは「スピーチライター」といわれる人による緻密な計算と経験によって作られたもの。選挙の命運を握るとも言われている彼らの謎に迫ってみたいと思います。


スピーチライターって?

世界が注目するアメリカ大統領選!命運は「ある人」の手によって委ねられていた!?

言葉ひとつで国民を動かしてしまうためとっても大事なポジション担う人たち、それが「スピーチライター」です。オバマ大統領のスピーチで注目された”I”ではなく”We”をつかうといったことも、実はすべて影のサポーターであるスピーチライターがオバマ氏に提案され実際に使われた表現のひとつ。ほかにもケネディ大統領の有名な言葉の数々もスピーチライターが書いたものだったりと、実は裏のリーダーだとも言える彼らの活動は大統領選にはなくてはならない存在なんです。

ヒーローを支えた「分身」の存在

世界が注目するアメリカ大統領選!命運は「ある人」の手によって委ねられていた!?

「国家があなたのために何をするかではなく、あなたが国家のために何ができるかを問いたまえ(Ask not what your country can do for you, Ask what you can do for your country)」という有名な一節。これは当時のケネディ大統領が残したインパクトの強い言葉ですが、同時にケネディ政権を色濃く象徴するフレーズでもあります。でもこれが彼本人ではなく、スピーチライターが書いたものだと知っている人はどれほどいるでしょう。そう、実はこのフレーズは「ケネディの分身」だと言われたアメリカの弁護士、作家でありジョン・F・ケネディ大統領のスピーチライターであったセオドア・C・ソレンセンが書いたものだったのです。

「なりきる」ということ

世界が注目するアメリカ大統領選!命運は「ある人」の手によって委ねられていた!?

スピーチライターは人の数だけライティングや意識することが変わってきますが、共通する”あるひとつ”のことがあります。それは「その人になりきる」ということ。前述したセオドア氏やジョージ・ブッシュ元大統領のスピーチライターを務めたペギー・ヌーナン氏、それにオバマ大統領の名スピーチライターとして一気に注目を集めたジョン・ファヴロー氏は共通して、日常のちいさな一コマからもうスピーチ作りは始まっているという言葉を残しています。その様子をペギー氏は「トイレと風呂以外は一緒だった」と後に語るほど。その人の日常生活でよく使うフレーズ、仕草、目の配り方、声の抑揚、性格まで観察したものをすべてノートに書き出し研究に研究を重ねた上で、命運を左右するスピーチが作られているのです。その人になりきりながらも鋭い客観的な目線を持つ、そんなバランスが必要とされる職業なんですね。

ジョーク専門ライターも!?

世界が注目するアメリカ大統領選!命運は「ある人」の手によって委ねられていた!?

緩急つけつつ真面目な顔でジョークをひとつ。思わず張り詰めた空気もひとつの笑いで一瞬に和やかな雰囲気に変えてしまう・・・そんな卓越したジョークのセンスを携えているオバマ大統領ですが、ここにもまたあるスピーチライターの存在が身を潜めています。それは「ジョーク専門」のスピーチライターたち。もともとユーモアのセンスがあると評価の高いオバマ氏ならではのジョークを交えたインタビューはたびたび賞賛の的となります。でも大統領にもなると迂闊に口走れないという大統領の宿命。時に国際問題にまで発展してしまうことを懸念して、ひとつのジョークでさえも入念な打ち合わせが必要とされるんです。大統領や候補の人たちによるスピーチは、様々なジャンルを担当する数人のメンバーから成る「スピーチの最強軍団」によるものだったのです。そうだとしたら「あの暴言王」の言葉もスピーチライターによるものなのかと勘ぐってしまいますが、彼に関しては計算なのか本心なのか、自発的に口走ってしまうことが多いそう。

ビジネスの舞台でも大活躍

世界が注目するアメリカ大統領選!命運は「ある人」の手によって委ねられていた!?

新商品などの発表で壇上に立ち、力強い説明で観客の視線を一斉に集める企業のトップたち。そんな彼らもまた、スピーチライターを雇いチームを作っているケースが多いといいます。一度のスピーチでより効率的に製品やサービスのアピールをし会社のイメージを良くしたいという思惑のある彼らは、より多くの顧客を獲得するために大金をスピーチライターに払うことを厭いません。なぜならば、反響が大きければ大きいほど売り上げという謙虚な数字に反映されるというシンプルなトリックがあるからです。ビジネスの第一線を走る彼らだからこそ、役割を理解し弱いところを委ねる強さを持ち合わせているともいえますね。

なにかと豊富な話題で世間を賑わせてきた大統領候補のヒラリー・クリントン氏とドナルド・トランプ氏からなる、2016年アメリカ大統領選の行方。例に漏れずそんな彼らにも、いまでも最後のスピーチを歴史に残るものにしようと頭を巡らせている「スピーチライター」という存在がいるのです。アメリカの歴史をある意味で大きく変えるかもしれないと言われている今回のアメリカ大統領選ですが、これを機にスピーチライターの存在を意識しながらスピーチ鑑賞をしてみても良いかもしれません。

[All Photos by shutterstock.com]
[YouTube – Meet the Speechwriter Behind Obama’s Best Jokes]
[YouTube – Jon Favreau | Life as Obama’s Speechwriter | Full Address and Q&A]

目黒沙弥

Saya Meguro ライター
北海道出身。NZや日本をヒッチハイク縦断してみたり、ヒマラヤに登ってみたり、スペインで盗難に遭ってみたり。とにかくワクワクすることがすき。将来の夢は湖畔のちかくに家を建てて、動物と自然に囲まれて暮らすこと。

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